近年では多くの企業が外国人エンジニアの活用を積極化しており、IT系企業の約86%が採用経験あり、約7割が「今後も継続予定」と回答しています。国内の人材不足解消、競争力強化、ダイバーシティ推進という共通の課題を解決するためにも、外国人エンジニアの採用は今後ますます重要になります。
都市部だけでなく地方企業も、魅力的な環境づくりと受け入れ体制の整備が、採用成功の大きなカギです。
企業が外国人エンジニアを採用するべき理由
国内IT人材不足の解消
日本では少子高齢化やIT教育の遅れにより、深刻なITエンジニア不足が続いています。経済産業省の調査では、2030年には最大80万人規模のIT人材が不足すると予測されています。今や「国内だけでは優秀なIT人材を十分に確保できない」状況が現実化しており、企業が成長を続けるためには、即戦力となる外国人エンジニアの採用が不可欠な手段の一つとなっています。
また、海外では、若いうちから即戦力として活躍しているIT人材が多く、日本の技術や労働環境に高い関心を持つ層も少なくありません。こうした優秀な若手エンジニアを積極的に採用することで、企業に新しい活力と成長意欲を取り込むことができます。
多様な視点の取り入れと競争力強化
外国人エンジニアは、異なる文化的背景やグローバルな経験、新しい技術知見をチームに持ち込んでくれます。AIやクラウド、最新のソフトウェア開発手法に精通した人材を確保しやすくなるため、開発チームの競争力とイノベーション力を大きく高めることができます。多様なメンバーによる視点の違いは、これからの企業競争力に欠かせない要素です。
国籍や文化にとらわれない多様な価値観を受け入れることは、企業のイノベーションを促進する大きな原動力です。ダイバーシティ経営を推進することで、新しいアイデアや柔軟な発想が生まれ、組織の活性化や従業員満足度の向上にもつながります。
企業ブランドの国際化とイメージ向上
英語や他言語に堪能な外国籍エンジニアは、海外クライアントとのやり取りやグローバル市場への進出を支える重要な存在です。外国人エンジニアを受け入れることで、企業は国際展開をスムーズに進められ、海外顧客対応や新規市場開拓のスピードを高めることができます。
そのため、英語対応の採用ページの設置や、多国籍チームの実現は「グローバル企業」としてのブランド力を高める手段になります。グローバル採用に取り組む姿勢は、国内外を問わず優秀な人材にとって大きな魅力となり、企業の知名度や採用力の向上につながります。
日系企業が外国人エンジニアを採用しない理由
ビザや手続きの煩雑さ
在留資格(就労ビザ)の申請・更新や雇用契約手続きの経験不足、制度理解の不十分さから、外国人採用に踏み切れない企業も多くあります。特に初めての外国人採用の場合、企業にとって大きな負担に感じられがちです。
言語・文化ギャップ
業務で必要な日本語能力の不足により、コミュニケーションが円滑に進まないことがあります。また、日本特有のビジネス慣習(報・連・相や暗黙のルール)に慣れるには時間とサポートが必要です。そのため、入社前後での日本語教育やビジネスマナー研修が重要です。
定着率への不安とサポート不足
異文化適応への支援体制が不十分だと、孤立感や生活面での不安から、母国への帰国を選ぶケースもあります。メンター制度の導入やオンボーディング、生活サポートなど、企業としての受け入れ体制を整えることが定着率向上のカギです。
地方企業が効率的にITエンジニアを採用する方法
フルリモート採用の推進
フルリモート勤務や柔軟な勤務時間制度を導入すれば、都市圏だけでなく全国や海外からも優秀なエンジニアを採用しやすくなります。近年では、リモートワーク可の求人は応募数や多様性が増加する傾向にあり、地方企業にとって有効な戦略です。
地域の魅力を活かした採用戦略
地方ならではの生活コストの低さや自然に囲まれた暮らし、地方移住支援などの魅力を打ち出すことも、応募者への大きな訴求ポイントになります。働く場所だけでなく「暮らしの質」もアピールすることで、他地域との差別化が可能です。
外国籍人材の積極登用とビザサポート
ビザ手続きや生活面のサポート体制を整えることで、地方移住や定住を考える外国籍エンジニアにもアプローチできます。リモートと合わせて、地方企業がグローバル人材を効率的に採用するための重要な仕組みです。
企業採用担当者・チームリーダー向け
弊社では、外国人・日本人問わずグローバル人材の採用を支援しており、初めて外国籍のエンジニアを採用する企業様にも安心して取り組んでいただけるよう、ビザ申請サポートから異文化適応支援など一貫したサービスを提供しています。
人材不足解消やチームの国際化、ダイバーシティ推進を検討されている企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。