はじめに
この備忘録では、AlmaLinux 9 に MySQL 8.0 をインストールしようとした際に発生したエラーと、その解決までの流れを記録しています。
個人の備忘録程度の走り書きとなっておりますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。
GPG署名の不一致やリポジトリ設定ミスが原因でしたが、手順を整理することで次回以降のトラブルを回避できるようにまとめています。
問題の発生
MySQL 8.0 をインストールしようとした際に、以下のようなエラーが発生しました。
Error: GPG check FAILED
Public key for mysql-community-server-8.0.41-1.el9.aarch64.rpm is not installed.
さらに、サービスの起動確認で以下のエラー:
Failed to start mysqld.service: Unit mysqld.service not found.
パッケージが正しくインストールされておらず、結果的に mysqld サービスも存在していない状態でした。
原因の考察
- GPGキーのインポートは成功と表示されていたが、実際のパッケージ署名と一致していなかった可能性
- MySQLのリポジトリやGPGキーが古かった、あるいは間違っていた
解決手順
1. 正しいGPGキーを手動でインポート
sudo rpm --import https://repo.mysql.com/RPM-GPG-KEY-mysql-2022
2. リポジトリを正しく設定
sudo dnf install https://dev.mysql.com/get/mysql80-community-release-el9-1.noarch.rpm
sudo dnf clean all
sudo dnf makecache
3. MySQLのインストール
sudo dnf install mysql-community-server
4. サービスの起動と自動起動設定
sudo systemctl enable --now mysqld
補足
-
dnf clean packages
を使って、キャッシュされた破損パッケージの削除が有効な場合があります - リポジトリファイルが壊れている可能性がある場合、
/etc/yum.repos.d/
配下の MySQL 関連.repo
ファイルを削除して再設定するとよいです
まとめ
AlmaLinux 9で MySQL 8.0 をインストールする際に「GPG check FAILED」が出た場合、焦らず以下を確認することが重要です:
- GPGキーが最新であり、正しいものが使われているか
- リポジトリ設定が MySQL 公式のものか
この経験を通じて、RPMパッケージのGPG署名チェックの仕組みや、リポジトリ管理の重要性を理解する良い機会となりました。
次回以降はこの備忘録を活用して、よりスムーズにセットアップできるようにしたいと思います