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sshポートフォワーディングについて図示してみる

Last updated at Posted at 2019-04-17

使いたいときにいつも混乱するので、ここにまとめておく。
図の左側はインターネットに接続できるクライアント環境(Windowsパソコンなど)、右側はインターネット接続のないサーバセグメントを想定している。

共通オプション

  • -f: バックグラウンドで動作
  • -N: リモートでコマンドを実行しない
  • -g: ポートフォワードで作ったトンネルを他の端末が使うことを許可する(本記事では利用していません)

ローカルポートフォワード

用途

  • sshクライアント端末から、sshサーバ側ネットワークにある特定サーバ特定ポートにアクセスしたい

コマンド

hostA$ ssh -fN -L 8080:hostD:80 userC@hostC

ssh-L.png

リモートポートフォワード

用途

  • sshサーバ端末から、sshクライアント側ネットワークにある特定サーバ特定ポートにアクセスさせたい

コマンド

hostA$ ssh -fN -R 8080:hostB:80 userC@hostC

ssh-R.png

ダイナミックポートフォワード

用途

  • sshクライアント端末から、sshサーバ側ネットワークにある、あらゆるサーバにアクセスしたい

コマンド

hostA$ ssh -fN -D 1080 userC@hostC

# hostAのブラウザにlocalhost:1080をSOCKSプロキシとする設定を投入する

ssh-D.png

リバースダイナミックポートフォワード

用途

  • sshサーバ端末から、sshクライアント側ネットワークにある、あらゆるサーバにアクセスさせたい(特にインターネット)

コマンド(パターン1)

hostA$ ssh -fN -D 1081 userA@localhost  # hostAの中にSOCKSプロキシを準備
hostA$ ssh -fN -R 1080:localhost:1081 userC@hostC

# hostCのブラウザにlocalhost:1080をSOCKSプロキシとする設定を投入する

ssh-RD1.png

コマンド(パターン2)

hostA$ ssh -fN -R 2022:localhost:22 userC@hostC
hostC$ ssh -fN -D 1080 -p 2022 userA@localhost   # hostCでの実行に注意

ssh-RD2.png

番外編

SOCKSプロキシの設定ができないツールでもSOCKSを使いたい

ダイナミックポートフォワードやリバースダイナミックポートフォワードを利用する際、
ブラウザであればSOCKSプロキシ設定が簡単に可能だが、apt,yumコマンド、自作ツールなどでの対応は難しかったりする。

しかし、proxychains を使うことで、通信を横取りしてSOCKSプロキシを通すことができる。(LD_PRELOADを使い、通信関連APIを上書きしているようだ)

$(HOME)/.proxychains/proxychains.conf
[ProxyList]
# SSH reverse proxy
socks5  127.0.0.1 1080
hostC$ proxychains telnet google.com 80
hostC# proxychains yum update
hostC# proxychains apt-get update
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