初めてのQiita投稿となります。
今回は、以下のURLで公開している
「PHPとMySQLを用いた記事投稿・一覧表示システム」について解説します。
このシステムは、いわゆる「投稿フォーム」+「記事一覧ページ」をWordPressに頼らず、 純粋なPHPとSQLのみで構築したもので、以下の機能を実装しています:
- 記事タイトルと本文の投稿フォーム
- MySQLデータベースへの保存処理(SQL文・プリペアドステートメント使用)
- 投稿済みデータの一覧表示(投稿日時含む)
- 編集・削除機能付きの簡易CMS風UI
初学者がよくつまずく以下のポイントも、1つずつ乗り越えて構築しました:
- 無料サーバー(InfinityFree)へのデプロイ手順
- phpMyAdminでのテーブル作成と文字コード設定(文字化け対処あり)
-
filter_input()
やprepare()
など、PHPでのセキュアな書き方 -
require_once
でファイル分割し、共通処理をまとめる構成の考え方
✅ 完成したスキルデモはこちら →
📌 http://news-portfolio.rf.gd/post_form.html
✅ GitHubリポジトリはこちら →
📂 https://github.com/fff907/php_post_form_demo
以降では、開発過程で実際に行ったSQL操作、エラーの解消、PHP構成の分割について
実体験に基づいたトラブル対処や学びのポイントとともにまとめていきます。
同じようにPHP×MySQLを学習中の方の参考になれば幸いです!
PHP投稿管理システム(スキルデモ)
このリポジトリは、PHPとMySQLを用いて構築した簡易的な投稿管理システムのコードです。
投稿フォームからのデータ送信、データベースへの接続・保存、記事の一覧表示・編集・削除といった一連の処理を通じて、サーバーサイド開発の基礎を学習・実装しました。
使用技術
- PHP / HTML / Bootstrap
- MySQL(InfinityFree 環境)
- GitHub(コード管理)
実装の流れと構成ファイル
このアプリケーションは以下のファイルで構成されています。
それぞれの役割と処理内容を順に解説していきます。
-
post_form.html
投稿フォームのフロント画面。タイトル・本文を入力し、insert.php
にPOST送信します。 -
insert.php
フォームから送られたデータをバリデーション(未入力チェック)し、データベースに登録します。 -
db_connect.php
データベースとの接続処理(PDO)を共通化したファイルです。 -
index.php
投稿された記事を一覧で表示し、編集・削除へのリンクも提供します。 -
edit.php
既存の記事データを読み込み、フォームに反映する編集画面です。 -
update.php
edit.php
から送信された編集内容をデータベースに反映します。 -
delete.php
指定された記事IDをもとに、対象データをデータベースから削除します。 -
article.php
(オプション)特定の記事の詳細表示ページとして使用可能なファイルです。
各ファイルの解説
post_form.html
投稿画面のフロントエンド(HTML)を担当するファイルです。ユーザーが「記事のタイトル」と「本文」を入力して insert.php
にデータを送信します。
-
使用技術:HTML5 / Bootstrap 5 / Bootstrap Icons
-
主な構造:
-
<form>
要素を使ってinsert.php
にPOST
メソッドで送信 - 必須入力 (
required
) によるクライアントサイドバリデーション - 入力欄(タイトル・本文)+送信ボタン
-
index.php
への戻るボタンも設置
-
-
ポイント:
-
BootstrapをCDNから読み込み、すぐに整ったUIが使える
-
ボタンにアイコン(✏️・⬅)を表示し、視認性と操作性を向上
-
PHP側との接続は
form action="insert.php"
で行う(実際の登録処理はPHPで行われる)CDNとは?
"Content Delivery Network(コンテンツ配信ネットワーク)" の略。
Bootstrapなどの外部ライブラリを、インターネット上の高速なサーバーから読み込む仕組み。
ローカルにファイルを置かなくても簡単に利用できる。
-
-
コード解説:
-
<form action="insert.php" method="post">
→ 入力データをinsert.php
にPOST
メソッドで送信。PHP側でのバリデーション・DB登録処理に渡します。 -
<input type="text" id="title" name="title" class="form-control" required>
→ ユーザーが投稿する「タイトル」の入力欄。required
により未入力時の送信を防止。 -
<textarea id="content" name="content" rows="5" class="form-control" required></textarea>
→ 投稿本文の入力欄。こちらもrequired
指定により空欄送信を防止。 -
<button type="submit" class="btn btn-warning">
→ Bootstrapのbtn
btn-warning
クラスでスタイル付けされた送信ボタン。中の<i>
タグでアイコンを付加しています。 -
<a href="index.php" class="btn btn-primary">
→ 記事一覧画面(index.php
)への戻るリンク。ユーザーの操作導線を明示します。
-
insert.php
投稿フォームから送られたデータを受け取り、バリデーション(未入力チェック)を行った上で、MySQLに保存する処理を行うPHPファイルです。
-
使用技術:PHP / MySQL(filter_input / prepare / bind_param など)
-
主な構造:
-
filter_input()
+FILTER_SANITIZE_STRING
で入力の安全な取得・サニタイズ -
未入力の場合は
exit()
で処理を終了 -
db_connect.php
を読み込んでDB接続 -
プリペアドステートメントを
prepare()
し、bind_param()
で値を渡してexecute()
-
投稿が成功したら
index.php
にリダイレクトサニタイズ(sanitize)とは?
不正な文字列を除去または無害化する処理のこと。
filter_input()
で、入力された値を安全に取り出す。FILTER_SANITIZE_STRING
はHTMLタグなどの危険な部分を除去するフィルター。プリペアドステートメントとは?
SQL文を事前に準備しておいて、あとからデータを安全に流し込む仕組み。
SQLインジェクション(悪意ある入力による攻撃)を防ぐことができる。
-
-
ポイント:
-
filter_input()
による POSTデータの安全な取得 -
FILTER_SANITIZE_STRING
で HTMLタグなどの除去 を行う -
prepare()
による SQLインジェクション対策 - 成功時は
header("Location: index.php")
で自然に一覧ページへ遷移
-
-
コード解説:
require_once 'db_connect.php';
→ DB接続設定を外部ファイルから読み込むことで、保守性・再利用性を高めている。
require_once
(リクワイア・ワンス)とは?
指定したファイルを「一度だけ」読み込む命令。
データベース接続設定などの共通処理を別ファイルにしておくことで、再利用できて便利。なぜ
require_once
なのか?
require
:そのファイルがなければエラーを出して止める。
require_once
:かつ「すでに読み込まれていればもう一度は読み込まない」。
→ これにより、重複読み込みのエラーを防げる(特に複数のファイルが連携する大規模アプリでは重要)。ini_set('display_errors', 1); ini_set('display_startup_errors', 1); error_reporting(E_ALL);
ini_set
(イニセット)とは?
PHPの設定を「一時的に変更」する関数。
'display_errors', 1
は「エラーを表示する」という意味。
本番環境では通常0
(非表示)にする。
error_reporting(E_ALL)
は「すべてのエラーを報告する」設定。$title = filter_input(INPUT_POST, 'title', FILTER_SANITIZE_STRING); $content = filter_input(INPUT_POST, 'content', FILTER_SANITIZE_STRING);
→ それぞれの値をHTMLエスケープしながら安全に取得。空なら false になる。
filter_input()
(フィルター・インプット)とは?
フォームやURLなどから送られてきたデータを、安全に取り出す関数。
入力を直接使わず、事前に「この形式のデータしか通さない」と決めておけるのが特徴。例(URLから整数だけを受け取る):
$id = filter_input(INPUT_GET, 'id', FILTER_VALIDATE_INT);
→
?id=3
などの整数だけを取得。文字列などの不正な値はfalse
になる。insert.php
でも、POST送信された文字列をサニタイズするために使用:$title = filter_input(INPUT_POST, 'title', FILTER_SANITIZE_STRING);
→ このように、POSTもGETも安全に扱えるのが
filter_input()
の利点。if (!$title || !$content) { exit("エラー: タイトルまたは本文が空です。"); }
→ どちらかでも未入力ならエラーメッセージを表示して終了。
$sql = "INSERT INTO articles (title, content, created_at) VALUES (?, ?, NOW())"; $stmt = $conn->prepare($sql);
→ プリペアドステートメントとしてSQL文を準備。動的に値を差し込める。
$stmt->bind_param("ss", $title, $content);
→ プレースホルダに実際の値を紐づけ("ss" は2つの文字列型)。
bind_param
(バインド・パラメータ)とは?
プレースホルダに「実際の値」を結びつける(バインドする)処理。
"ss" は2つの文字列(string)を意味する。
他には「i(整数)」「d(小数)」「b(バイナリ)」がある。
例:bind_param("is", $name, $age)
→ 文字列+整数プレースホルダとは?
SQL文内の「あとで値を入れる部分」を示す記号。
例:VALUES (?, ?, NOW())
の?
がそれぞれtitle
とcontent
に対応。if ($stmt->execute()) { header("Location: index.php"); exit(); } else { exit("エラー: " . $stmt->error); }
→ 成功すれば一覧へ自動遷移、失敗した場合はその原因(エラー内容)を表示。
execute
(エグゼキュート)とは?
プリペアドステートメントを実行する命令。
つまり、DBへの実際の「登録・更新・削除」がここで行われる。$stmt->close(); $conn->close();
→ 使用したリソースをしっかり解放。
$stmt
/$conn
の意味は?
$stmt
:statement(文)の略。プリペアドステートメントを扱うオブジェクト。
$conn
:connection(接続)の略。DBとの接続オブジェクト。
db_connect.php
MySQLデータベースに接続するためのファイルです。全ページで共通して使うため、他のPHPファイルから require_once 'db_connect.php';
のように読み込んで使用します。シンプルながら重要な基盤ファイルです。
-
使用技術:PHP / MySQLi(オブジェクト指向スタイル)
-
主な構造:
-
接続情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード、DB名)を変数で定義
-
new mysqli()
により接続を試みる -
接続に失敗したらエラーメッセージを出して
exit()
-
成功後は文字コードを
utf8mb4
に設定utf8mb4
とは?
UTF-8の拡張版で、絵文字など4バイトの文字にも対応。
通常のutf8
は3バイトまでなので、最近はutf8mb4
が推奨される。
-
-
ポイント:
- 共通ファイル化により、接続設定を一元管理・再利用できる
- エラー時に強制終了させることで、不具合の原因を明示
-
文字化け対策として
set_charset()
の設定が重要
-
コード解説:
$servername = "localhost"; $username = "your_username"; $password = "your_password"; $dbname = "your_database";
→ 接続に必要な各種情報を変数として定義。セキュリティの観点から、パスワードは直接記述せず環境変数で管理するのが理想的。
環境変数とは?
パスワードをPHPコードに直接書くのはセキュリティ上NGです。
getenv()
を使って、サーバ側の環境変数や.env
ファイルから読み込む方法が安全です。
現在は簡易構成のためdb_connect.php
に記述していますが、将来的には以下のようにgetenv()
を用いた構成に移行予定です。$password = getenv("DB_PASSWORD");
これにより、コードをGitHubに公開してもパスワードが漏れることはありません。
$conn = new mysqli($servername, $username, $password, $dbname);
→
mysqli
オブジェクトを使って接続処理を行う。成功すれば$conn
に接続インスタンスが代入される。new mysqli()
(マイエスキューエルアイ)とは?
PHPからMySQLに接続するための「クラス」。
オブジェクト指向スタイルで、安全かつ柔軟に接続できる。オブジェクト指向・インスタンスとは?
new mysqli(...)
は「MySQL接続用のオブジェクトを作る命令」です。
$conn
という変数に、接続インスタンス(= 実際に使える接続の“モノ”) を代入します。- クラス = 設計図(例:スマホの設計)
- オブジェクト = 実体(例:iPhone)
mysqli
は接続処理の設計図で、$conn
がその実体です。
これにより、$conn->query()
や$conn->prepare()
などの命令が使えるようになります。if ($conn->connect_error) { exit("データベース接続失敗: " . $conn->connect_error); }
→ 接続に失敗した場合は、詳細なエラーメッセージを表示して処理を中断する。
connect_error
とは?
接続に失敗したときのエラーメッセージを保持するプロパティ。
exit()
によって、その場でスクリプトの実行を終了できる。$conn->set_charset("utf8mb4");
→ データベースとPHP間の文字コードを
utf8mb4
に統一することで、文字化けを防止。必須の設定項目。
index.php
記事の一覧を表示するメインページです。データベースから記事を取得し、Bootstrapで整えたカード形式で一覧表示します。
-
使用技術:PHP / MySQL / Bootstrap
-
主な構造:
-
db_connect.php
を読み込んでDB接続 -
タイムゾーンを設定(+09:00=日本時間)
-
SELECT * FROM articles
によって記事を取得 -
1件ずつ
fetch_assoc()
(フェッチ・アソシエイティブ)で取り出し、HTML内に出力 -
削除ボタン付き(
delete.php
にPOST)$conn->query("SET time_zone = '+09:00'");
とは?
データベース内の時刻を日本時間に合わせる命令。これによりcreated_at
などの日時が正しく表示されます。
-
-
ポイント:
-
htmlspecialchars()
でXSS対策 -
nl2br()
により改行がHTML上で反映される - Bootstrapによるシンプルなデザイン適用
- 投稿の個別ページへリンク →
article.php?id=...
- 削除フォーム付き →
delete.php
にidを渡す構成
-
-
コード解説:
$sql = "SELECT * FROM articles ORDER BY created_at DESC"; $result = $conn->query($sql);
→ 記事を新しい順(DESC)で取得。
SELECT * FROM articles ORDER BY created_at DESC
の意味は?
SELECT *
:すべての列を取得
FROM articles
:articles テーブルから
ORDER BY created_at DESC
:作成日時(created_at)の降順(新しい順)で並べ替え昇順(古い順)は
ASC
(アセンド)
降順(新しい順)はDESC
(ディセンド)覚え方:
- ASC:上がる → 古い順に積み重ねる
- DESC:下がる → 新しい順に落ちてくる(上に表示)
while ($row = $result->fetch_assoc()):
→ 1件ずつ連想配列で取り出し、
$row['title']
などでアクセス。<?php while ($row = $result->fetch_assoc()): ?>
の意味は?
SQLの結果($result)から、1件ずつ$row
に取り出して処理するループ。
fetch_assoc()
は 「カラム名をキーとした連想配列」 を返す。
連想配列 =「名前付きの箱」が並んだようなイメージ。
$row
= 1件の記事のすべての情報が入った変数。例:
$row = [ 'id' => 1, 'title' => 'テスト記事', 'content' => '本文' ];
<a href="article.php?id=<?php echo $row['id']; ?>">
→ 各記事のタイトルをクリックすると
article.php
に遷移し、IDパラメータで個別記事を表示。article.php?id=<?php echo $row['id']; ?>
の意味は?
article.php?id=1
のような形で「IDパラメータ付きリンク」を生成。
このIDを使って、article.php
側で 該当記事だけを表示する。
IDパラメータ = URLの中に?id=1
のような形で、ID情報を渡す仕組み。<form action="delete.php" method="post">
→ 削除ボタンでPOST送信。
hidden
で記事IDを送信し、delete.php
側で処理。<p class="text-muted"><?php echo date("Y-m-d H:i:s", strtotime($row['created_at'])); ?></p>
date("Y-m-d H:i:s", strtotime($row['created_at']))
の意味は?
created_at
は文字列の日付 →strtotime()
でタイムスタンプ(数値)に変換
→date()
で見やすい形式に整形
strtotime(ストラトゥータイム)→ 日付文字列を「タイムスタンプ」(数値)に変換
date()
→ 数値の時間を "年-月-日 時:分:秒" の形に整形例:
strtotime("2025-05-29 10:00:00") // → 秒数に変換 date("Y/m/d", ...) // → "2025/05/29"
<p class="card-text"><?php echo nl2br(htmlspecialchars($row['content'])); ?></p>
nl2br(htmlspecialchars($row['content']))
の意味は?-
htmlspecialchars()
:HTMLタグの表示用変換(XSS対策) -
nl2br()
:改行文字\n
を<br>
に変換 → 見た目上の改行が反映される
htmlspecialchars()
(エイチティーエムエル・スペシャル・キャラクターズ)
→<
や&
を無害な文字に変える(XSS対策)例:
$content = "こんにちは\n改行されます"; echo nl2br(htmlspecialchars($content)); // → こんにちは<br>改行されます
XSS(クロスサイトスクリプティング)とは?
XSS(Cross Site Scripting)は、Webサイトの入力欄などにスクリプト(JavaScript)を埋め込むことで、他のユーザーのブラウザ上で勝手に実行させる攻撃手法です。たとえば、掲示板やコメント欄に以下のようなコードを投稿された場合:
<script>alert('XSS攻撃!');</script>
この内容がそのまま表示されてしまうと、ページを見た人のブラウザでアラートが出たり、Cookie情報が盗まれたりする危険があります。対策として
htmlspecialchars()
を使うことで、悪意あるコードがただの文字列として表示されるようになります。例:
htmlspecialchars('<script>alert("XSS!")</script>'); // 出力: <script>alert("XSS!")</script>
用語補足まとめ:
🔹 カラム(column):テーブル内の「項目」(例:タイトル、本文、日付)
🔸 連想配列(associative array):名前で中身を取り出せる配列
🔹 IDパラメータ:URLにくっついてデータを渡す仕組み(例:?id=1
)
🔸 $row:fetch_assoc() によって得られた「1件のデータのかたまり」
edit.php
投稿済みの記事を編集するためのページ。URLから渡されたIDに対応する記事を取得し、フォームに値を埋め込んで表示、更新処理は update.php
に渡す構成です。
-
使用技術:PHP / MySQL(filter_input / prepare / bind_param など)
-
主な構造:
-
filter_input()
でURLパラメータ(id)を取得+バリデーション -
該当する記事が存在するかチェック(なければエラー表示)
-
SQLの
SELECT
文でデータベースから対象記事を取得 -
htmlspecialchars()
でフォーム内の文字をエスケープ -
編集完了後は
update.php
にPOST送信URLパラメータとは?
URLの末尾に?id=3
のように付けて、データを一緒に渡す仕組み。
edit.php?id=3
のようにアクセスすることで、記事IDを指定して読み込める。
技術的には「GETパラメータ」「クエリパラメータ」とも呼ばれる。
-
-
コード解説:
$id = filter_input(INPUT_GET, 'id', FILTER_VALIDATE_INT);
→ GETパラメータ(URL)の id
を整数として取得。正しくない場合は false
になる。
if (!$id) {
exit("<div class='container mt-5'><p class='alert alert-danger'>記事が見つかりません。</p>
<p><a href='index.php' class='btn btn-primary'><i class='bi bi-arrow-left'></i> 記事一覧へ戻る</a></p></div>");
}
→ filter_input()
によって取得した $id
が 0 や null(不正な値) だった場合、ここで処理を強制終了します。exit()
関数内にエラーメッセージ付きのHTMLを直接書くことで、その場で「記事が見つかりません」ページが表示される仕組みです。
$sql = "SELECT * FROM articles WHERE id = ?";
$stmt = $conn->prepare($sql);
$stmt->bind_param("i", $id);
$stmt->execute();
$result = $stmt->get_result();
$article = $result->fetch_assoc();
→ $sql
には「articles テーブルの中から id が一致するレコードを1件取り出す」というSQL文を記述します。
WHERE id = ?
の ?
は プレースホルダと呼ばれ、後から $id
の値を差し込む場所になります。
-
$stmt = $conn->prepare($sql)
→ SQL文を「準備」する。プリペアドステートメントとして安全に処理する準備段階です。 -
$stmt->bind_param("i", $id)
→?
に実際の値(この場合は整数$id
)をバインドします。
"i"
は整数(int)を意味しています。 -
$stmt->execute()
→ SQL文をデータベースに送って実行します。ここで実際に検索が行われます。 -
$result = $stmt->get_result()
→ 検索された結果セットをオブジェクトとして取得します。 -
$article = $result->fetch_assoc()
→ 結果セットから1行取り出し、連想配列として$article
に格納します。
つまり$article['title']
や$article['content']
のように使えるようになります。
if (!$article) {
exit("<div class='container mt-5'><p class='alert alert-danger'>記事が見つかりません。</p>
<p><a href='index.php' class='btn btn-primary'><i class='bi bi-arrow-left'></i> 記事一覧へ戻る</a></p></div>");
}
→ $article
は $result->fetch_assoc()
によって取得された記事データの「連想配列」です。
この値が空(=null または false)だった場合は、該当する記事がデータベース上に存在しないということを意味します。
つまり、SELECT
文を実行した結果が **0件(該当なし)**だったとき、この if
文が true になり、
exit()
によって処理を途中で終了します。
exit()
の中には、Bootstrapで装飾されたHTMLが書かれており、
ユーザーには「記事が見つかりません」というメッセージと「戻る」ボタンが表示されます。
<form action="update.php" method="post">
<input type="hidden" name="id" value="<?php echo $article['id']; ?>">
→ 編集対象の記事IDを update.php
にPOSTで渡すための隠し入力欄。
<div class="mb-3">
<label for="title" class="form-label">タイトル:</label>
<input type="text" id="title" name="title" value="<?php echo htmlspecialchars($article['title']); ?>" class="form-control" required>
</div>
→ $article['title']
には、編集対象の記事のタイトルが格納されています。
この値を <input>
フィールドの value
属性に挿入することで、フォーム表示時にすでに入力済みのような状態にできます。
htmlspecialchars()
を使うことで、万が一タイトル内に <
や "
などのタグや記号が含まれていても、
HTMLとして解釈されず安全に表示されます。これは XSS(クロスサイトスクリプティング)対策として必須の処理です。
<div class="mb-3">
<label for="content" class="form-label">本文:</label>
<textarea id="content" name="content" rows="5" class="form-control" required><?php echo htmlspecialchars($article['content']); ?></textarea>
</div>
→ 本文のデータ $article['content']
を <textarea>
要素の中に直接埋め込んで表示しています。
textarea
は <input>
と違い、value=""
ではなく、タグの中に値を挿入する形式です。
ここでも htmlspecialchars()
を使用しており、本文中のHTMLタグや記号がそのまま表示され、
悪意あるスクリプトの実行を防ぐ安全な出力になっています。
また、required
属性があるため、空のままでは送信できず、未入力チェックが自動で行われます。
update.php
投稿編集フォームから送信されたデータを受け取り、MySQL上の既存レコードを更新するPHPファイルです。
-
使用技術:PHP / MySQL(filter_input / prepare / bind_param / header)
-
主な構造:
-
filter_input()
による POSTデータの取得とバリデーション - DBに接続後、該当記事の
title
・content
を更新 - 成功時は
article.php
にリダイレクト
-
-
コード解説:
$id = filter_input(INPUT_POST, 'id', FILTER_VALIDATE_INT);
$title = filter_input(INPUT_POST, 'title', FILTER_SANITIZE_STRING);
$content = filter_input(INPUT_POST, 'content', FILTER_SANITIZE_STRING);
→ フォームから送信された id
, title
, content
を取得。FILTER_VALIDATE_INT
で id
が数値か検証、他2つは FILTER_SANITIZE_STRING
でサニタイズ。
if (!$id || !$title || !$content) {
exit("エラー: すべての項目を入力してください。");
}
→ いずれかが未入力の場合は、処理を中断してエラーを表示。
分かりやすく書くとif (empty($id) || empty($title) || empty($content))
になる。
$sql = "UPDATE articles SET title = ?, content = ? WHERE id = ?";
$stmt = $conn->prepare($sql);
→ 編集対象の記事の title
と content
を id
に紐づけて更新するSQLを準備。
if (!$stmt) {
exit("SQLエラー: " . $conn->error);
}
→ SQL構文にエラーがある場合は処理を中断してエラー内容を出力。
$stmt->bind_param("ssi", $title, $content, $id);
→ プレースホルダ(?
)に値をバインド。"ssi"
は「string, string, integer」の意味。
if ($stmt->execute()) {
header("Location: article.php?id=" . $id);
exit();
} else {
exit("エラー: " . $stmt->error);
}
→ $stmt->execute()
は、SQL文(UPDATE)を実行する関数です。
ここで実際に 記事データが更新される処理 が行われます。
-
if ($stmt->execute())
→ 実行が成功した場合(trueが返る)、header()
を使ってarticle.php
にリダイレクトします。
具体的には「更新後の記事詳細ページ」に自動で移動します。
例:article.php?id=3
のように、該当する記事IDをURLに付けて遷移します。 -
header("Location: ...")
→ ブラウザに「このURLへ移動して」と命令するPHPの関数です。
※header()
の後は必ずexit();
を使って処理を止めるのが基本です(続けて処理を書かないようにするため)。 -
else { exit("エラー: ..."); }
→ SQLの実行に失敗した場合は、$stmt->error
に入っているエラー内容をそのまま表示して終了します。
たとえば、DBの構造変更ミスや文字数制限違反などで実行できなかった時に原因が分かるようにします。
💡補足
-
header("Location: ...")
は HTMLの<meta>
や JavaScript のlocation.href
ではないため、
サーバー側からリダイレクトを指示できる より確実な方法です。 -
exit();
を書かないと、後ろの処理が実行されてしまい、思わぬバグのもとになります。
セキュリティ補足:
UPDATE
もINSERT
と同様、ユーザー入力を直接SQL文に埋め込むのはNGです。
?
(プレースホルダ)を使って安全に値をバインドすることで、SQLインジェクションを防いでいます。
delete.php
指定された記事をデータベースから削除する処理を行うPHPファイルです。
基本的に POST
メソッドで送信された id
をもとに、対象記事を1件削除します。
-
使用技術:PHP / MySQL(filter_input / prepare / bind_param / header)
-
主な構造:
-
$_SERVER['REQUEST_METHOD']
でPOSTリクエストか確認 -
filter_input()
によるid
の安全な取得と検証 -
DELETE
文のプリペアドステートメント - 実行成功時は
index.php
にリダイレクト
-
-
コード解説:
if ($_SERVER["REQUEST_METHOD"] !== "POST") {
exit("不正なアクセスです。");
}
→ このファイルに対して POST
以外(GETなど)でアクセスされた場合は処理を中止。
フォーム経由でのリクエストのみを許可することで、意図しないアクセスを防ぎます。
$id = filter_input(INPUT_POST, 'id', FILTER_VALIDATE_INT);
if (!$id) {
exit("削除する記事が指定されていません!");
}
→ POST
データの中から id
を取得し、整数として妥当か検証。
未入力や不正な形式だった場合はここで処理を止めます。
$sql = "DELETE FROM articles WHERE id = ?";
$stmt = $conn->prepare($sql);
→ 該当記事のIDに基づいて削除を行うSQL文を準備(プリペアドステートメント)。
if (!$stmt) {
exit("SQLエラー: " . $conn->error);
}
→ SQL準備が失敗した場合、エラー内容を表示して中断。
$stmt->bind_param("i", $id);
→ ?
プレースホルダに整数型の $id
をバインドします。
if ($stmt->execute()) {
header("Location: index.php");
exit();
} else {
exit("エラーが発生しました: " . $conn->error);
}
→ 削除が成功した場合は一覧ページへリダイレクト。失敗した場合はそのエラー内容を表示して終了します。
セキュリティ補足:
このファイルは削除操作を伴うため、GETによる実行は禁止されています。
そのため、$_SERVER["REQUEST_METHOD"]
によるPOST制限は非常に重要です。
article.php
個別の記事詳細を表示するページです。
URLパラメータから記事IDを取得し、その記事のタイトル・本文・投稿日時を表示します。
-
使用技術:PHP / MySQL / Bootstrap
-
主な構造:
-
filter_input()
でURLパラメータからid
を取得・検証(GET) -
SELECT
文を使って1件のレコードを取得(idで指定) - 該当記事がなければエラーメッセージを表示し処理終了
- タイトル・本文・投稿日時を画面に出力(エスケープ+整形)
- 編集ボタン / 一覧に戻るボタンの表示も含む
-
-
コード解説:
$id = filter_input(INPUT_GET, 'id', FILTER_VALIDATE_INT);
→ GET
リクエストで受け取った id
を、整数型としてバリデーションしながら取得。
これはedit.php
と同様の安全な値の受け取り方法です。
$sql = "SELECT * FROM articles WHERE id = ?";
$stmt = $conn->prepare($sql);
$stmt->bind_param("i", $id);
$stmt->execute();
$result = $stmt->get_result();
$article = $result->fetch_assoc();
→ 記事IDに基づいて該当する記事を1件取得します。
fetch_assoc()
により $article['title']
, $article['content']
などで参照可能に。
<h3 class="card-title"><?php echo htmlspecialchars($article['title']); ?></h3>
<p class="card-text"><?php echo nl2br(htmlspecialchars($article['content'])); ?></p>
→ 表示の際も、XSS(クロスサイトスクリプティング)対策としてエスケープ処理を実施。
さらに nl2br()
によって、本文内の改行もHTMLの <br>
に変換されて表示されます。
<p class="text-muted">
<i class="bi bi-clock"></i> 投稿日: <?php echo date("Y-m-d H:i:s", strtotime($article['created_at'])); ?>
</p>
→ created_at
をフォーマットして読みやすい形式で表示。
strtotime()
により文字列→タイムスタンプに変換しています。
<a href="edit.php?id=<?php echo $id; ?>" class="btn btn-warning">編集する</a>
→ 編集ページへ移動するためのリンク(URLに id
を引き継ぐ)。
このように edit.php?id=3
のような形式で使います。
💡補足
-
nl2br()
は「New Line to BR」の略で、PHPの中で「改行を<br>
に変換する関数」です。 - これは
textarea
に入力された改行を、そのまま表示画面に反映させたいときに使われます。
🛠 MySQLデータベースとテーブルの作成(phpMyAdmin)
この投稿フォームは、MySQL上にテーブルを用意して、記事データ(タイトル・本文・投稿日時)を保存・取得できるように設計されています。
📌 準備手順(InfinityFree+phpMyAdmin)
- InfinityFree 管理画面で「MySQL Databases」を開く
- 任意のデータベース名(例:
news_db
)を作成 - 接続情報(ホスト名・DB名・ユーザー名・パスワード)をメモ
- 「phpMyAdmin」からそのDBを選択し、「SQL」タブへ移動
📌 使用したSQL(テーブル作成)
CREATE TABLE articles (
id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
title VARCHAR(255) NOT NULL,
content TEXT NOT NULL,
created_at TIMESTAMP DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
) CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci;
-
id
:自動採番される主キー -
title
:タイトル(255文字まで、空欄不可) -
content
:記事本文(空欄不可) -
created_at
:投稿日時。投稿時に自動で現在時刻が入る -
CHARACTER SET utf8mb4
:日本語を含むマルチバイト文字を正しく保存するための設定
🔄 最初に作成したテーブルが文字化けしたため、
DROP TABLE IF EXISTS articles;
を実行してテーブルを削除し、再作成しました。
✅ テストデータ追加
以下のSQLを実行し、1件のテストデータを挿入しました。
INSERT INTO articles (title, content)
VALUES ('最初の記事', 'これはテスト記事の内容です。');
✅ データの確認
SELECT * FROM articles;
結果:
- テーブルは正常に作成され、データも保存・取得可能
- 日本語も文字化けせず表示されることを確認
💡 この作業により、「SQLでテーブルを定義し、レコードを追加・取得する」という一連の流れを実践できました。
filter_input()
やprepare()
でのPHP側の接続処理とセットで理解することで、簡易CMSの土台が見えてきたように感じます。
🛠 SQLトラブルと対処:日本語文字化け・AUTO_INCREMENTミスへの対応
作成した articles
テーブルで、以下のような問題が発生しました:
❌ 3つの主な問題点
-
CHARSET=latin1
になっていた
→ 日本語がすべて????
に文字化けしてしまった -
id
カラムにAUTO_INCREMENT
が付いていなかった
→ 毎回 ID を手動で入力する必要があり、利便性がない -
INSERT
した文字列のエンコーディングがサーバーと合っておらず、文字化けを起こした
✅ 対応した修正SQL(phpMyAdminで実行)
-- ① テーブルの文字コードを UTF-8(utf8mb4)に変更
ALTER TABLE `articles`
CONVERT TO CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_general_ci;
-- ② idカラムに AUTO_INCREMENT を追加
ALTER TABLE `articles`
MODIFY `id` INT(11) NOT NULL AUTO_INCREMENT;
-- ③ 文字コードを明示してから日本語データをINSERT
SET NAMES utf8mb4;
INSERT INTO `articles` (`title`, `content`)
VALUES ('最初の記事', 'これはテスト記事の内容です。');
📌 結果
-
SELECT * FROM articles;
を実行したところ、日本語が正しく保存・表示されるようになった - AUTO_INCREMENTが設定されたことで、IDは自動で振られるようになった
- 文字コードの統一が重要であることを実感(特に日本語を扱うWebアプリでは必須)
🧹 テストデータ削除
文字化けしていた最初の行は以下で削除:
DELETE FROM articles WHERE id = 1;
💬 学びメモ
- MySQLの初期設定がlatin1のことがあるため、UTF-8設定は明示する癖をつける
-
AUTO_INCREMENT
を忘れると運用面で破綻する(PHP側で毎回ID指定は現実的でない) - SQL INSERT の直前に
SET NAMES utf8mb4;
を入れると安全 -
phpMyAdminの「SHOW CREATE TABLE articles;」で構造確認ができる
(ただし画面によっては全文コピーができないこともあるので注意)
🧪 実践トラブルとその対処(index.php 表示編)
投稿された記事データを index.php
で一覧表示しようとした際、以下のような問題が発生しました。
❌ 表示が「?????」になる(文字化け)
記事一覧
?????
2025-03-13 01:26:35
?????????????????
✅ 原因と対処(2つ)
-
テーブルの照合順序(Collation)が
latin1_swedish_ci
だった
→utf8mb4_unicode_ci
に変更 -
データベース接続時に文字コードが指定されていなかった
→db_connect.php
に以下を追加
$conn->set_charset("utf8mb4");
📌 照合順序の修正SQL
ALTER TABLE articles
CHANGE title title VARCHAR(255)
CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci NOT NULL;
ALTER TABLE articles
CHANGE content content MEDIUMTEXT
CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci NOT NULL;
❌ index.php にDB接続情報を重複して書いてしまい、エラー発生
✅ 修正前(誤)
require_once 'db_connect.php';
$conn = new mysqli(...); // ← 重複接続してしまっていた
✅ 修正後(正)
require_once 'db_connect.php'; // これだけでOK
✅ 最終的に表示された内容(成功)
記事一覧
最初の記事
2025-03-13 04:22:14
これはテスト記事の内容です。
🛠 最終チェック:よくあるミスと対処まとめ
-
「Access denied for user」
→ 接続情報(ユーザー名・パスワード・ホスト名)を再確認 -
POSTデータが取得できない
→name="title"
や$_POST['title']
の対応が正しいか確認
→print_r($_POST);
を使って中身をチェック -
日本語が「?????」になる
→set_charset("utf8mb4");
を使う
→ テーブルの照合順序をutf8mb4_unicode_ci
に修正 -
index.php で DB接続エラー
→require_once 'db_connect.php';
のみで接続を統一し、二重接続しない
トラブル対応に出てきた用語まとめ
🔸 文字コードとは?
- 文字をどうやってコンピュータで保存・表示するかのルールのこと。
- たとえば「A」という文字を、コンピュータ内では「65」などの数字として扱うが、何の数字がどの文字を意味するかは「文字コード」によって異なる。
🔸 latin1 / latin1_swedish_ci とは?
-
latin1
は、英語やヨーロッパの言語向けの古い文字コード。 - 日本語や漢字は含まれていないため、日本語を保存しようとすると
????
などに文字化けしてしまう。 -
latin1_swedish_ci
はその照合順序(文字の並べ方・比較のルール)で、スウェーデン語が基準。 - 日本語のWebサイトには 不向き。
🔸 utf8mb4 とは?
- 世界中の言語(日本語・中国語・絵文字まで)を正しく扱える 万能の文字コード。
- 「UTF-8」という形式の拡張版で、特に 絵文字など4バイトの文字も扱えるのが特徴。
- 現在のWebサイトではほぼ 標準的な選択肢になっている。
🔸 COLLATE(照合順序)とは?
- 同じ文字コードでも、どう文字を比較・並べ替えるかのルール。
- たとえば「A」と「a」を同じとみなすか、別にするかなど。
-
utf8mb4_unicode_ci
のci
は「case-insensitive(大文字小文字を区別しない)」の意味。 - 日本語を含むサイトでは
utf8mb4_unicode_ci
を使っておくと安全。
🔸 AUTO_INCREMENT とは?
- データベースのID番号などを、自動で「1 → 2 → 3...」と連番で振ってくれる設定。
- 毎回手入力しなくてよくなるので、登録が楽になり、ミスも減る。
🔸 $conn->set_charset("utf8mb4");
とは?
- PHPでMySQLに接続した後、「UTF-8でやりとりします」と指定する命令。
- これを入れ忘れると、PHP側とMySQL側で文字コードが合わず、日本語が文字化けすることがある。
🔸 SET NAMES utf8mb4;
とは?
- SQLの中で、「今から送るデータはutf8mb4ですよ」と明示するコマンド。
- phpMyAdminなどで手動でINSERTする時にこれを先に実行すると、日本語の文字化けを防げる。
🔸 SHOW CREATE TABLE articles;
とは?
- テーブルの中身(カラムの種類や文字コードなど)をSQL文として確認する方法。
- テーブルにどんな設定がされているかを調べる時に使う。
🔸 データベースエンジン(ENGINE)とは?
- MySQLには複数の「保存方式」(エンジン)がある。
-
InnoDB
は今の標準で、文字の扱いがしっかりしていて信頼性が高い。 -
MyISAM
は古い方式で、文字コードやエラー処理に弱く、最近は使われない。
📝 おわりに
この記事では、無料レンタルサーバー(InfinityFree)を使いながら、
PHPとMySQLだけで投稿フォーム&記事一覧ページを構築する方法をまとめました。
実際には「テーブルの文字コード」「接続時の設定ミス」「エンジンの違い」など、
初学者ではなかなか気づけないトラブルが多く、何度もつまずきながらの構築でした。
ですがその分、**「なぜ文字化けするのか?」「この設定は何のためか?」**と、
表面的な理解にとどまらず、一つひとつを納得しながら学ぶことができました。
今後もこういった「WordPressではブラックボックスになりがちな処理」を自分の手で作りながら、
バックエンドの理解を深めていければと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
何か気になる点があればお気軽にコメントください。