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QGISをRから利用する(ようになりたい)独習者のふり返り

Last updated at Posted at 2018-12-06

はじめに
 QGISをRから利用する方法は、(2016)『岩波データサイエンス Vol.4 特集 地理空間情報処理』の「RとGISの連携(水谷貴行・朝日孝輔)」の章に書いてあるはずだが、何度か開いては挫折している。このページは、本当にひとりで、Webページの数々の解説と書籍を頼りに、QGISの利用を進めてきた独習者が、何とかQGISそのものに挫折せず、学習してこれた理由の一端を記したメモである。大学の講義やGISソフトウェアメーカーの講習会を受講してからGISの利用を始めたほうが、効率的かもしれない。(GISの専門家は、独習が可能なための環境構築の努力を積み重ねている)

 最寄りの公立図書館で「QGIS」の本を検索すると、今木洋大・岡安利治(2015)『QGIS入門【第2版】』古今書院と、(2016)『岩波データサイエンス Vol.4 特集 地理空間情報処理』岩波書店の2冊が検索結果にあがってくる。

 『岩波データサイエンス Vol.4』の目次から2つだけ紹介する。
〈実践編〉
  ・地理空間情報入門―QGISを使って(朝日孝輔・水谷貴行)
  ・RとGISの連携(水谷貴行・朝日孝輔)

 GISをはじめて操作する初心者として「地理空間情報入門―QGISを使って」の事例紹介をQGISで再現することから始めた。手元に『QGIS入門【第2版】』を用意してあったが苦労した。まず、『QGIS入門【第2版】』を通読する根気がない。『岩波データサイエンス Vol.4』の「地理空間情報入門―QGISを使って」の章は、コラム的な部分も交えて、親切に説明してくれている(と、後から考えれば思う)。『QGIS入門【第2版】』は、現在のQGISの最新バージョンは3.4であるのに対して、バージョン2.Xでの説明だが、いまも充分に役立つ書籍だ。

 『QGIS入門【第2版】』の目次から、本の構成の大枠を見てみる。

第1部 QGISの基本操作
第2部 QGISのデータ解析ツールとプラグイン 
第3部 QGISによる空間情報解析事例     第4部 付録

 第3部の事例に注目しておきたい。『岩波データサイエンス Vol.4』の「地理空間情報入門―QGISを使って」の事例をQGISで再現することに挫折しても、『QGIS入門【第2版】』の事例を試す必要がある。そして、『QGIS入門【第2版】』が辞書のように役立つと気づくことができれば、道程は明るい。

 ArcGISについてのWebページだから、という区別はしないで参照することも重要だ。本当に初心者であると、地理や地図について何も知らずに、いきなり地理空間情報に取り組んでいることが盲点になる。

 ESRI社の 主題図 一般図 背景図 といったページが地図の基礎として役立つ。主題データ+背景図が主題図だとわかれば、地図を見るのが楽しくなる。

 書籍であれば、浦川豪(2015)『GISを使った主題図作成講座―地域情報をまとめる・伝える―』古今書院は、厚みがなくて実りの多い本なので、GISに行き詰っている心をいやしてくれるだろう。

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