学習段階に応じて手段は選ぶと効率が良いです。
おもちゃの積み木を例にして考えてみましょう。
赤ちゃん型学習:最初にして最強
目の前にある物を叩いたり拾ったり口に入れたり、
「とにかく自分が出来る事を目の前の物へぶつける」
という方法です。
この方法は、科学です。
僕らは最強の学習方法を赤ちゃんの頃から実践していたわけです。
この方法が優れているのは
「自分が何をやれば、何が起きるのかを知れる」
という事です。
赤ちゃんであれば、「食べ物かどうかの定義」も出来ます。
- これは食える
- これは食えるがまずい ← 苦かったり酸っぱかったりする物への評価
- これは食えてしかもうまい ← 赤ちゃん用おやつへの評価
- これは食えない
- これは食えないが危なくない ← 積み木への評価(口より大きい積み木に限る)
- これは食えなくてしかも危ない ← 痛かったり、「おえっ」となったりした場合の評価
幼児型学習:次点にして優秀
簡単なルールを覚えて積み木が落ちないように
「ルール通りに実践していく」
という方法です。
「ルール通りにすると何が起きるのか?何が良いのか?ルールを破ると何が起きるのか?」
を体感していくのが基本であり目的になります。
ルールの利点として
「決める事で選択肢を狭めつつも判断に迷わないから高速に動ける」
という事も体感できます。
義務教育型学習:シミュレーションとしては優秀
体系立てて順序付けられた物事を
「頭の中でシミュレーションして学んでいく」
という方法です。
基本的に座って頭の中で考えて、本当の実践はほぼやりません。
ただし、
「頭の中においてあらゆる方法で積み木を組み立てる」
という思考が出来るので、想像力、思考能力は高まります。
ただし、思考の条件を限定してしまうと実現力は高まりますが想像力は死んでしまいます
学習は組合せが肝要
赤ちゃん型学習、幼児型学習、義務教育型学習、
これらを状況に合わせて組み合わせて学習すると、学習効率は高まるでしょう。
(大抵は、赤ちゃん型学習から開始するのが良いと思います)
ただし、効率にフォーカスを当てすぎるのは良くありません。
効率は、
「定期的にチェックして、方針や方法を変えるための道具」
と考えましょう。
でないと、「効率を上げるための方法」ばかりを追求し、
「本当に学ぶ必要がある事に向き合わない」という事にもなりやすいです。
なお、人も機械学習モデルのような存在と考えれば、
最初に決定したモデルが効率に大きく影響するのは想像に難くありません。
が、人はモデルを簡単に差し替えたり組みわせたりを出来ますから、
自分の中により良いモデルを持つようにしてみましょう。
最後に、(孔)子曰く...
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止まりさえしなければ、どんなにゆっくりでも進めばよい
- (個人解釈) 毎日5分学習すれば、週に35分、月に150分、年に1800分の積み上げです。いきなり1800分は積み上げられません
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過ぎたるは、なお及ばざるが如し
- (個人解釈) 自転車のようなもの。遅すぎるとふらふらして倒れるし、速すぎるとコントロールを失ったり小さい小石に引っ掛かったたりしただけで大事故になります
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過ちて改めざる、これを過ちという
- (個人解釈) 一度失敗し、同じ失敗を繰り返す事が本当の失敗です
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物事を迅速にしたいと、望んではならない。小さな利点に目をとめてはならない。物事を早く行うことばかり望むと、十分になすことができない。小さな利点にとらわれると、大きな仕事が達成できない
- (個人解釈) 小さな利点を追いかけて、大きな利点を潰す事にならないかを気にした方が良い、という事です