子供の習い事の教材でCDを聴きながら進めるものがあるのだが、これを毎回コンポやらCDプレーヤーで聴くのが面倒&手間だったので、MP3にしてDLNAサーバ(バッファローのNAS)に格納しておき、タブレットのDLNAクライアント(VLC)から聴けるようにしてみた。
リッピング&MP3エンコード
Asunder + lame
先人の教えによると、Ubuntuでは「asunder」と「lame」の組み合わせが最強のようなので、素直にこれに従う。
$ sudo apt install asunder lame
バージョンはこんな感じでした。
$ sudo apt list | grep asunder
asunder/bionic,now 2.9.2-1 amd64 [インストール済み]
$ lame --version
LAME 64bits version 3.100 (http://lame.sf.net)
:
$
ランチャーから[Asunder CD]を起動する。デフォルトではogg形式にエンコードなので、[設定]→[エンコード]を開き、MP3にチェックをつける。ビットレートはお好みで。
CDDBからの情報取得もできるので、[詳細]のタブを開き、
- サーバ:freedbtest.dyndns.org
- ポート:80
あとはお好きなCDを入れて、曲名などが正しく表示されたら、[吸い出す]でリッピング&MP3エンコードしてくれる。
Goobox
ネットを見ていたら「Goobox」というアプリもちらほら見かけた。
こちらは単体でリッピング&MP3エンコードが出来る他、楽曲情報としてはMusicBrainzに対応してアルバム画像などメタデータの取得も可能というもの。
なのでUbuntuソフトウェアからインストールしたのだが、起動してもMP3エンコードが見つからない。「なんでやー」と調べたところ、MP3やMusicBrainz対応が入った最新版は「3.6.0」であるのに対し、Ubuntu18.04ではこれらの機能が未実装の「3.4.2」が提供されていたのであった。
Ubuntu20.04LTSでは3.6.0が提供されているので、20.04LTSにするというのも一つの手だけど、それはそれで違うだろーってことで見送り。
もう1つの手として、公式サイトからソース一式を持ってきて自分で作れそうなことはわかったけれど、そっちに走るのは(今は)違うと思ったのでやっぱり見送り。
MP3タグ付け
普通だったらこれで事足りるだろうが、この「習い事のCDの情報」がCDDBではほとんど見つからない、もしくはたまに見つかっても情報が古かったり、微妙に違っていたりする。
ウチの用途においては曲名などは大事な要素ではないのでトラック番号だけわかっていれば事足りるとは思うのだが、使って勉強するのは子供たちであり、子供たちが迷わないようにしなければならないので、MP3タグ付けアプリも合わせて導入した。
EasyTag
こちらも老舗と評されていて、Ubuntuソフトウェアに登録されていたのでインストールした。
ところが、なぜだかわからないのだが、ウインドウのサイズを目一杯小さくしてもウインドウの下端が画面からはみ出してしまうし、全画面表示ボタンもないので、どうしてもすべての情報を表示しきれないのだ。
下端に大した情報は無いとは思うもの、この状態で使うというのはなんとなーく気持ち悪いので、EasyTagは早々に諦めた。
Wine+Mp3Tag
Windowsでは「Mp3Tag」を使っていたので、これと同じ使用感のがあればいいな・・・と探していたのだが、そういえばWine入れてるんだからコレでいいじゃん、ということで導入。
Mp3TagはMusicBrainzにも対応しており、CDDBより情報にヒットする確率が高いので、タグ付けだけでなくこの点でも重宝している。
今の所、文字化けなどは見られず、ちゃんと動いている感じ。
雑感
- これでまた一歩、自分のWindowsPCでの使い方に近づきました。
- 子供たちにVLCの使い方を1回説明したら、それ以降、迷うことなく使いこなしてます。これがデジタル世代の力か・・・
参考
Asunder
http://littlesvr.ca/asunder/index.php
lame
https://lame.sourceforge.io/
Goobox
https://people.gnome.org/~paobac/goobox/home.html
EasyTag
https://wiki.gnome.org/Apps/EasyTAG
Mp3Tag
https://www.mp3tag.de/en/