Androidアプリでオープンソースのライブラリなどを利用するときはライセンスを明記する必要がある。しかし、書くべきことを明記してあるものもあるが、記述方法が書いてなかったり、記述方法がわかりにくいもののがある。よくわからないから、ライセンス表記を省略してしまうと違反になってしまうので注意が必要である。
最近、私が調査したライセンスで分かりづらいものがあったので、この場で共有しようと思う。
「cardboardSDK for Android」
- Googleが提供しているcardboardのためのビューを簡単に作るためのライブラリを提供してくれる
- cardboard.jarとlibprotobuf-java-2.6-nano.jarからなる
- 次のURLにてサンプルコードと共に入手することができる
cardboardSDKのライセンスを調査する上で困ったこと
- cardboardのHPでサンプルコードのライセンスしか見つからない
- Googleのあらゆるサービスを提供しているGoogle Developers(親サイト)にも明記されていない
- Googleのあらゆるフォーラム(ユーザに質問したり、アドバイスあいたりできる場)でも質問されていない
- (↑で似たような質問を発見したが、明確な答えがなく、直接問い合わせたほうがよいとアドバイスされていた...)
- Googleのサイトのどこにも直接問い合わせるようなフォームが見当たらない
Google+の「Cardboard & VR Developers」コミュニティ
そこで...cardboardのコミュニティに質問を投げてみたところ、Googleの人から返信をいただけた。名前の横に"管理メンバー"とあることから、このコミュニティを管理している人のよう。
メンションをつけて返信すると4分で返事が返ってきた。とてもやさしい、感動。
「cardboardSDK for Android」のライセンス
- cardboard.jar : Apache2.0
- libprotobuf-java-2.6-nano.jar : カスタムライセンスであり、以下のページで確認可能とのこと https://github.com/google/protobuf/blob/master/LICENSE
まとめ
- Googleのサービスを利用するときにライセンスが明記されていないことがある。そんなときはそのサービスのコミュニティで思い切って聞いてしまうと手っ取り早い。
- 実際に書き込んでいる人が外国の人ばかりだったので、"NEED HELP"とか言って、使い慣れない英語で会話してたけれども、日本語でも良かったのではないかと今は思っている。
- 拙い英語に丁寧に回答してくれたGoogleの方に感謝。
*cardboardSDKを利用する方のお役に立てれば、とてもうれしい*