IBM WebSphere(IBM Java)には、Javaのトラブルシューティングに利用できる、いくつかのツールがあります。本記事では、それらのツールを3つ紹介します。
HeapAnalyzer
ヒープダンプを解析し、OutOfMemoryErrorなどのJavaメモリ上の問題を調査するためのツールです。ヒープダンプの解析結果をグラフィカルに表示することができ、ヒープを占めているオブジェクトを特定することなどができます。
ただし、上記のURLに記載されている通り、現在は新機能の開発を終了してしまっているようです。このため、Java 8以降の実行環境では、現在も開発が続けられているEclipse Memory Analyzer Toolを利用していくべきかもしれません。
Thread and Monitor Dump Analyzer for Java (TMDA)
スレッドダンプ(javacore)を解析し、ハングの可能性のあるスレッドやデッドロックなどの問題を調査するためのツールです。ある時点で実行中のロジックを特定することなどができます。
使い方については、以下の記事に詳しく解説されています。
Pattern Modeling and Analysis Tool for Java Garbage Collector (PMAT)
GC(ガベージコレクタ)トレースを解析し、Javaヒープの使用状況を調査するためのツールです。CPU使用率が高止まりしている場合などにおいて、GCの実行頻度などを調査することができます。
こちらのツールも、現状は開発を停止してしまっているようです。このため、後継のGarbage Collection and Memory Visualizerの利用が案内されています。ただし、デフォルトでは起動にIBM Java 8またはIBM Semeru 8を必要とするため、やや注意が必要です。