React NativeにRealm JSをインストールしようとした時に発生する２つのエラー対処（macOS） #Node.js

経緯

React Nativeを使う機会があり、macOS環境でRealm JSをインストールしたときに発生した２つのエラーへのわたしの対処を記載します（Windows環境ではエラーは発生しませんでした）。

開発環境

macOS Version: 10.14.1

ライブラリ

Ract Native Version: 0.57
Node Version: 11.2.0
Realm JS SDK Version: 2.21.0

エラーが発生する処理

npm install realmを実行時したとき
上記を解消して、react-native run-iosを実行したとき

まず1.のエラー

$ npm install realm --save
:
In file included from ../src/node/node_init.hpp:25:
../src/node/node_function.hpp:41:19: error: no member named 'GetCallingContext' in 'v8::Isolate'; did you mean
      'GetCurrentContext'?
    if (!isolate->GetCallingContext().IsEmpty()) {
                  ^~~~~~~~~~~~~~~~~
                  GetCurrentContext
/Users/kin/.node-gyp/11.2.0/include/node/v8.h:7727:18: note: 'GetCurrentContext' declared here
  Local<Context> GetCurrentContext();
                 ^
1 error generated.
make: *** [Release/obj.target/realm/src/node/node_init.o] Error 1
:

Issueを読むと、Node11に未対応のために発生しているようです。現状で利用したいのでNodeのバージョンを10に落とすことにしました。

nodeのバージョンを変更
わたしの環境では、nodeはHomebrewからインストールしたのでnodebrewを使ってバージョンを切り替えることにしました。

https://github.com/hokaccha/nodebrew

インストールされているnodeをアンインストール
```
$ brew uninstall node --force
```
nodebrewをインストール
```
$ brew install nodebrew
$ nodebrew setup
$ nodebrew ls-remote
　インストール可能なバージョンを確認する
```
現時点でv10の中で最も新しいバージョン10.14.1をインストール
```
$ nodebrew install v10.14.1
$ nodebrew ls
　インストールされたバージョンを確認する
$ nodebrew use v10.14.1
```
~/.bash_profile等で実行パスに、$HOME/.nodebrew/current/binを追加する
```
export PATH=$HOME/.nodebrew/current/bin:$PATH
```
実行するNodeのバージョンを確認する
```
$ node -v
```
この時点で以下を実行してエラーが出ないはず。
```
$ npm install realm --save
$ react-native link realm
```
つぎは、2.のエラー

上記まで対応して、react-native run-iosを実行するとコンソールに以下のエラーが表示されます。
```
:
RealmJS requires a node package manager (n or nvm).

Command PhaseScriptExecution failed with a nonzero exit code

** BUILD FAILED **
:
```
今回は、nvmをインストールしました。
```
$ brew install nvm
```
これで２つ目のエラーの原因が解消されたので以下を実行してエラーがなくなりiOSアプリを起動できるようになるはずです。
```
$ react-native run-ios
```