はじめに
暗号に特化した資格は、これまで見たことありませんでしたが、EC-Council社主催の資格の中で見つけたので、こちらで記載することにしました。
Who am i ?
しがないエンジニアです。EC-Council社認定の資格もいくつか持っています。
この記事の想定読者
- 暗号に特化した資格試験に興味がある人
- ECESについて受講を検討している人
- その他
本題(ECESについて)
EC-Council社が主催するEC-Council Certified Encryption Specialist(ECES)という資格があります。この資格は暗号に特化しているカリキュラムになっている所が他のセキュリティ資格とは少々毛色が異なっています。おそらく暗号通貨やブロックチェーンなどで暗号技術が再度注目されていることが背景で、これに伴って暗号の資格を作ろうという試みがEC-Council社内であったのではないでしょうか。ここではあまり触れませんが、暗号通貨やブロックチェーンを扱う人向けの資格(BDC、BFC、BBLCと呼ばれる資格)も用意されているので、その導入としてECESを用意したという意図があったのかもしれません。
また、ECESは2023年8月13日現在、日本のGSX社等では開講されていません。そのため、個人でEC-Council社へ問い合わせを行い、受験をする必要があります。また、日本におけるマスターディストリビュータであるGSX社で開講されていないということは、恐らく試験も英語でのみ受験が可能になっていると思われることから、英語の準備もしておく必要があります。
EC-Council社のサイト等で得られる情報は以下くらいかと思われます。
試験の概要や合格ラインなどはこちらに記載あります。
試験の合格ラインと時間はこちらです。
ECES試験
試験時間: 2時間
質問: 50
合格点: 70%
試験範囲のBlueprintはこちらに記載あります。
Introduction and History of Cryptography: 8%
Symmetric Cryptography and Hashes: 44%
Number Theory and Asymmetric Cryptography: 14%
Applications of Cryptography: 24%
Cryptanalysis: 10%
ECESの概要自体は以下の動画でわかりやすく説明されています。
学部生や修士の学生など、一部学生を対象としているような気がしますが、このレベルであれば社会人も受験するのでしょうね。
補足
一応、Version2が出ているようですが、セクション見た限りではVersion1と大差ないように見えます。どこが変わったのでしょうね。。
終わりに
暗号に特化した資格ということで今後の動向に少し期待をしていますが、将来日本でも受講できるようになるかは不明です。EC-Council社の資格全体のマッピングはこちらに載せておきます。