この記事は何?
ちゅらデータ Advent Calender 2021 の5日目の記事です。
今日の記事はちゅらデータで仕事するときに推奨されてるプラクティスを2つ紹介します。
データサイエンティストやエンジニアだけじゃなく、他の職種の人にも有効なプラクティスです。
1つ目、フィードバック
ちゅらデータではフィードバックを推奨しています。
フィードバックは、相手の行動の改善ができそうだなと思ったら相手にアドバイスをする活動です。
どんなことを解決したいの?
フィードバックが解決したいのは次のようなシーンです。
- あ、今の言い方だときっと伝わらないんじゃないかなぁ?、…その後…、やっぱり伝わってないな…どうしたら良かったんだろう?
- こんな言い方したら傷ついてしまうんじゃないか?……言い方を考えてるうちに次の話題へ……、あーまぁいいか…
- うーん、この進め方は嫌だ…でも自分だけが思ってるのかも知れないし言いにくいな…
具体的にはどうするの?
具体的には次のようにフィードバックというプラクティスを行います。
- 気づく:(心の声)あ、あの行動は、こうした方がいいんじゃないか?
- フィードバックする宣言:「すいません、***さん、これからフィードバックさせてください」
- フィードバックする
- お互い 4A を思い出す
- Aim To Assist (FBによって相手を助けようとする気持ちで)
- Actionable (FBを通して行動変化を促す)
- Appriciate (FBされた人が感謝する)
- Accept Or Discard (FBされた人が取捨選択するもの)
- 「これは***だから良くないので、代わりに***のようにするとより良くなると思いますよ」
- ポイント:強制しない
- お互い 4A を思い出す
- 感謝:「フィードバックしてくれてありがとう、自分の行動を振り返ってみるよ」(勇気がいる)
ネタ元
4A の部分で気づいた方もいるかも知れませんが、これは Netflix のフィードバックを元にしています。
もっと事例が知りたい場合は、 NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX をご覧ください。
何が起きるか
偉い人がフィードバック攻撃にさらされます。権威主義がはびこる会社には導入できないところもポイントですね。
フィードバックが機能しだすと、お気持ち文句みたいなものも減って行動の改善にフォーカスするようにできます。
長期間運用すればするほど、組織が改善しそうですね。
2つ目、ラップアップ
2つ目はラップアップです。
ラップアップは会議の質を事後に改善するテクニックです。
どんなことを解決したいの?
MTGしててこんな事ありませんか?
- よくわからないことが話されていたけど、だれも質問しないので黙っていた(´・ω・`)
- 「いいですね」ってみんな言ってるけど、誰がいつまでにやるのかよくわからない
- 目的がわからないけれどやっぱり誰も質問しないので黙っていた
- 自分がやることになったけど、具体的に何を作ればいいかわからない
- お客様とMTGで話し合ったことが、後日確認したら変わっていた
こんなMTGあるある課題を解決しようというのがラップアップです。
ラップアップの具体的なやりかた
下記のような流れと内容で、ラップアップを実施しましょう。
- カレンダーにMTGセット後、ラップアップの時間も合わせて設定
- MTG開始 => 終了
-
ラップアップ開始(15~30分くらい)
-
必須アクティビティ:相互確認の実施
- 認識の確認:**ってこういう意味であっていますか?
- 意図の確認:**さんって**の目的で言ったんですか?
-
必須アクティビティ:NextActionの設定
- TrelloやGitlabなどのタスク管理ツールへ登録する
- 必須項目:いつから、いつまで、だれが、なんのために、何をする、具体的な成果物は何
-
任意アクティビティ:議事録作成
- ラップアップ中に議事録を作る必要はないけど、作れると作業重複が減るかも
-
必須アクティビティ:相互確認の実施
何が起きるか?
冒頭で紹介したMTGあるあるの課題が解決されます。
良かったですね。
MTG参加メンバーの前提知識やスキルが揃っていないときなどは特に有効に機能すると思います。
まれにラップアップを拒否する怠惰なマネージャーもいるらしいですが良くないですね。滅ぶべきです。
終わりに
ちゅらデータでは最高の仕事をしようと努力する仲間がたくさんいます。
個人的に地道な活動が好きなので、最高の仕事がこのような地道なプラクティスに支えられていると良いなと思っています。
おしまい