はじめに
三菱電機製タッチパネルGOT2000シリーズへのFTP接続方法について説明します。
マニュアルをよく読めば書いてあるのですが、自分でも忘れそうなので備忘録として記録します。GOT1000でも設定は同じです。
GOTとはGraphic Operation Terminalというやつですね。
参考マニュアル: GT Designer3 (GOT2000) 画面設計マニュアル SH-081219
GOT設定
GOTのIPアドレスの確認
ゲートウエイ機能の有効化
FTPサーバ機能の有効化
ログイン名、パスワードの設定を行います。
FTP設定
FFTPの接続例です。FFTPが無難です。
基本設定
ホストの設定名は識別用なので何でも良いです。ホスト名はGOT自体のIPアドレス、ユーザー名/パスワードはGOT設定で入力した文字を入れます。
拡張設定
GOT専用のコマンドというものが存在します。接続時にホストに送るコマンドに入力します。
- gtwr: GOTのFTPサーバ機能のモードを、書き込みモードに変更します
- gtrd: GOTのFTPサーバ機能のモードを、参照モードに変更します
- gtds: GOT内のCドライブへアクセスが可能になります
GOT内のメディアにデータを書き込むには専用コマンドで書き込み可に変更する必要があります。
[コマンド]→[任意のコマンド]で[gtwr]と毎回書いてもよいですが、めんどくさいので上記設定で接続時に自動で送れます。
gtdsでCドライブにもアクセス可能ですが、プロジェクトデータが格納されているドライブなのであまりいじらない方が良いです。
接続
接続できましたね。
ドライブの変更
ピンク枠に A:、C:、D: などを入れるとドライブが変更可能です。
Drive | 用途 |
---|---|
A | 標準SDカード |
B | USBドライブ |
C | 内蔵フラッシュメモリ(ユーザ領域) |
E | USBドライブ |
F | USBドライブ |
G | USBドライブ |
N | ネットワークドライブ |
V | 内蔵RAM(ユーザワークメモリ領域) |
機種や設定により使えるドライブは限定されます。
バイナリ形式のファイル(*.G2□)を読み出し
G2A、G2P、G2Oなどのファイルを読み出し可能にするには、GOT内のGSレジスタをONにする必要があります。
GS400.b8をONにすることでアクセスが可能になります。適当なボタンでONにするか、毎回ONでよいならスクリプトでONにする方法もあります。
トリガデバイス: GB40(常時ON)、トリガ種別: 立上り にすると起動時のみ1回だけ動作するスクリプトを作れます。
スクリプトは下記の内容です:
[b:GS400.b8]=ON;