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Microsoft Fabric 試用版 (Trial Capacity) の有効化と活用方法

Last updated at Posted at 2025-04-20

Microsoft Fabric 試用版の活用ポイントとセットアップ手順まとめ

Microsoft Fabric をこれから触ってみたい方、PoC(概念実証)を試したい方に向けて、試用版でできることや、実際の有効化の流れについてまとめました。

Microsoft Fabric 試用版は、データの収集・統合・分析・可視化までを一貫して行える統合データプラットフォームを、無料で60日間体験できるサービスです。Power BI、Data Factory、Data Engineering などの機能が1つの環境に統合されており、試用版を通して早速 Fabric 機能やデータパイプラインやレポートの作成を始めることができます。特に、データのサイロ化に悩む組織や、PoC(概念実証)を通じて導入を検討したい場合に最適です。

この試用版を使うことで、OneLakeによる統一ストレージの運用、Lakehouseによる柔軟なデータ活用、GUIベースでのノーコード開発などを事前に確認できます。さらに、Microsoft Entra(旧Azure AD)との連携によるセキュリティやアクセス制御の検証も可能です。なお、Fabric にログインして試用版を利用するには、個人のMicrosoftアカウント(@outlook.com等)ではなく、組織アカウント(職場または学校のアカウント)が必要ですので、事前に承知おきください。

Microsoft Fabric 試用版(Trial)の詳細情報については公式情報をまず確認しましょう:
https://learn.microsoft.com/ja-jp/fabric/fundamentals/fabric-trial

Fabric 試用版 (Trial) 有効化手順

Microsoft Fabric の試用版を有効化する手順は以下の通りです。初めて利用する方でも簡単に始められるので、PoC や機能検証の前にぜひお試しください。

1. Microsoft Fabric の公式サイトにアクセス

まず、以下のURLにアクセスします:
👉 https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-fabric/getting-started

2. 「無料で試す」ボタンをクリック

ページ上にある「無料で試す」ボタンをクリックすると、試用登録の画面へ移動します。

image.png

3. Microsoft アカウントでサインイン

試用版を有効化するには、Microsoft アカウントが必要です。すでにアカウントをお持ちの場合は、ログインしてください。

4. 試用版の開始とリージョンの選択

サインイン後、以下のような画面で 試用容量のリージョン を選択できます。使用する地域に近いリージョンを選んでください。

image.png

5. 試用版の有効化が完了

設定が完了すると、下記のように 試用版のダッシュボード画面 に遷移します。

image.png

6. 残りの試用日数がカウントダウンで表示

有効化が完了すると、残りの試用日数がカウントダウン形式で表示されます。どれくらいの期間利用できるかが一目でわかるのも便利です。

image.png

補足

  • 試用期間は 60日間
  • 組織アカウント(会社/学校のMicrosoftアカウント)での利用が推奨されます
  • 一度有効化すると、OneLake や Power BI、Data Factory、Notebook など、Fabric の統合機能を体験できます

本番運用を予定している場合は、PoC後に適切なSKUでの正式導入を検討しましょう。

試用版で提供される主な機能

  • 64 容量ユニット(CU)
  • OneLake ストレージ:最大 1TB
  • Power BI Premium Per User(PPU)ライセンス

Fabric 試用版は Azure サブスクリプション不要で、Microsoft 365 利用や組織アカウントを持つユーザーであれば無料で利用開始できます。

試用期間中にできること(PoC活用例)

試用環境を使って、以下のようなデータ分析基盤のPoCが可能です:

  • レイクハウス / データウェアハウスの構築
  • データ統合・パイプラインの作成
  • データガバナンスの検証やロール設定のテスト

試用環境でも Spark Notebook や Pipeline、Power BI との連携が可能です。

アカウント有効化と試用継続の方法

チームでのPoCを効率よく進めるために、以下のようなステップで試用環境を回していくことが可能です:

  1. リーダー役(Aさん)が先に試用版を有効化
  2. Aさんがワークスペースを作成し、B・C・Dをメンバーとして招待
     ※この時点では B・C・D は試用版を有効化しない
  3. Aさんの試用期間(60日)が終了後に、B・C・D のいずれかが新たに試用版を有効化
  4. PoCを継続しながら別メンバーが試用版を使う

💡 本番環境ではこのような「試用版のリレー方式」は非推奨です。あくまでPoCの検証にとどめましょう。

🔗 関連リンク

📝 まとめ

Microsoft Fabric の試用版は、短期間のPoCや機能検証に非常に適しています。少人数のチームで上手に活用することで、ライセンスコストを抑えながら機能や操作性を評価することができます。


--Appendix--
上記と同じ内容ですが、英語での表示は下記のとおり:
image.png

image.png

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参考:
https://learn.microsoft.com/ja-jp/fabric/fundamentals/fabric-trial

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