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Ender 5 S1事始め③(#FDMtest)

Last updated at Posted at 2022-12-13

概ね運用可能になりつつあるため、そろそろ#FDMtestを実行してセッティングを詰めていく。

#FDMtestとは

3Dプリンタの総合的な性能をポイントで評価するテスト。
何でもKickstarterとAutodeskが作った、Kickstarterで出す3Dプリンタは必ず通す必要のあるテストらしい。
こちらの方が説明&計算シートを作成して頂いているのでありがたく使用させて頂く。

実施結果

印刷条件の代表的なものは下記で行っている。
品質には目をつぶって速度に振った設定になっているはず。

設定
レイヤー高さ 0.2mm
インフィル密度 20%
印刷速度 250mm/s
印刷加速度 2000mm/s^2
印刷ジャーク 10mm/s
  • 総合結果
    DSC_0042.JPG
    総合的な結果はScore:23となった。
    以下各部を確認する。

  • Dimentional Accuracy
    Score:5
    DSC_0047.JPG
    X/Y軸の寸法精度を測る試験。
    ミツトヨのノギスで測った所、精度は出ている。
    しかし円の外周がカクカクしている。
    STLデータはダウンロードしたものだし、スライサーで見るとそんなことはないんだが・・・。

  • Fine Flow Control
    Score:3
    DSC_0048.JPG
    糸引き、というかリトラクション(フィラメントの引き戻し)に関する試験。
    30mm以上(というかモデルの最後まで)ちゃんと印刷されているため2.5点以上獲得したがご覧の通り糸引きが多い。
    写真にスマホの限界を感じる・・・。
    形状はちゃんと出ているようなのでScore:3とした。

  • Fine Negative Features
    Score:4
    DSC_0043.JPG
    ホールの形状が正しいことを確認する試験。
    とりあえず4つは抜けた。
    写真でも分かる通り径は正しそうだが内周がカクカクしており、1つ抜けなかったのはその影響と思われる。

  • Overhangs
    Score:3
    DSC_0045.JPG
    オーバーハング性能を測定する試験。
    中々のオーバーハング性能だと思う。
    最後の15度は流石に荒れ気味。

  • Bridging
    Score:3
    DSC_0044.JPG
    ブリッジの垂れ下がりを測定する試験。
    一応全てでブリッジが落ちて潰れている訳では無かった。しかし4,5は繊維状のものが下まで到達しており
    カッター等での除去が必要そうなため3とした。

  • XY Resonance
    Score:2.5
    DSC_0050.JPG
    波打ち、ゴースティング、リンギングを見る試験。
    こいつは悪いだろうなーと思ってたが、いい意味で期待を裏切られた。
    ほぼリンギングが見えない。正直謎。

  • Z-axis alignment
    Score:2.5
    DSC_0051.JPG
    Z軸のアライメントを見る試験。
    周期的なズレは見当たらない。

考察と今後の方針

ちょっと辛めに点を付けたこと、Crealityの推奨速度は120mm/sのようなので割と雑な印刷になっていることから
スコアは23とAnker Make M5の25.5よりは劣る。
しかし、Prusa i3 MK3S+の22.5よりは上であり、十分実用に耐える精度と言えるだろう。

今後はまず、円のカクカク問題の対応を検討してみたい。
アレははっきりと目で見えるレベルで、見栄えに影響してしまうので・・・。
クリアしたとしても#FDMTest的に得られるのは1点だと思うけども。

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