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(AWS初心者) EC2インスタンスタイプが覚えられない

Last updated at Posted at 2020-12-13

はじめに

re:Invent 2020でインスタンスタイプが発表されていましたが、「D3en」という文字を見て、「えっと、Dってなんだっけ…?」となってしまった方(=私)のための、初心者による初心者向け記事です。

何番煎じかわかりませんが、数ある良記事・資料と比べて、さらに一段階ハードルさげたつもりです。

AWSインスタンスタイプの記法

インスタンスタイプの記法については説明を省略します。以下をご参照ください。

まずはこれだけ!インスタンスタイプの基礎4種類

上のBlack Belt資料を含む様々なウェブサイト等で、各インスタンスタイプについて詳細に、丁寧に説明にされているのですが、私が初めてAWSを学習した時は、種類が多くて、何をどう覚えてよいか混乱してしまいました。

というわけで、本当に初めてAWSを学習する方には、まずはC, M, R, Tの4種類だけ覚えることをおすすめします。

インスタンスというのは、基本的にCPUリソースとメモリリソースの組み合わせで出来ているので、リソースの配分がCPU寄りか、メモリ寄りか、あるいはその間(Middle)か、で覚えます。
image.png

この3つに次いで重要なのがTタイプです。この4つは必須です。
TタイプはMと同じく汎用型のタイプですが、負荷に応じてCPUパフォーマンスがバーストする機能(Turbo機能)を持っています。

ちなみにTタイプはこの機能に加え、C, M, Rには無い、nano, micro, smallといった非常に小さなリソース(特にメモリ)をもつサイズを持ち、とても安価に利用できるため、開発環境等でよく使われます。

image.png

EC2には他にもいろいろなインスタンスタイプがありますが、Managed Serviceで選択可能なインスタンスタイプ(ノードタイプ)は基本的にこの4種類なので、やはりこの3つは最低限抑えておくのが良いと思います。

サービス名 C M R T その他
Amazon Aurora - - -
Amazon RDS - -
Amazon ElastiCache - -
Amazon Elasticsearch Service - I

残りは気合い

残りは気合で覚えるしかないのですが、大きく汎用プロセッサ系、ストレージ系、ネットワーク系、特殊用途系に分けられます。ざっくりどの種類に当てはまるかさえ把握できればニュースや記事を見たときに困らないレベルになるかなと思っています。

インスタンスタイプ

インスタンスタイプについては、C,M,R,T以外は「なんだっけ?」となっても正直問題ないと思っています。Xがメモリ、H,D,Iがストレージとだけわかっているとちょっと楽かも。あとは都度調べるで良いのかなーと。
最近は3文字のものが増えてわかりやすくなりました。

分類 AWSにおけるカテゴリ タイプ 説明 覚え方
汎用プロセッサ系 汎用 A Arm Neoverseコアを搭載したAWS Gravitonプロセッサを使用(graviton2以降は「g」で表現) ARM
メモリ系 メモリ最適化 X 大きなメモリを積んでいて、RAM 1GiB あたりの価格が最も低い e X tra-Large Memory
ストレージ系 ストレージ最適化 H HDDのローカルストレージを持つ HDD
ストレージ系 ストレージ最適化 D より高密度のHDDのローカルストレージ Dense
ストレージ系 ストレージ最適化 I ローカルNVMe SSDストレージを持つ(最近は「d」で表現) high I/O performance
特殊用途系 高速コンピューティング*1 G GPU搭載でグラフィック処理が得意 GPU
特殊用途系 高速コンピューティング*1 P GPU搭載でMLやその他汎用用途で使用 GPUだけどグラフィック特化じゃないほう(G P U)
特殊用途系 高速コンピューティング*1 F FPGA搭載 FPGA
特殊用途系 高速コンピューティング*1 Inf Deep Learningに最適なInferentiaチップを搭載(Inf1, Inf2) Inf erentia
特殊用途系 高速コンピューティング*1 Trn Deep Learningに最適なTrainiumチップを搭載 Tr ai n ium
特殊用途系 高速コンピューティング*1 Hpc HPCのワークロードに最適化 HPC

*1 なんらかのハードウェアアクセラレーター使用

追加機能/補足情報

インスタンスタイプと世代の後ろについて、小文字で表される補足情報があります。こちらはインスタンスタイプと組み合わせで使われ、慣れてないとどれがどれかわからなくなりやすいです。i(intel),a(amd),g(graviton=arm)は覚えやすいのでこれらは覚えてしまうとして、あとは都度で良い気がしますが、よく目にするので優先的に覚えておくと良いのは、d,nあたりでしょうか。

分類 表記 説明 覚え方
汎用プロセッサ系 i Intel プロセッサを使用 Intel c6i,m6i,r6i
汎用プロセッサ系 a AMD EPYC プロセッサを使用 AMD c5a,m5a,t3a,r5a
汎用プロセッサ系 g AWS Graviton(ARM プロセッサ)を搭載 Graviton c6g,m6g,t4g,r6g
メモリ系 e 追加のメモリ・ストレージリソースを持つ e X tra storage/memory d3en, X1e
ストレージ系 b EBS帯域幅の拡張などEBS最適化 E B S最適化 r5b
ストレージ系 d ローカルNVMe SSDストレージを持つ Directly-Attached NVMe Storage c5d,m5d,r5d
ネットワーク系 n ネットワーク帯域幅の拡張等ネットワーク最適化 Network拡張 c5n,m5n,r5n
特殊用途系 z 周波数が高い 高いGHz m5zn,r7iz
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