はじめに
三菱電機製タッチパネルGOT2000を入手したので、勉強のために調べたことを色々書くことにしました。
(ネタが思いついたら追記します)細かなところはサンプルプログラムを見てください。
PLC-GOT間の通信異常表示
通信異常状態はGSレジスタで取得できます。
- GS299.b0: チャンネル監視通知情報(CH1)ON=通信異常
- GS539.b0: ONにすると通信を禁止することが可能
画面上にこういう表示を出せるようにすれば親切で良いかもしれません。
GOT IPアドレスを表示
GS198、GS199に格納されています。
2WordにXXX,XXX,XXX,XXXの4つの情報を格納しているので、0xFF00 or 0xFFでMaskして右8回シフト等がデータ演算で必要です。
通信サイクルと画面の表示周期を表示
- GS0.b0: 通信サイクル 通信の1サイクルごとON/OFFするビットが見れます(CH1)
- GS8: に現在表示している画面を書き換えるのに何msかかっているかがモニタできます
複雑な画面を作っていると通信が重くなりますが、ここでどのくらいの負荷状況かモニタできます。
(オフセット機能を大量に使うと重くなりやすいです)
スクリーンショット機能
スクリーンショットはボタンかビットのトリガで開始できます。
画面にこういうボタンを作っておくと画面操作で任意のスクリーンショットがSDにBMPで落とせます。
スクリーンショットの開始トリガデバイスを設定しておくと便利なのは、ユーティリティ画面のスクリーンショットも保存できるということです。
ユーティリティ画面の操作手順書を作るときに便利です。こういう画面も保存可能です。
GOT終了、ソフトウェアリセット
GOT終了
GS639.b14: GOT終了
SDカードに書き込む必要があるデータを強制的に書き込んで電源断可能な状態にします。
UPSと組み合わせたシステムとかだと停電検出でこういうのを走らせるとよいかもしれません。
ソフトウェアリセット
GS639.b15: ソフトウェアリセット
こういう機能もあります。リセット以外に復旧手段がないときに使えるようです。
バッファリング、ファイルアクセス制御
GS520.b0: バッファリング、ファイルアクセス制御
セットすることでSDカードに書き込む必要があるデータを強制的に書き込みます。
ブザー出力信号(システム信号1-1.b14)
システム信号1-1.b14: ブザー出力信号
盤面にブザーがなくGOTのブザーをブザー代わりにしたいときに使えそうです。
SDカード装着
GS279.b0: SDカード装着状況が検出できます。
ドライブファイルアクセス
- システム信号2-2.b0: ドライブAファイルアクセス
- システム信号2-2.b1: ドライブBファイルアクセス
- システム信号2-2.b2: ドライブCファイルアクセス
- 拡張ドライブ情報.b0: ドライブEファイルアクセス
- 拡張ドライブ情報.b3: ドライブFファイルアクセス
- 拡張ドライブ情報.b6: ドライブGファイルアクセス
- 拡張ドライブ情報.b9: ドライブNファイルアクセス
アクセスランプ代わりに使えます。
内蔵バッテリ電圧低下信号
システム信号2-2.b12: 内蔵バッテリ電圧低下信号
GOTのバッテリ低下検出に使えます。
輝度制御
GS455: 輝度制御
バックライトの輝度を1-8段階で制御出来ます。
起動時のみ実行されるスクリプト
トリガデバイス: GB40(常時ON)、トリガ種別: 立上り にすると起動時のみ1回だけ動作するスクリプトを作れます。
ここでこのような作りが出来ると紹介されています。
ユーティリティ画面パスワード
- 1111: メモリカードフォーマット
- 5920: メモリチェック
GOTのデータを消す方法
BootOS、CoreOSを書き込むことで工場出荷状態にすることが可能です。
- BootOS: USBケーブル接続
- CoreOS: SDにファイルを書き込み転送
GT Designer3無しでプロジェクトの書き込み/読み出しを行う
データ転送ツールを使います。(ライセンス不要)
リソースデータの変換
リソースデータを自作アプリ等で変換する方法[レシピ(.G2P)、ロギング(.G2L)、操作ログ(.G2O)、アラーム(.G2A)]
データ転送ツールインストール先にあるrcconv2000.exe
やDtUser2000.dll
を使えばGT Designer3無しでも変換が可能です。