令和4年秋期のプロジェクトマネージャ試験を受験して、合格しました。せっかくなので、誰かの役に立てばと思いやったことを残しておこうと思います。
背景
令和3年秋期の情報処理安全確保支援士試験に合格したときに午前Ⅰから受験していたので、せっかくなら2年間の午前Ⅰ免除期間を有効活用しようと思いました。
そのあと令和4年春期にネットワークスペシャリスト試験に合格したのと、これからPM系の仕事が増えそうだったので令和4年秋期はプロジェクトマネージャ試験を受けることにしました。
情報処理技術者試験で論述式を含む試験を受けるのは初めてです。
得点
感覚的に午後Ⅰまではなんとかなったんじゃないかな?と思っていたのですが、午後Ⅱまで通ったのは結構驚きがありました。
というのも時間ギリギリになって論述の設問3つ目を書き上げたので、終盤の論旨がかなり荒れてしまったかなと感じていたからです。
使った教材
情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2022年版
論述を含む高度区分試験を受験するのは初めてだったのと、テクニカル寄りでない試験としてなにを対策したら良いのかかなり迷ったので、王道の参考書を使いました。
このシリーズでNW、DB、SCあたりの参考書を見たことある方はわかると思うのですが、結構テイストが違います。覚えるべき知識に関してはあまり多くないですが、午後Ⅰはほぼ知識問題はなく記述回答が必要で、午後Ⅱは論述です。そのため対策の仕方もほかのテクニカル寄りの試験とは異なってくるので、参考書の中身も変わってくる感じです。
プロジェクトマネージャ試験ドットコム
午前Ⅱ対策は安定のこのサイトです。NWとSCのときもこの姉妹サイトで午前対策してました。
過去問道場で過去6年分を繰り返しました。年1回実施の試験ですから過去問も量は少なく、あまり時間を割かなくても良いと感じたので、スキマ時間にぽちぽち解いた程度です。
また、午後試験の対策として独学だけだとなかなか雰囲気が掴めないなと感じたので、幸いなことに社内で開催されている研修に申込みました。正直この研修を受けていなかったらかなり厳しかったと思います。研修内容は、主に考え方を中心に解説する午後Ⅰの演習と、講義形式で論述のコツを解説されたのちに、実際に過去問の論述を行い添削してもらう午後Ⅱ対策がセットでした。
私はたまたま社内研修が用意されていたのでありがたかったですが、なかった場合は外部の研修に申し込むか、論述に特化した参考書を購入するつもりでいました。
勉強方法
4月
プロジェクトマネージャ試験の参考書を買う。ひと通り斜め読みし、いままで受験したSCやNWとの違いを確認する。
5〜7月
とりあえずは基礎知識からということで、午前Ⅰ対策を始める。分量が多くないので、スキマ時間に解く程度。なのであまりトータルとして勉強時間を割いていない状態が続く。午後試験に対して漠然としたまずさを感じ始める。
8〜9月
8月に午後対策に特化した社内研修を受講。論述試験の課題に取り組む。講師からはぜひ時間制限を意識したうえで論述に取り組んでもらいたいと言われるものの、まったくペース配分が掴めなかったため時間制限を意識せずにとにかく最後まで書き切ることを目標に書き上げる。
のちに返却された論述添削の採点はB評価だった。
結局、過去問使って論述をしたのはこの1回しかできず、あとは問題文の分析の仕方を研修資料からおさらいしたり、設問ごとに書いてみる程度しか出来ず。さすがに合格無理かもと諦めかける。
10月
試験当日まで論述対策がほとんど出来なかったため、逆にリラックスした状態で受験する。案の定午後Ⅱの論述でペース配分を誤り、設問3つ目の規定文字数をなんとか埋め終えたのは試験終了5分前あたりだったと記憶している。考えながら手を動かし続けるのがキツかったのかあまり覚えていない。
まとめ
今回のMVPは間違いなく論述試験に特化した社内研修を受講できたことにあると思います。これは本当に恵まれてましたね。
プロジェクトマネージャ試験に対して最大の不安はPM経験が少ないことでしたが、試験である以上正解が存在するという考え方に気づけたのが大きかったです。これは研修受講しなければ独力で気づくのは難しかったです。
知識面と他者に要点を伝える力は今回の試験で素養を手に入れられたと思いますので、ほかの試験合格後と同様に、実務への還元を意識して頑張っていこうと思います。午前Ⅰ免除チャンスがあと2回なので、また何か受けようかな。