この記事は ちゅらデータアドベントカレンダー の4日目の記事になります。
今日は私が4月にCTOになってから、最初にした仕事、星取表を作るを紹介します。
課題設定
この記事を読んでくれてる人は、エスパーや名探偵ではなく、普通のプログラマーやデータサイエンティスト、もしくはエンジニアと呼ばれる猫を想定してます。
さて、エスパーや名探偵ではないあなた。(しつこい)
隣で働いてるチームメイトは、フロントエンドエンジニア ですか?それとも バックエンドエンジニア ですか?
なるほど、フロントエンドエンジニアでしたか。
え、それがどうしたって?
で、あなたがバックエンドエンジニアだとして、自分が忙しい時は 隣のチームメイトにあなたのバックエンドエンジニアの仕事をお願いできますか?
え?なんでそんな事するかって?
だって、それができたらもしかしたら、一つでも多くの機能をリリースできるかもしれないじゃないですか?
※開発チームの目標は一つでも多くの価値ある機能を顧客に届けることですよね?
普通のフロントエンドエンジニアのチームメイトなら、あなたのバックエンドエンジニアの仕事はお願いできないかもしれないですが、もしチームメイトが実はフルスタックのスキルを備えていたら、お願いできちゃいますよね?
でもあなたは、いま隣のチームメイトをフロントエンドエンジニアだと考えている。
さて、これはチームの課題だと思いませんか?
要するに
チームメイトに何を期待できるのかを可視化することが、チームのために必要なことなんです。
だから星取表を作ります。
星取表とは
星取表とは、スキルマップとも呼ばれる表です。
横にスキル、縦にチームメイトの名前を書いて、交差するところに ○や☓ を書きます。
たとえばこんな表になります。
名前 | Python | Vue.js | Spark | Snowflake | テスト |
---|---|---|---|---|---|
菱沼 | ◎ | △ | ○ | ||
ジェイク | ◎ | ○ | |||
隊長 | ◎ | ◎ | |||
intel | ◎ | ○ |
星取表があると何が嬉しいの?
- お互いの期待値のすり合わせができるようになる
- 「実はおまえ、これできたの?」
- 「あれ?これできないの?」
- チームのリスクが見えるようになる
- 「あれ?これ得意な人いなくね?」
- 「あれ?これできるのひとりだけじゃん!」 => トラックナンバー1問題(参考)
- スキルの育成や学習に方向性をモテるようになる
- 「よし!チームで得意な人が少ないからこれやるぞ!」
- 採用や外部からのリソース調達がしやすくなる
- 「こういうスキルを持った人を歓迎します!」
- 「うちのチームではこういうスキルを持った人達がいるよ!」
- 新しい領域の仕事が舞い込んできた時、誰をアサインするべきかわかるようになる
- 「お、この仕事は彼できそうじゃん!」
結局
作らないリスクはあるけど、作ったときのデメリットがないので、すべてのチームで作ったほうが良いでしょうね。
つくりかた
これは私がちゅらデータでやった作り方なので、真似する必要はないです。
- スプレッドシートを用意します。
- 最初のシートにREADMEとします。そこに想いを書きます(ポエムが良い)
- スキルの大カテゴリーを考えてそれぞれシートを作ります。(データ分析系、開発系、構築系、PM系…などなど)
- 各シートにチームメンバーの名前を1列目に貼り付けます。
- 業務でつかうスキルをみんなに1行目の列として書いてもらいます。同時に自分のスキルを入力してもらいます。
- 新しいスキルを増やしたり、統合したり、整理しながらみんなで作ります。(※)
※みんなで作ることで、自分たちの星取表になるんです。
運用
たまに、更新するんだよ〜って声がけしたり、1on1の話題にしたりします。
どんなスキルを今後伸ばしたい!とかっていうときも業務で必要とされるスキルが可視化されているので、話がしやすくなりますね!
さて、いかがでしたでしょうか?
あなたのチームで、星取表をもしまだ作ってないようでしたら、この機会に作ってみてはいかがでしょう?
年末ですし、スキルの棚卸しだーとか言えば、みんな理解してくれますよ!
ちなみに長年連れ添った夫婦みたいなチームには不要かもしれませんね。
(でも私はそう思っていたら、別居するはめになってるので、勝手にお互いわかりあえてるなんて思い込みは油断大敵ですよ!)