#(windows sever2016)(ESXi6.7以降)では、ディスクをクイックフォーマットしないとシンプロビジョニングがシックプロビジョニングに変更される(らしい)
##0.ESXiで仮想マシンを作る
・VMware vSphereESXi6.7で仮想マシンの構築
・windows server 2016を適切なディスクにインストール
・ディスクの構成←ここのお話
ここではディスク0にインストール、ディスク1の割り当ての際に起こりえるお話です。
##1.シンプロビジョニングとシックプロビジョニングってなんやねん
・シックプロビジョニング(Lazy zeroed)
仮想ディスク作成時に指定したサイズ分の領域を確保するので、使わなくても要領を食ってしまう。
・シックプロビジョニング(Eager zeroed)
仮想ディスク作成時に指定したサイズ分の領域を確保するので、使わなくても要領を食ってしまう。ゼロで初期化。
・シンプロビジョニング
仮想ディスク作成時には最低限の領域のみ確保し、必要に応じて増加。
→今必要な分しか確保していない。(見せ方として容量があるように見せかけている。)
つまり、同じ80GBの設定でも
シック→容量確保済み。(その容量がないとそもそも作れない。でも、作ったられっきとした80GB)
シンプロ→容量未確保。(容量なくても作れる。でも、見せ方的には80GB(嘘)的な)
シンプロのほうが容量の使用効率がいいので、今回はシンプロ使いたいのです。
参考
https://www.projectgroup.info/tips/VMware/comm_0009.html
##2.問題はディスクの構成時に
仮想マシンを作るときはシンプロビジョニングにしたはずなのに、なぜかクイックフォーマットにしないとシックプロビジョニングに自動で変わってしまう…
そんな困った現象が起きた(らしい)ので調べてみました。
##3.クイックフォーマットと普通のフォーマットの違い
・フォーマットとは
ディスクを使用可能な状態にすること、もしくは一度区切って番地を付けた領域を白紙に戻して、新しく仕切り直す一連の処理のこと。
・フォーマット
通常のフォーマットでは、データの管理情報の保存領域を消去→ディスクの不良個所のチェック
・クイックフォーマット
データの管理情報の保存領域を消去のみ。(ディスクの不良個所のチェックはせずに時間短縮)
→つまり、重要なデータがあるのであれば通常フォーマット
参考
https://tech.nikkeibp.co.jp/it/pc/article/NPC/20060329/233687/
##4.なんでシンプロがシックに変わるねん
「標準フォーマットではシンプロビジョニングで指定した仮想ディスクのサイズのほとんどが物理的に割り当てられてしまい、シンディスクの意味がありません。
シンディスクを使用する場合、ゲストWindows OSではクイックフォーマットを使用しましょう。」
Windows Server 2008 / Windows Vista以降からフォーマットの仕様が変更されたことに原因がある…(?)
Windows Server 2003 / Windows XPまでは標準フォーマットでもシンディスクが一杯にはならなかった。
→Windows Server 2008 / Windows Vista以降の標準フォーマットでは、領域の割り当て方が違う。
→シンプロなのにシック現象が発生。
参考
[http://norimaki2000.blog48.fc2.com/blog-entry-1232.html]
(http://norimaki2000.blog48.fc2.com/blog-entry-1232.html)
##5.こういう事象があるってことの把握
めっちゃ大切ですね。
用語調べるだけでもためになるので続けていきます。