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GOT2000 GT2712-STBA 分解してみた

Last updated at Posted at 2024-02-16

はじめに

GOT2000のジャンクを入手したので分解してみた。

12.1型, SVGA(800x600), TFTカラー 65536色
バッテリバックアップ領域(SRAM):500KB
格納用メモリ (ROM) : 57MB
動作用メモリ (RAM) : 128MB (2021年5月生産分以降は256MB)

GOT1000からGOT2000へ

旧シリーズのGOT1000(GT16)シリーズではメモリが15MBで大量の画面を作ると容量不足になりましたが、GOT2000になりメモリとCPUが大幅に強化されてます。USBメモリへのファイルコピーもかなり高速化されてます。
ちなみにGOT1000のプロジェクトデータはGOT2000にコンバートするだけで動きます。
ただし私の経験ですが100%完璧に動作するわけではない気がします。
これは凝った使い方をしているとバグなのか挙動が若干違うということに遭遇します。
スクリプトを多用したりするとそういう不具合を踏む可能性はあります。
逆に普通の使い方をしてるとほぼ100%完璧に動きます。画面を凝りすぎるのはよくないということです。
あと作画ソフトはなるべく新しいバージョンをダウンロードして使用しましょう。
初期のものはバグが大量にあるからです。普段は発生しない明らかにおかしなバグがあるから調査したら転送した人のパソコンのGT Designerが古すぎるというオチでした。

裏蓋を開けた写真

DSC_5662.jpg

DSC_5688.jpg

液晶パネル

DSC_5690.jpg

メイン基板

メインCPUはTIのSitara AM3874(Arm Cortex-A8)を使用しています。
LatticeのFPGAがあるのは拡張インタフェースの制御用でしょうか。

ちなみに下位モデルのGT2505-VTBDも所有してますがそちらはAM3354BZCZD60(Arm Cortex-A8)でFPGAは無しでした。

GT2712-STBA-040という末尾に-040がつくモデルが存在しますがこれは納期短縮のため機能を削減したモデルです。
拡張インターフェイスのコネクタがありません。 テクニカルニュース[GOT-D-0176]参照

DSC_5671.jpg

Lattice LCMX02-4000HC
Macronix MX29GL512FLT2I-11G
Winbond W972GG6JB-25
Marvell 88E3018-NNC1
TOSHIBA LCX244
Seiko Epson RX6110SA
NEC μPD720114
TI Sitara AM3874CCYEA80
TI TPS51116
TI TS3DV416
TI PN521 5ATG4 C3SR

DSC_5671(add).png

DSC_5672.jpg

Macronix MX29GL256FLT2I-90Q
Renesas R1LV0416DSB-5SI
TI MAX3243EI
TI SN65LBC180AD
NXP AHC245
Infineon CY8C24894-24L

image.png

SDカードのフタを閉めないとSDへアクセスできないようになっていますが、それはフタ側に磁石があり基板のリードスイッチで検出してます。
image.png

image.png

サブ基板

USBコネクタとオプションの無線LAN通信ユニット(GT25-WLAN)を取り付けるためのコネクタがあります
DSC_5710.jpg

DSC_5713.jpg

電源基板

DSC_5694.jpg

DSC_5696.jpg

デジタイザ

アナログ抵抗膜式で本モデルは2点同時押しにも対応してます

P_20240218_231110.jpg

本当はパネルの前面に保護のシートが両面テープで貼られてますがジャンクで破損してたため代わりにプラ板を貼りました

image.png

P_20240218_234510.jpg

デジタイザが壊れてタッチが出来ないGOTは使えるのか

ヤフオクだと故障品が安価に入手可能です。この分解したGOTも画面の一部のタッチを認識しない問題があります。

USBドライバをインストールしてUSBマウスを有効にすればマウスカーソルが出るので一応使えます。
プロジェクトのインストールはUSBケーブルで行えるのでさほど問題ないです。

下記はマウスが使えない画面です。

・タッチエリアのキャリブレーション画面
・GOTのOSインストール画面(BootOS,CoreOS)

P_20240219_182909.jpg

P_20240219_181421.jpg

タッチエリアのキャリブレーション画面はマウスカーソルが出るのですが調整画面をスキップできないみたいなので、タッチパネルが全く押せない場合は次に進めないので使用不可となります。
BootOS,CoreOSをインストールすると工場出荷状態に戻るのですが、これを行うとタッチエリアのキャリブレーションが毎回表示されることになります。なのでタッチが壊れたGOTのBootOSを書き換えないようにしましょう。
(BootOSはUSB通信ケーブルで書き換えれてしまう、CoreOSはSDが必要でなおかつタッチ操作が必須なので書き換え自体が不可能である

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