最近、友人からウェブサイトのコンテンツが多すぎてユーザーフレンドリーではないと言われました。そして、ウェブサイト用のRAGナレッジベースを作成することを検討してほしいと依頼されました。その後、Chatbaseを使ってRAGナレッジベースを作成しました。
なぜこれほど需要があるのでしょうか?多くの人が、ウェブサイトがFAQに回答したり、サイト上の記事を理解したりできる「インテリジェントなカスタマーサービス」を提供することを望んでいます。
大規模モデルの学習には莫大な費用がかかるため、「リモート大規模モデル + ナレッジベース + パッケージングプラットフォーム」の組み合わせが登場しました。
私はウェブサイトのリンクをChatbaseにインポートすると、自動的にナレッジベースが構築されます。その後、リモート大規模モデル(OpenAIの4o Miniなど)を使用して質問に答えます。
コンセプトの基本
1. リモート大規模モデル:OpenAI GPT、Anthropic Claude、Google Gemini など、クラウドで実行される大規模言語モデル(LLM)を指します。
リモートとは、モデルがローカルで実行されず、API 経由でアクセスされることを意味します。大規模モデルは「中核となる頭脳」であり、理解と回答生成を担います。
2. RAG 知識ベース:RAG は Retrieval-Augmented Generation(検索拡張生成)の略です。
これはモデルそのものではなく、大規模モデルを使用するための方法論です。
その考え方は次のとおりです。
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ウェブサイトの記事、FAQ、PDFを小さなセグメントに分割し、ベクターデータベースに保存します。
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ユーザーが質問し、システムが関連コンテンツを取得します。
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取得したコンテンツとユーザーの質問をリモートマスターモデルに入力します。
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マスターモデルは、データに対してより正確な回答を生成します。
このように、RAGナレッジベースはリモートマスターモデルの「プラグインメモリ」として機能します。
3. AIエージェント:大規模モデルとナレッジベースの上に構築された「秘書」(実行層)で、意思決定やツールの呼び出しが可能です。
システムとの通信だけでなく、ツールの呼び出し、タスクの実行、意思決定も行います。
例えば、Xcode内のSwiftコードの最適化を支援するために、AIエージェントは以下の機能を提供します。
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APIを介してXcode内のSwiftコードにアクセスします。
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RAGナレッジベースにアクセスし、関連する開発ドキュメントを取得します。
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大規模モデルがナレッジベースの内容に基づいて最適化の推奨事項を生成できるようにします。
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ローカルAPIを呼び出して、最適化されたコードをXcodeに書き戻します。
製品紹介
公式カスタマイズ
OpenAI GPT:ドキュメントをアップロードし、モデルの説明を追加するだけでカスタムボットを作成できます。公式サポートされていますが、ChatGPT内でのみ使用できます。
RAGナレッジベースSaaSプラットフォーム
Chatbase、Dify、Claudeワークフロー:ドキュメントまたはウェブサイトをアップロードすると、RAGナレッジベースが自動的に構築され、ユーザーの質問が大規模モデルに渡されます。
コーディングは不要ですぐに開始でき、ウェブサイトのFAQやカスタマーサービスのシナリオに適しています。欠点はプラットフォームへの依存です。
オープンソース/開発者ツール
Flowise: ビジュアルドラッグアンドドロップで、セルフデプロイが可能です。
LangChain/LlamaIndex: 開発者向けで、Python/JSコードを使用して構築されています。柔軟性が高く、エンジニアに適していますが、プログラミングスキルが必要です。
チャットボットプラットフォーム
BotPressとTypebot: プロセス設計に重点を置いています。大規模なモデルから始めるのではなく、「会話フローデザイナー」を使用しており、LLMとの統合が可能です。複数ステップのQ&A/ガイダンスに適しています(例:まずユーザーの名前を尋ねる→次にニーズを尋ねる→推奨事項を提供する)。
ユースケース
個人ブロガー:ChatbaseとDifyで手間なくご利用いただけます。
中小企業のカスタマーサービス:BotPress/Typebot + RAGプラットフォームで複数回の会話に対応。
開発者/技術者:高い柔軟性と制御性を備えたLangChain/LlamaIndex。
予算のある大企業:自社で展開するFlowise + プライベートモデルでセキュリティを強化。
関連リンク
Chatbase:https://www.chatbase.co/
Open GPTs:https://openai.com/index/introducing-gpts/
Chatbase:https://www.chatbase.co/
Dify:https://dify.ai/
Claude Workflows:https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/common-workflows
Flowise:https://flowiseai.com/
LangChain:https://www.langchain.com/
LlamaIndex:https://www.llamaindex.ai/
Botpress:https://botpress.com/
Typebot: https://typebot.io/