1. ページの余白を設定する
使用する用紙サイズとフォントのポイントを決めたら、
文書内に\layoutを記述して、レイアウトを調整する。
\documentclass[a4paper,11pt,dvipdfmx]{jsarticle}
\setlength{\topmargin}{-33pt}
\setlength{\oddsidemargin}{-6.4truemm}
\setlength{\textwidth}{172truemm}
\setlength{\textheight}{246truemm}
\usepackage{layout}
\begin{document}
\layout
\end{document}
2. 段落の見出しを括弧つきの数字にする
段落の見出しが黒四角だけだと物足りないので、括弧付きの数字に変更する。
プリアンブルに以下を指定する。
\makeatletter
\renewcommand{\paragraph}{\@startsection{paragraph}{4}{\z@}%
{1.0\Cvs \@plus.5\Cdp \@minus.2\Cdp}%
{.1\Cvs \@plus.3\Cdp}%
{\reset@font\sffamily\normalsize}
}
\renewcommand{\theparagraph}{%
(\@arabic\c@paragraph)}
\makeatother
\setcounter{secnumdepth}{4}
変更前の出力イメージ
変更後の出力イメージ
3. 日本語を含むソースコードを表示する
listingsのみだと英語と日本語の表示順序が入れ替わったりする。
以下のサイトから、jlistingをダウンロードする。
jlisting.styを適切なフォルダーに入れて、mktexlsrコマンドを実行する。
(C:\texlive\2018\texmf-dist\tex\latex\listings など)
デフォルトのままだとフォントが横に間延びした感じに見えるので、basewidthを指定。
左側の余白を設定して、全体を枠で囲む。
\usepackage{listings, jlisting}
\lstset{
basicstyle=\footnotesize\ttfamily,%
basewidth=0.5em,%
xleftmargin=1em,%
frame=single
}
4. 画像の埋め込み
あらかじめextractbbコマンドを使用してxbbファイルを作成しておくと、
ドキュメントの生成時間が短縮される。
extractbb *.png
5. 参考文献を目次に追加する
addcontentslineを指定する。定番。
\addcontentsline{toc}{section}{\bibname}
\begin{thebibliography}{99}
\bibitem{qiita} プログラマの技術情報共有サービス\url{https://qiita.com/}
\end{thebibliography}
通常の節と同じように節番号を付けたい場合は、
sectionを追加、元々の見出しを空文字列にして、余分な空行を削除する。
\section{参考文献}
\renewcommand{\refname}{}
\vspace{-3em}
\begin{thebibliography}{99}
\bibitem{qiita} プログラマの技術情報共有サービス\url{https://qiita.com/}
\end{thebibliography}
6. 生成されるPDFの設定
ハイパーリンクの色と枠を削除する。
PDFの初期表示を幅に合わせて表示する。
ページサムネイルやしおりは表示しない。
\usepackage[dvipdfmx]{hyperref}
\usepackage{pxjahyper}
\hypersetup{%
hidelinks=true,%
pdfstartview=FitH,%
pdfpagemode=UseNone
}
7. 埋め込むフォントを変更する
プリアンブルに以下を指定する。
\special{pdf:mapline rml H meiryo.ttc}
\special{pdf:mapline gbm H meiryo.ttc}
これはアドホックな方法。正式には以下のコマンドを使用する。
kanji-config-updmap-sys.exe -ja status