そもそもの発端
中小・中堅企業で情シスなんかをやっていると、結構出てくるんじゃ無いですかね?本体をバラした結果出てきちゃったHDD。他のパーツは2個1や3個1修理用の部品取りとして置いておくとして、HDDに関しては廃棄または再利用することになると思います。
廃棄は廃棄で面倒くさい(物理的に使用できないようにするため、工場なんかがあるところだったらボール盤で穴開けたりしますね。他にはDBANなんか使ってGuttman Methodとかで削除するとかあります)。
一方再利用はというと、これもまた少々厄介です。
というのもWindowsを導入していたマシンのHDDは複数のパーティションが存在し、かつ、普通にディスクの管理で消すことができない。
そこでコマンドラインでポチポチやるためのツールが「DISKPART」
本文書はDISKPARTを使って強制的にパーティションを削除する方法についてまとめたものです。
これを見て物理ドライブ上のすべてのパーティションを削除してやれば、あとはディスクの管理で普通に「新しいシンプルボリューム」としてHDDのすべての領域をフォーマットして使えるようにできます。
実際の手順
1. なにはともあれコマンドラインを管理者モードで起動しましょう。
2. DISKPARTでツールが起動します。
3. 何はなくともまずはヘルプで使えるコマンドを見てみましょう
SELECT
LIST
DELETE PARTITION OVERRIDE
の3つのコマンドだけです。
4. ではまず消したいパーティションがあるディスクを探していきましょう。
LIST DISK
5. 次に対象のディスクを選択します。
例としてあまりよろしくありませんが(何せこれ書いてるのが自宅のDamn PCだからね)この場合は、ディスクがそもそも1枚しか搭載されていないので0番のディスクを選択しましょう。
SELECT DISK 0
6. ディスクに接続したらいよいよ中のパーティションを覗いていきます。
LIST PARTITION
でパーティション一覧を表示しましょう。
いろいろ入ってますねぇ。
7. 削除したいパーティションを選択します。
といっても、今回の趣旨から行くとどうせ全部消すので1番から順番に選択していきます。
パーティションの選択は
SELECT PARTITION <パーティション番号>
で選択します。
1番から順番に消していくならまずは
SELECT PARTITION 1
8. パーティションを強制削除する
ここで見てもらいたいものがあります。
上の図はDELETE PARTITION
のヘルプになります。
ディスクの管理で削除できるパーティションはDELETE PARTITION
で削除できるのですが、今回削除したいパーティションはそいつじゃあ消せないパーティションです。
ですので、
DELETE PARTITION OVERRIDE
というふうに削除命令をオーバーライドするオプションをつける必要があります。
あとは
SELECT PARTITION <PARTITION NUMBVER>
DELETE PARTITION OVERRIDE
をひたすら繰り返してやればすべてのパーティションを削除することができます。
おわりに
今の時代、安価なSSDが台頭してきたおかげて古いマシンに搭載されていたHDD(特に5400RPMみたいな低回転モデル)なんか使った日にはクレームが来てしまいます。
そんなときでも「外付けディスクとしてならまだ活用の道がありますよ」ということを知っていれば、社内で適切な管理の下、ディスク容量が足りない人に少しでも貢献できるのでは無いかな?と思います。
それでは、良い情シスライフを!