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AWSによるサーバーレスアーキテクチャ - AWS Lambda概要

Last updated at Posted at 2018-06-11

概要

AWS Lambda の勉強を始めようと「AWSによるサーバーレスアーキテクチャ」を購入
少し読んでみると非常に良い本なので書籍紹介と自身のLambda備忘録のために投稿
Lambdaについての概要、使い方、制限、注意事項などまとめていく予定

紹介書籍

AWSによるサーバーレスアーキテクチャ

サーバーレスアーキテクチャの原則

  • オンデマンドでコードを実行するために、(サーバーではなく)コンピューティングサービスを使う
  • 目的が1つでステートレスな関数を書く
  • プッシュベースのイベント駆動パイプラインを設計する
  • より厚く、より強力なフロントエンドを作る
  • サードパーティサービスを活用する

サーバーレスの長所と短所

長所

  • サーバー管理不用
  • 低コスト
  • 市場投入までの時間短縮
  • 実装がシンプル、コード量減る可能性がある
  • ☆マルチスレッドを考慮する必要がない
  • スケーラブルで柔軟、並列処理が得意

短所

  • レイテンシーに厳しい制約のあるAPには向かない
  • ベンダーロックイン
  • パブリッククラウドが提供できる水準よりも高いパフォーマンス、信頼性が求めらえるミッションクリティカルサービスに向かない
  • サービス分散化による、リモート呼び出し、ネットワーク越しのエラー処理、レイテンシーの増加
  • OSのカスタマイズやその下のインスタンスの調整はできない
  • Lambda特有の処理(複数回実行される等)が発生することがある

Lambda呼び出し方法

  • イベント駆動型(非同期型)
  • プッシュモデル
  • プルモデル
  • 要求/応答型(同期型)

〇Lambda関数実行までの流れ(※1)

  1. ENIの作成
  2. コンテナの作成
  3. デプロイパッケージのロード
  4. デプロイパッケージの展開
  5. ランタイム起動・初期化
  6. 関数/メソッドの実行
  • 1.ENIの作成はVPCを利用する場合だけ
  • すべてを実行するのがコールドスタート/6.だけ実行するのがウォームスタート

Lambda関数の状態

  • コールド状態:関数のコードがロードされておらず、初期化、セットアップコードがこれから実行される状態
  • ウォーム状態:一度以上関数が実行されており関数のコードがロードされている状態

(処理起動時間がかかる)コールド状態を減らすための施策

  • 関数をウォーム状態に保つためにスケジュールイベントを使って定期的に実行するようにする
  • 初期化、セットアップコードをイベントハンドラの外に出す。コンテナがウォーム状態なら、そのコードは実行されない
  • Lambda関数に割り当てられるメモリの容量を増やす。CPUのシェアは、関数に割り当てられたメモリ容量に応じて決まる
  • コードのサイズをできる限り小さくする。不要なモジュールを減らし、インポートのためのrequires()の呼び出しも減らす。インクルードおよび初期化するモジュールを減らせば、起動時のパフォーマンスを上げることができる
  • 別の言語も検討してみる。(将来変わるかもしれないが)コールドスタートが最も長いのはJava
  • 「新機能 – Lambda 関数のプロビジョニングされた同時実行性」を使用してみる

Lambdaの制限

  • 一時ディスク:512MB
  • ファイルディスクリプタの数:1024
  • プロセスとスレッドの数:1024
  • リクエストあたりの処理時間:300秒
  • 呼び出し時のリクエスト本体のペイロードサイズ(要求/応答型):6MB
  • 呼び出し時のリクエスト本体のペイロードサイズ(イベント駆動型):128KB
  • 呼び出し時のレスポンス本体のペイロードサイズ(要求/応答型):6MB

AWS ドキュメント
AWS Lambda の制限

SDKによるLambda関数直接呼び出しの注意事項

  • ユーザーがSDKの一部をダウンロードしなければならない
  • Lambda関数の呼び出し方法を変える場合は、クライアント/Lambda関数両方に修正が入る可能性がある
  • 悪意のあるユーザーがクライアントプログラムを変更することで、Lambda関数を不正に呼び出すことができてしまう
  • HTTP(s)を使った統一的なRESTインターフェイスにならない

Amazon API Gatewayとの連携

Lambdaプロキシ統合について

  • Lambda統合プロキシ有効:すべてのリクエスト(クエリ文字列、ヘッダー、ステージ変数、パス変数、リクエストコンテキスト、リクエスト本体)をJSONに変換し、イベントオブジェクトとしてLambdaに渡す
  • Lambda統合プロキシ無効:統合Request(Response)セクションでマッピングテンプレートを作って、HTTPリクエストをどのようにJSONにマッピングするか定義する必要がある
  • リクエスト本体のペイロードは無効の状態でもマッピングされる
  • 例えば、HTTPヘッダの Authorization をLambdaのeventオブジェクト変数(authTokenという名前とする)にマッピングする場合は以下のように定義する
{
    "authToken" : "$input.params('Authorization')"
}

※$inputは、API Gateway上の変数。詳細は以下のリファレンスを参照

API Gateway のマッピングテンプレートリファレンス

  • ☆統合プロキシを使って、API Gateway(XML)をLambda(JSON)にマッピング変換することはできない
  • 統合プロキシを使ってXMLをそのままRAWデータとしてLambdaに送ってLambdaで解析することは可能
  • その場合、以下のようにマッピング定義をする
{
    "body" : $input.json('$')
}

参考URL

Using API Gateway to pass non-JSON data (e.g. XML) to a Lambda

LambdaとRDSのコネクション数問題について

  • 負荷に合わせて異なるサーバーリソースで拡張していくサーバーレスの特徴から長年?制限とされていたLambdaとRDSのコネクション数増加問題についてAWS側で新しい機能がリリースされた(Amazon RDS Proxy)
  • AWS LambdaでAmazon RDS Proxyを使用する

補足

☆印は自身の見解として追加
〇印は他の資料からの参照

参照

※1:全部教えます!サーバレスアプリのアンチパターンとチューニング

参考ページ

知っておいたほうがいいLambda関数の呼び出しタイプとリトライ方式まとめ

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