はじめに
ST-Bridge形式のファイルがRevitのアドインで読めるというので構造設計小委員会で公開されている「ST-Bridge_XML仕様説明書(ver.2.0.1)」を見ながら定義して書いていったつもりなのになぜかエラーが沢山出て読めませんでした。
読めるように色々比較したり試したりして理由が分かったので、後で忘れないよう仕様書と違った(主観)ところのメモを残します。
Revitは「Autodesk Revit 2019.2」を使用しています。
ST-Bridge
ST-Bridgeファイルとは
上記リンクの構造設計小委員会の説明によると
>日本国内の建築構造分野での情報交換のための標準フォーマット
であり、BIM活用のために作られたもののようです。拡張子は.stb。
中身はXMLのため頑張ればスクリプト使って手作りができます。
Revitアドインで読む際に気を付ける点
- 「StbSecSteelFigure****」系不要
そもそも仕様書19ページの図に「If necessary」とあるので必須ではなかったのですが、これがあると読み込んでくれませんでした。 - 「StbSecColumn_*」系に「floor」が要る
仕様書では「必須」に〇が付いていませんでしたが、部材(StbColumn等)の属性「name」を「1C1」のようにするなら必須でした。
StbSecColumn_* のfloor+name = StbColumnのname
とできるようにしないといけなかったようです。floorなし、name=C1ですべての階の部材「*C1」に対応してくれる、ということではありませんでした。
Revitアドインでの読み方
- アドインをインストール
- C:\ProgramData\Autodesk\ApplicationPlugins\ST-Bridge Link 2019.bundle\Contents\SampleDataフォルダ内の 「Structure-Template2019.rte」をRevitで開く
- 「REXJ」タブから「ST-Bridge Link」を開き、表示したいSTBファイルを選択
- すべて「OK」
- 数分待つ(この時あらかじめ3Dビューを開いておくとじわじわ作成されていくのが見えて面白い)
- 変換ログに問題なければ成功
最後に
分かってから落ち着いて振り返ってみるとアドインの紹介ページや仕様書に書いてある通りといえばそうなのですが、やってる間はマジで分らなくて困りました。本当は先達にいてほしかったです。