はじめに

　シェルをbashからfishに乗り換えたら元々使ってたAnacondaのPATH設定をやり直す必要が出てきたけど，当てはまる記事があまりなくて躓いたのでメモ。

状況

　fishではユニバーサル変数というfishセッション全てで共通して使える(=ターミナルを再起動しても不変)変数があり，PATH用には$fish_user_pathsというリストの変数が用意されてるのでそこに追加する事になる。
　以下のコマンドを実行するとPATHを追加できる。

fish

$ set -U fish_user_paths $HOME/opt/anaconda3/bin $fish_user_paths

これでPATHの追加は完了。(ちなみにPATHそのものである$HOME/opt/anaconda3/binの部分だけ書き換えれば他のPATHも同じように追加できる。)
ターミナルを再起動してecho $PATHを実行して下のように先ほど設定したPATHが表示されればOK。

fish

$ echo $PATH
/Users/{$USER}/opt/anaconda3/bin

でもこれではまだconda　activateとかは使えないはず。どうやら現在のシェルに合わせてAnacondaの初期化が必要っぽいのでそれを実行。

fish

$ conda init fish

そしてまたターミナル再起動。これでconda activateとかもできるはず。

$fish_user_pathsを含むfishのユニバーサル変数は全て~/.config/fish/fish_variablesに記述されてる。
$fish_user_pathsは最後の方にあるはず。

~/.config/fish/fish_variables

#例
SETUVAR fish_user_paths:/Users/kimurafuga/opt/anaconda3/bin

他の記事で~/.config/fish/config.fishにPATHを書き込めって書いてあるのもあったけど絶対ダメ！
最初それを鵜呑みにしてそのconfig.fish(無かったので自分で作った)にさっきの

fish

$ set -U fish_user_paths $HOME/opt/anaconda3/bin $fish_user_paths

を書き込んだら一見PATHを通せた様に見えたけど，ターミナルを再起動するたびに新しくsetされちゃうみたいで気づいたら$fish_user_pathに10個近く同じPATHが上書きで追加されちゃってた。必ず上記のようにコマンドラインから設定すること。