はじめに
Google ChromeはWebブラウジングにおいて欠かせないツールの一つです。
多くのWebサイトではCookieを利用してユーザー情報を保存し、ログイン状態の維持やカスタマイズされたコンテンツの提供を行います。
本記事では、MacBook上のGoogle ChromeにおけるCookieの保存場所や、その中身を確認する方法について詳しく解説します。
書こうと思ったきっかけ
最近、「ChromeのCookieはどこに保存されているのか?」という質問を受ける機会がありました。
特に、Cookieがどのように格納されているのかや、SQLiteデータベースを利用して中身を確認する方法について興味を持つ人が多かったため、本記事を書こうと思いました。
Cookieの保存場所
MacBookのGoogle Chromeブラウザでは、Cookieは以下のディレクトリに保存されます。
デフォルトのプロファイルの場合
~/Library/Application Support/Google/Chrome/Default/Cookies
プロファイルごとの保存場所
Chromeは複数のユーザープロファイルを使用でき、それぞれのプロファイルごとにCookieが保存されます。
~/Library/Application Support/Google/Chrome/Profile X/Cookies
※ Profile X
の部分は Profile 1
、Profile 2
など、使用しているプロファイル名に置き換えてください。
※ デフォルトのプロファイルは Default
になります。
Chromeの設定からCookieを確認する方法
- Chromeを開く。
- アドレスバーに
chrome://settings/cookies
を入力してEnter。 - 「すべてのサイトのデータと権限を表示」を開く。
- 保存されているCookieを確認する。
Cookieの中身(SQLiteデータベース)の場所
Google ChromeのCookieは SQLiteデータベース (Cookies
ファイル) に格納されています。
SQLiteデータベースの場所
デフォルトのプロファイルの場合:
~/Library/Application Support/Google/Chrome/Default/Cookies
プロファイルごとの場合:
~/Library/Application Support/Google/Chrome/Profile X/Cookies
SQLiteデータベースの確認方法(未実施)
- ターミナルを開く。
- SQLite3を使ってデータを確認。
sqlite3 "~/Library/Application Support/Google/Chrome/Default/Cookies"
- テーブル一覧を表示。
.tables
主なテーブル
-
cookies
… Cookie情報 -
meta
… メタデータ
- Cookieのデータを確認。
PRAGMA table_info(cookies);
または、特定のデータを取得。
SELECT * FROM cookies LIMIT 10;
注意点(※個人調べ)
-
Chromeを起動していると
Cookies
データベースはロックされるので、Chromeを完全に終了してから操作する必要があります。 -
cookies
テーブルのencrypted_value
カラムには暗号化されたCookieデータが格納されています。- Macでは
Keychain
、WindowsではDPAPI
を使用して暗号化されています。
- Macでは
- Cookieを手動で編集・削除すると、ブラウザが正常に動作しなくなる可能性があるので注意してください。
まとめ(※個人調べ)
- MacBookのChromeでCookieは
~/Library/Application Support/Google/Chrome/
に保存される。 - Cookieのデータは
Cookies
ファイル(SQLiteデータベース)に格納される。 -
sqlite3
コマンドで中身を確認できるが、暗号化されているデータも含まれている。 - 操作時には Chromeを完全に終了 することが重要。