これまでの成り行き
最初にPythonに触れるときAnacondaを使う人も多いと思います。しかしAnacondaは環境を破壊するなど諸説あり、(参照: Pythonインストール方法とAnacondaを使わない3つの理由)やっぱり使うのはやめてGoogle colabなどに乗り換える人も多いと思います。
その時にアクティブなPythonのバージョンを切り替える必要があって、その手順がちょっと複雑だったので書いておきます。
結論
glocalコマンドを用います。
切り替え先のPythonのバージョンがわかっていない場合は
$ pyenv versions
で現在のバージョンと切り替えたいバージョンを確認してから
$ pyenv global (切り替え先のバージョン名)
です。
「現在のバージョンとはなんぞや?」という人は順番に読み進めてもらえればと思います。
インストール済み一覧の表示
$ pyenv versions
* system (set by /Users/yuri/.pyenv/version)
3.7.2
anaconda3-4.2.0
anaconda3-5.0.1
*印の付いているsystemが今アクティブなバージョンです。
/Users/yuri/.pyenv/version
で指定されているとのことです。
そこで、そのファイルを見てみます。
anaconda3-5.0.1
これですね。というわけで、このファイルを消すと、
$ rm -r /Users/yuri/.pyenv/version
$ pyenv versions
* system (set by /Users/yuri/.pyenv/version)
3.7.2
anaconda3-4.2.0
anaconda3-5.0.1
systemになりました。
3.7.2を使いたい場合はさっきのファイルに3.7.2と書けばよいです。
glocalコマンドでバージョンを切り替える
切り替え先のバージョンがわかっている場合、glocalコマンドを使えば一瞬で切り替えられます。
3.7.2に切り替えたいとしましょう。
$ pyenv global 3.7.2
$ pyenv versions
system (set by /Users/yuri/.pyenv/version)
* 3.7.2
anaconda3-4.2.0
anaconda3-5.0.1
こうですね。3.7.2になりました。
終わりに
私も最初はAnacondaユーザーでPythonと言えばAnacondaだ!と思っていましたが、Anacondaにも色々と欠点があるみたいです。時間があったら今度詳しく調べて記事書きたいと思っています。今はGoogle Colabなどブラウザ上で実行できる便利なものがあるのでローカルで環境構築する必要に迫られない限りはそちらを使うのがいいかと思います。
参考
こちらを参考にさせていただきました。
Pyenvの使い方