はじめに
危険物取扱者試験(乙4類)の国家試験に合格したので、記念として残します。フィジカルセキュリティということで「Security」関連の記事としても参考にしていただけたらと思います。
Who am i ?
しがないエンジニア(IT関係)です。化学関係は高校の時以降は触れてすらいないです。理科は物理を中心に勉強していたこともあって、正直基本的なこと以外は覚えてません。
なぜ受験しようと思ったのか?
CISSPというセキュリティの資格があるのですが、データセンタ関係のフィジカルセキュリティ(セーフティに近い話ではあるが)を勉強したことがきっかけで、より理解を深めたいと思ったからです。日本国には危険物取扱者という免許制度があり、その中で乙4類が最適かと思って受験を決意しました。
なお、CISSPについてはこちらで記事を書いていますので、もしご興味がある方がいれば参考にして頂けると嬉しい限りです。
「フィジカルセキュリティ」という点で共通点を感じました。
本題
危険物取扱者試験についてはこちらのサイトが詳しいです。
勉強方法ですが、以下の問題集が大変役に立ちました。これがなかったら受かってなかったと思います。
また下記は一部誤植もありますが、全体を通して見る分には良い参考書だと思います。(少々古いかなというのが個人的な難点です。)
また俗に言うピンク本は使いませんでした。というより時間がなかったので参考程度にしました。
仕事をしつつという所もありましたので、勉強期間としては4週間程度かかりました。最初の2週間で内容をさっとさらって、最後の2週間で問題演習という感じでしょうか。トータルで30h~40h程度あれば十分かなと思います。
勉強する際の注意点
化学や物理(熱力学、理論化学、有機化学)の基本的な部分に関しては中学校や高校で一通り習ったこともあり、ベースは頭に入っているつもりでしたが、「危険物取扱者としてどんな所に気をつけなければいけないか?」という部分は知識の有無に関係なく勉強が必要です。参考書や問題等で抑えておくポイントはそういう所だと個人的に思っておりますので、頭の片隅に置いておくと勉強が捗るのではないかと思います。
また、危険物のそれぞれのセクション(法令、物理・化学、性質・消火)は「見えない所で繋がっている」という所に気づくとかなり理解が進むと思います。
今後話題になってきそうな内容
危険物取扱者(乙4類)と言うと、ガソリンスタンドや塗料など、その周辺が主な話題として取り上げられることが多いのですが、近年リチウムイオンバッテリの取扱に関する法規制の検討が進んでいます。リチウム自体は乙4類に該当します。
試験の話題としても取り上げられるようになるかもしれませんね。
(追記)
「リチウムイオン蓄電池に係る危険物規制に関する検討会」というものが発足されており、こちらで議論がなされているようです。
最後に
普通自動車免許の学科試験のように一見変わった問題を見ることもあるのですが、個人的には普通自動車免許の学科試験の方がとっつきにくかったです(ひっかけも多いし)。
こちらにも記載しましたが、運転免許証は身分証明書のデファクトスタンダード的な立ち位置にあると思っていますので、身分証としては運転免許証の方が優れていると個人的に思います。ただ、身分証明書はマイナンバーカードに一本化されていくんですかね?
他の乙種も勉強してみたいですね。久々に化学をちゃんと勉強して楽しかったです。