前回、初めてのFlowを作成して、今回はまたFlowを使ってPowerAppsのアプリを作成してみました。
Microsoft PowerAppsとは
Microsoft PowerAppsとは新たらしいアプリのプラットホームです。Flowと同じように、コードが必要なく、ExcelやPowerPointのようなGUIでアプリを作成することができます。
PowerAppsは社内のためのアプリを作成するのは得意なので、今回は、CRUDアプリを作成してみます。
前提条件
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Outlookのメールアドレス。無料で作れます。
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Microsoftの職場または学校のアカウントが必要です。普通の個人的なWindowsやSkypeのアカウントは使えないのでご注意ください。職場または学校のアカウントを持っていない方は無料でサインアップができます。
目的
ここでは、会社のサポートのメールアドスがあって、そのアドレスまで送信された問い合わせメールを重複に返事しないようなサポートケースを管理するアプリを作成したいと仮定します。
新しい環境を作成
PowerAppsにサインインして、ホーム画面を見てください。
今回のアプリはMicrosoft Common Data Service(共通データサービス)を使うので、まず新しい環境を作成するのは必要です。
ホーム画面のCommon Data Serviceのはじめに
のボタンを押します。
現れるダイアログで「新しい環境を作成する」を選択します.
次のダイアログで環境の名前と設定を入力します。他の職場のユーザーが使えるため、必ず全てのユーザーにアクセスを許可を与する
を選択してください。環境を作成する
のボタンを押します。
作成を実行するのは数分かかります。
終わると、画面の上のメニューに新しい環境の名前が表示されます。このメニューで環境を変えることができます。
エンティティを作成
画面の左側のメニューのCommon Data Serviceの下にあるエンティティ
のリンクをクリックしてください。
この画面ではCommon Data Serviceと付いている様々なエンティティが表示されています。このエンティティはのビジネスよく使う「販売注文」や「製品」のような共通のデータ型です。このエンティティはそのまま使ってもいいですし、編集して他のフィールドを追加してもいいですし。
付いているエンティティを使うのは便利ですが、Common Data Serviceの機能についてもっと細かく調べるため、今回は新しいエンティティを追加します。
新しいエンティティ
のリンクをクリックして、以下のようにエンティティの名前を付けます。
次へ
のボタンを押します。次の画面ではフィールドを追加します。フィールドとはデータベースやスプレッドシートの欄のようなことです。今回のアプリはとりあえず4つのフィールドが必要です。
- 件名 (Subject)
- 受信日時 (Received)
- 本文 (Body)
- メールID (MessageId):これはOutlookからもらう
そして、全てのエンティティは数個の自動のフィールドが付いています。このフィールドはグレイのフォントで表示されています。自動的に更新されていて、後で役に立つかもしれないので、そのままにしてください。
テキストのフィールドは最大長
のプロパティがあって、一応300にします。複数行テキストは限られいません。
全ての入力が完了したら、作成ボタンを押してください。これで、新しいエンティティが完成です。
Flowでメールを読み込む
画面の左のメニューのフロー
のリンクをクリックして、フロー画面の一から作成
のボタンを押します。
表示されているPowerApps
のアクションを削除します。
そのアクションの代わりに、「メール」を検索して、Outlook.com - 新しい電子メールが届いたとき
を選択します。
Outlookにサインインしてください。
新しいステップ
のボタンを押して、アクションの追加
を選択します。「Create a new record」を検索してCommon Data Services - Create a new record
を選択します。
default
のデータベースを指定して、以前作成したサポートメール
のエンティティを選択してください。
以下のように、Outlookのアクションのコンテンツをフィールドに与えます。
これで、このFlowの完成です。Flowに名前を付けて、フローの作成
のリンクをクリックします。最後に完了
のリンクをクリックします。
テストメールを送信
以前作ったFlowとエンティティの対応を確認するために、Flowで接続したOutlookのメールアドレスまでに、以下のような問い合わせメールを送ります。
送信してから、Flowの完了には数分かかります。
Common Data Servicesのエンティティのページで以前作ったサポートメール
のエンティティを選択して、エンティティのメニューのデータ
のリンクをクリックすると、送信したメールの内容が表示されます。
まとめ
今回は、新しいPowerAppsの環境を作って、Common Data Servicesのエンティティを作成して、メールを読み込んでエンティティに挿入するFlowを作りました。
この記事の第2部で、以前作ったデータを使うサポートメールを管理するアプリを作成します。