※暇なときに定期的に気づいたこと追記してます。部品がそろってきたら追記します
なお動作検証が十分でないためまだ使える製品なのかはわからないです。
安鯖の思い出
2007~2012年には、安鯖と呼ばれるOS無しのサーバ用PCが2万円程度で販売されていました。これらの製品には、通常OSは含まれず、500GB HDDとECCメモリ2GBほどのスペックが標準でした。価格が安いため、CPUはPentiumGなどの低スペック製品でしたがNAS用途としては十分な性能でした。なぜこれほどまでに超低価格で販売されていたのかは謎ですが、富士通、NEC、HPなどからは、サーバ市場でのシェア獲得を狙って、採算度外視で販売されたと言われています。代表的な製品の一つが、NEC Express5800シリーズの鼻毛鯖です。私もこのブームに乗り、当時約10台ほど各社の安鯖を購入した記憶があります。
初代HP ProLiant MicroServerは、CPUがAMD Turion II Neoという性能の低いものでしたが、HDDを4台搭載できる点が特徴でした。これをNASとして利用した方も多いと思います。私も予備機を5台購入し、10年以上にわたりこのMicroServerをNASとして愛用してきました。しかし、予備も使い果たし、いつ壊れてしまうかわからないため、新しいNASを探すことにしました。
最もコスパがいい機種は?
既製品の中にはコスパの高いNASも存在します。QNAP、Synology、ASUSTORなどのメーカーがその例です。しかし、CPUがx86アーキテクチャであったり、HDDを5台以上搭載できる機種はかなり高価です。安鯖と比較すると、やはり高額であり、購入をためらって数年が経過しました。ある時、海外の記事「DIY NAS: 2023 Edition」を見つけました。
この記事では、安価な中華製のマザーボード(Celeron N5105でSATAが6ポート搭載)を使用し、5台のHDDを搭載したコスパ最強の自作NASが紹介されています。これこそが私が求めていたものだと感じ、同様の構成を作ることを決意しました。
低価格CPU Intel N100の時代
現在、N100搭載の低価格ミニPCが大量に販売されています。NASとしてはこの程度のスペックでも十分です。N100でSATAが多数搭載されたマザーボードが発売されるのを待っていました。2024年になり、倍控科技(BKHD)よりBKHD-1264-NASマザーボードが発売されたため、これを購入してみることにしました。まだケースとHDDが手元にないため、今回はマザーボード単体のレビューとなります。
※メモリやSSDが付属しないものを購入しまともなメーカーのメモリを購入するのがお勧めです
6PortのSerialATA
このマザーボードには6つのSATAポートが搭載されています。1つはIntel Alder Lake-N PCH - SATA Controller (AHCI)であり、残りの5つはJMicron TechnologyのJMB585です。JMB585のポートを使って複数のHDDを同時に読み書きすると速度低下が生じる可能性があることを、下記の記事で確認しましたがまあ安いので気にしない。
基板
CPUグリスは塗り直しました。(ainex HTC-03)
メモリやSSDはLenovoのPCから流用したあまり部品です
ベンチマークと発熱
ファンがあるので負荷をかけても最大65℃程度でした。
ベンチマークの数値は一般的なN100 PCと同程度です。
Forum
こちらのフォーラムがBKHDやCWWKマザーの情報が多いです。