概ね運用可能になりつつあるため、そろそろ#FDMtestを実行してセッティングを詰めていく。
#FDMtestとは
3Dプリンタの総合的な性能をポイントで評価するテスト。
何でもKickstarterとAutodeskが作った、Kickstarterで出す3Dプリンタは必ず通す必要のあるテストらしい。
こちらの方が説明&計算シートを作成して頂いているのでありがたく使用させて頂く。
実施結果
印刷条件の代表的なものは下記で行っている。
品質には目をつぶって速度に振った設定になっているはず。
設定 | 値 |
---|---|
レイヤー高さ | 0.2mm |
インフィル密度 | 20% |
印刷速度 | 250mm/s |
印刷加速度 | 2000mm/s^2 |
印刷ジャーク | 10mm/s |
-
Dimentional Accuracy
Score:5
X/Y軸の寸法精度を測る試験。
ミツトヨのノギスで測った所、精度は出ている。
しかし円の外周がカクカクしている。
STLデータはダウンロードしたものだし、スライサーで見るとそんなことはないんだが・・・。 -
Fine Flow Control
Score:3
糸引き、というかリトラクション(フィラメントの引き戻し)に関する試験。
30mm以上(というかモデルの最後まで)ちゃんと印刷されているため2.5点以上獲得したがご覧の通り糸引きが多い。
写真にスマホの限界を感じる・・・。
形状はちゃんと出ているようなのでScore:3とした。 -
Fine Negative Features
Score:4
ホールの形状が正しいことを確認する試験。
とりあえず4つは抜けた。
写真でも分かる通り径は正しそうだが内周がカクカクしており、1つ抜けなかったのはその影響と思われる。 -
Overhangs
Score:3
オーバーハング性能を測定する試験。
中々のオーバーハング性能だと思う。
最後の15度は流石に荒れ気味。 -
Bridging
Score:3
ブリッジの垂れ下がりを測定する試験。
一応全てでブリッジが落ちて潰れている訳では無かった。しかし4,5は繊維状のものが下まで到達しており
カッター等での除去が必要そうなため3とした。 -
XY Resonance
Score:2.5
波打ち、ゴースティング、リンギングを見る試験。
こいつは悪いだろうなーと思ってたが、いい意味で期待を裏切られた。
ほぼリンギングが見えない。正直謎。
考察と今後の方針
ちょっと辛めに点を付けたこと、Crealityの推奨速度は120mm/sのようなので割と雑な印刷になっていることから
スコアは23とAnker Make M5の25.5よりは劣る。
しかし、Prusa i3 MK3S+の22.5よりは上であり、十分実用に耐える精度と言えるだろう。
今後はまず、円のカクカク問題の対応を検討してみたい。
アレははっきりと目で見えるレベルで、見栄えに影響してしまうので・・・。
クリアしたとしても#FDMTest的に得られるのは1点だと思うけども。