はじめに
この記事は、文系新卒としてIT企業に入り、会社から午前免除試験の受講を案内された方に向けて書いています。
IT企業では「1年目で基本情報を取ろう」という方針のところも多く、去年の私と同じような立場の方は多いと思います。実際Qiitaには合格体験記が沢山あがっていますが、午前免除制度について詳しく書かれていた記事はあまり見かけませんでした。
本記事では、未経験の私が科目A試験免除制度を使って合格するまでにやったことや、感じたことをまとめてみました✍️
自己紹介
- 2024年に中小SIerへ新卒入社
- 文系出身で、学生時代にプログラミングの経験はなし
- プログラミングは研修で初めて触るレベル(SQLも初耳)
- 1回目の試験は不合格、2回目の試験は37点でギリギリ合格 (36/60以上で合格)
科目A試験免除制度ってなに?
IPAに認定された講座を受講し、修了試験に合格する(修了認定の基準を満たす)ことによって、基本情報技術者試験の科目A試験が免除される制度です。
IPA公式サイト:科目A試験免除制度について
出題数は60問で、試験当日は指定された会場にてマークシート方式で受験します。
通常のCBT方式とは異なり、日時や場所があらかじめ決まっている点に注意が必要です。
また、免除試験を受けるには受験資格が必要です。
私は独習ゼミの講座を利用しましたが、オンライン教材内にある修了試験に合格することなどが受験条件となっていました。
独習ゼミ:基本情報技術者試験の科目A試験免除制度(旧・午前免除制度)とは
免除試験に合格すると、その後1年間は科目A試験が免除され、本試験では科目B試験だけを受験することになります。
私の場合は、新人研修中に会社から「希望者は免除制度で受験できる」と案内され、5月上旬から勉強を始めました。
免除試験は2回受験でき、私は6月と7月に試験を受け、2回目の試験で合格しました。
勉強法
過去問道場をメインに使用
免除試験は、基本情報技術者試験・応用情報技術者試験などの 過去問から100%出題されていて、新しい問題は出題されません。
なので私は、「質より量」を意識して、過去問道場で最新から7回分を繰り返し解いていました。
下記画像は解いた問題数です。
ただ、実際に出題された問題を振り返ってみると、平成の試験からの出題が多かったなという印象があります。
SEプラス:試験講評
この講評、私は試験を受けたあとに存在を知りました。もっと早く知っていれば、平成の過去問を重点的に勉強していました…
これから受験される方は、少し前の問題(特に平成の問題)をしっかり解くのがおすすめです。
初学者向けの分野から着手
情報処理技術者試験の科目A問題は、「テクノロジ」「マネジメント」「ストラテジ」の3つの分野に分かれています。
その中でも私は、未経験の自分でも取り組みやすそうだと感じた「マネジメント」と「ストラテジ」から学習を始めました。
どちらも実務経験がなくてもイメージしやすい内容が多く、選択肢の文章を丁寧に読めば答えにたどり着ける問題が多かった印象です。
毎日の生活の中に少しずつ組み込む
「長時間集中して勉強する」のは自分に合っていなかったので、勉強のハードルを下げることを意識していました。
具体的には、5分だけ問題を解く → 25分休憩や好きなことをするという形で、
いわゆるポモドーロ法の逆パターンですが、私にとってはこのくらいがちょうどよかったです。
「勉強してない日を作らない」ことを意識していました。
また、その日に新しく解く問題だけでなく、前日にやった範囲を復習してから進めるようにして、知識を少しずつ重ねるようにしていました。
科目A試験免除制度を使ってよかったこと
免除試験は2回チャンスがある
私が受けたコースでは、免除試験を2回まで受けることができました。
(スケジュール的には、1回目が6月、2回目が7月に実施されました)
1回目で不合格になったあとも、「まだ1回残っている」という安心感があったので、過去問道場に集中して取り組みました。
その結果、2回目で合格することができました。
勉強の負担を分散できる
科目Aと科目Bを同時に対策するのではなく、まず科目A集中できたことは大きなメリットでした。
「基本情報に合格する」ではなく、「免除試験を合格する」という目標があることで、精神的にも楽でした。
注意点
有効期限を意識する
科目A試験免除試験に合格したら 1年間有効ですが、「まだ時間があるから大丈夫」と油断して後回しにしてしまうと、 それまで続けていた学習習慣が途切れてしまうことがあります。
私自身も、7月に試験を終え、8月は勉強をお休み → 9月に科目B試験対策を開始・受験しました。
無事に合格できましたが、たった1ヶ月空いただけでも再スタートがかなり大変でした。
学生時代と違って、仕事のあとに勉強するのは体力的にも簡単ではありません…
だからこそ、「勉強する習慣」があるうちに、その流れで科目B試験まで一気に進めてしまうのがいちばん楽だと思います。
科目B試験について
科目B試験の勉強法については本記事では割愛させていただきます。
使用した書籍は下記になります。
情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版
おわりに
働き始めてからの勉強は慣れないことも多く大変かもしれません。
ですが、コツコツと学習を続ければ必ず合格に近づきます!
この記事が同じような状況にいる方の参考になれば嬉しいです✨