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コロナウィルス(コロナウイルス)の死亡率に関するBBC記事

Last updated at Posted at 2020-03-30

日本のデータサイエンティストの方々は、必死でコロナをアナライズしているのかしら。
この未曾有の国難に。

この記事 の英語初心者による和訳、翻訳。

死亡率が0.5-1.0%と言うのは低いように見えるかもしれないけれど、風邪か、それ以上に感染力が強いウイルスの死亡率なので、全く低くはない。

風邪をひいたら(症状が出たら)10%の確率で死にます、と言う感覚かな。

コロナウィルスで死亡する確率。

By Robert Cuffe
Head of Statistics

2020/3/24

英国政府の科学アドバイザーはコロナウィルス に感染した場合の死亡する確率を0.5%-1.0%の間だと見積もっている。

この確率は確認されている確率(WHOで4%, 英国で5%)より小さい。
小さい理由は全ての感染を検査で検知しているわけではないためである。

各国、検査対象について独自の基準を持っている。
そのため、各国の死亡率を横並びに比較するのは、ミスリーディングである。

そして、死亡率は、年齢、基礎疾患、医療サービスへのアクセスの容易性、によっても変化する。

年齢による死亡率の変化

death rates depents on age group

私のような人の危険性は?

年配であったり、不健康である場合、コロナウィルスに感染した場合、より死亡する確率は大きくなる。

Imperial College London(ICL) の今のところの見積もりでは、40歳未満では、平均の1/10程度、
80歳以上で平均の10倍程度の死亡率の変化がある。

英国政府の医療アドバイザー長であるChris Whitty教授によると、高齢者の死亡率は確かに高くなるが、
重症には至らない場合も多い。

彼によると、若年層も油断するべきではないとのことである。
若年層でも集中治療室で死に至るケースも存在する。

死亡率を左右するファクターは年齢だけではない。

中国の44,000以上のケースでは、基礎疾患があることにより、少なくとも5倍程度、死亡率が高まる。
(高血圧、心疾患、呼吸器疾患など)

以上の様々なファクターが相互に作用しており、まだ全容は解明していない。

それに、把握済みのケースにおける死亡の傾向が分かっても、それを全てのケースに適用できるわけではない。

基礎疾患による死亡率の変化

death rates depend on underlying health

  • cardiovascular: 心疾患
  • diabetes: 糖尿病
  • respiratory disease: 呼吸器疾患
  • High blood pressure: 高血圧

把握済みのケースの死亡率は、感染した場合の死亡率ではない

多くの場合、ウィルスの感染はカウントされない。なぜなら、症状が重くない場合、多くの人は病院に行かない。

3/17, 英国の科学アドバイザー長, Sir Patrick Vallanceは英国で55,000程度の感染があると見積もった。
その際の把握済みのケースは2,000であった。

死亡数の母数を2,000にするか55,000にするかで、死亡率は大きく異なる。

most cases are never counted

これが、把握済みのケースの死亡率があまり意味をなさない理由である。把握していないケースにより、大きく見積もってしまうのだ。

しかし、別の撹乱要因がある。コロナウィルス感染者が、別の理由で死亡した場合、少なく見積もってしまうことになる。

国によって死亡率が異なる理由は?

Imperial Collegeの研究によると、国によって、重症者を検査対象にする場合もあれば、軽症でも検査する場合もある。

国によってウィルス検査の方法が異なり、さらに検査対象の実施可能数や実施するかどうかのルールも異なる。
それに時間が経過すると、上記のファクターについても、変化していく。

英国政府は当初10,000件/日の検査を準備し、4週間で25,000件/日にまで増やしていく計画を立てている。
このキャパシティが現状の検査数のボトルネックとなっている。

ドイツでは20,000件/日以上の検査キャパシティがある。軽症でも検査する方針を立てている。

つまり、ドイツの死亡率は、上に示した症状ピラミッドの図の異なる部分を切り取ったものになる。

ドイツの確認済みのケースの死亡率はヨーロッパで一番小さい。しかし、検査対象が変われば上昇するかもしれない。

予後についてもまた、提供されている医療の質によって変化する。

そして、エピデミックのステージによって、医療の質は変化する。

医療システムがエピデミックで急増するケースに対応しきれなくなると、死亡率は上がる。

本当の死亡率に対する科学者のアプローチ

科学者は上記の設問に対する個々のエビデンスから、死亡率についての一枚絵を組み立てる。

例えば、科学者は症状の度合いの割合を、ある小さなグループを観察することから、見積もる。
送還された飛行機の乗客などが、小さなグループの一例である。

しかし、個々のエビデンスの値が少し変わることによって、最終的な一枚絵は大きく変わる。

そしてここのエビデンスは常に変化している。

Paul Hunter(the University of East Anglia教授)は、死亡率は上昇も下降も起こり得ると指摘する。

「エボラの場合、時間の経過とともに、対処法が向上し、死亡率が下がった。』
しかし、死亡率が上がることもある。
『医療システムが枯渇すると、死亡率は上がる。』

ゆえに、科学者は見積もった死亡率と共に、上限と下限の死亡率をしめす。

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