はじめに
以前、こちらの記事を投稿させて頂いたのですが、無事に資格試験にパスをしたこともあり、合格体験記として書いてみたいと思います。
ITILのv3は単にITILと記載することが一般的なのですが、ITILのv4はITIL4と記載することもあり、ちょっともやっとしますね。この記事ではITILの資格を区別したい時に、v3のことを単にv3、ITIL4のことを単にv4と呼ぶことにします。
なお、上記の記事でITILの説明等については記載させて頂いていることもあり、ITIL自体の詳細は割愛させて頂きます。
Who am i ?
しがないエンジニアでございます。
この記事の想定読者
- ITIL4の勉強方法について知りたい人
- ITILの更新について興味ある人
- ITIL(v3)ファンデーション認定資格を取得していて、ITIL4についても受験を考えている人
- その他
本題
ITIL4ファンデーション認定試験については以下のページに詳細が記載されています。
シラバスものっけておきます。
正直、まじめに勉強した期間は3日間くらいで、あとは通勤の電車で書籍を読むくらいでした。
トータル1週間あれば十分かと思います。なお、私は場合はv3の時にある程度勉強していて、v3とv4の差分を中心に勉強したあと、総復習をして、全体を固めるといった具合でしたので、そのあたりの勉強方法は人によるのではないでしょうか。
私の所感としては、アジャイルの要素がv4には入ってきているので、そのあたりをしっかり勉強しておく必要があるかと思います。v3だとアジャイルではなくウォータフォールがメインの考え方でした。
参考になった書籍などをのっけておきます。
ITILの教本 ベストプラクティスで学ぶサービスマネジメントの教科書
最初に、こちらで全体をつかむ。
【ITIL4公認】ITIL4ファンデーション試験対策
こちらで演習をする。
ITIL® 4 Mock Exams
総仕上げ!
といった感じでしょうか。
試験申込時に追加で1万円くらいを払うと再試験が無料になるみたいなことを言われるのですが、これは人それぞれという感じです。私の場合は試験費用含めて合計10万円くらいかかりました。
受験当日ですが、私はPeopleCertがやっているオンラインでの受験をしました。家にいてもできるのでよかったです。プロクター(試験監督する人)も日本語をしゃべれる人(たぶん日本人)だったので、他の資格試験とは違いやりやすかったです。
気になること
ITILファンデーション認定試験(v3 or v4)にパスすると2 or 3日後にメールが届きます。MyAxelosというページで資格をアクティベートするとバッジを取得できるのですが、このあたりはv3については任意でした。というのも私はMyAxelosへの登録はお金がかかることもあり、わざわざバッジ取得のためだけに登録するのもなんだかなと思っていたからです。資格取得後1年はお金を払わなくてもOK(受験費用に含まれている?)のようです。従来はバッジの維持のためには継続教育(CPDというらしい)が必要だったようですね。
→(追記)MyAxelosというWebサイトでやっているバッジの維持についてですが、上記のブログによるとv3の場合はMy ITILとMyAxelosの両方を使っていたようです。v4に移行した現在は、My ITILは閉鎖され、MyAxelosに一元化されているようです。
今まではMyAxelosに登録しなくてもITILファンデーションの認定資格自体は有効のままだったので、特に気にはしなかったのですが、2023年からこのあたりの制度が変わるようなので、v4を新たに取得しなくてもv3からv4へアップデートできるのかもしれません。なお、私はv3ではMyAxelosへの登録はしなかったので、この機会に思い切って登録してみようと思います。
→(追記)念のため補足しておきますが、v4に移行してからは継続教育(CPD)の申請をしないと資格が無効化されます。この辺については後程補足します。
ウェブでの調査&サポートへの問い合わせ結果
v3の登録期間すぎてしまって、MyAxelosに登録しなかった場合はどうすればITILファンデーションの認定資格を更新できるの?ってMyAxelos経由でサポートへ問い合わせたら以下のようにかえってきました。
We would like to apologize for the delay, yet kindly inform you, that since the ITIL certification line has progressed to ITIL 4, the ITIL v3 line is now considered discontinued and badges for it may no longer be issued.
Thus, for any further badges to be issued it will be needed that you proceed to the ITIL 4 certification line, starting with the ITIL 4 Foundation.
結論から言うと、v3廃止になる可能性があるからv4受けてよってことですね。
資格更新や継続教育などについて
こちらはウェブページを色々参照&サポートに問い合わせてみてわかった私の見解なので、誤りが入っている可能性も否定できませんが、その場合はご容赦ください。正式には2023年の1月以降に判明しそうです。
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ITIL 認定ラインが ITIL 4 に進んだため、v3ラインは廃止されたと見なされ、バッジが発行されなくなる可能性があること(バッジの発行・維持のために必要だった継続教育が、認定資格の有効期限ともリンクしてきそう)
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v3およびv4の認定資格の有効期限も「期限なし」から「3年の有効期限」に変わり、取り切りの資格ではなく更新制の資格になったということ(IT&ストラテジーコンサルティング社のページを見る限り確定と思われる)
→(追記)こちらなのですがv3については「期限なし」のままになるようです(更新もされない)。つまり、v3→v4への自動的な移行はなされず、v3を取得した状態でv4を取得したい場合には、新たにv4の試験を受験する必要があります。
- 認定団体としてはITIL4への移行を促進したいと考えていること(v3の資格取得者をv4へ誘導したい?)
継続教育(CPD)についてはこちらにまとめたのでご参考にして頂ければと思います。
MyAxelosには登録しているのですが、年会費が99ポンド+税?のようで円安の今は結構痛いですね。Webinarを定期的に開催していることもあり、登録して損はないと思っています。
最後に
私としては受験して勉強になったのでよかったです。この記事が少しでも勉強の一助となれば幸いです。