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MELSEC 制御ネットワークの種類 CC-Link IE

Last updated at Posted at 2024-11-25

CC-Link IE

Ethernetベースの通信規格でありコネクタやケーブルは汎用品が使用可能です。
CC-Link IEのIEとはIndustrial Ethernetの略です。
他のEthernetプロトコルと混在利用可能なのはCC-Link IE TSNとCC-Link IE Field Basicのみでその他は混在不可です。
CC-Linkという名前ですが従来のRS-485ベースのCC-Linkとは互換性はありません。
規格が複数あるがホームページの説明がわかりにくいと私は思います。

CC-Link IE対応のユニットも何がどの規格に対応してるかわかりずらいので表にしました。
こうしてみると三菱型式命名ルールの法則性が見えてくるような…

CC IE
TSN
(E)
CC IE
TSN
(光)
CC IE
Control
(E)
CC IE
Control
(光)
CC IE
Field
(E)
備考
RJ71GN11-T2
RJ71GN11-SX
RJ71GN11-EIP EtherNet/IP
対応
RJ71EN71
RnENCPU
RJ71GP21-SX
RJ71GP21S-SX 外部供給
電源機能
RJ71GF11-T2
RJ72GF15-T2 リモートヘッド
ユニット
FX5-CCLGN-MS
FX5-CCLIEF ローカル局のみ
QJ71GP21-SX
QJ71GP21S-SX 外部供給
電源機能
QJ71GF11-T2
LJ71GF11-T2
LJ72GF15-T2 リモートヘッド
ユニット
KV-XLE02 ローカル局のみ

(E)=Ethernetケーブル仕様
(光)=光ファイバー仕様(1000BASE-SX)
CC IE=CC-Link IE

CC-Link IE TSN

TSN(Time-Sensitive Networking)はEthernetの拡張規格であり、リアルタイム通信,高精度同期通信,プロトコル混在,通信帯域制御を実現する機能です。
CC-Link IE TSN以外にもPROFINET over TSNやOPC UA over TSNといった通信規格も存在します。
他のTSNとは混在通信が可能ではあるが互換性はありません。
従来のCC-Link IE Fieldに比べモーション制御の高速化が可能です。三菱としてはEtherCATの対抗として普及させたいようです。
ファームウエアアップデートにより追加された、LB/LW点数拡張機能によりリンク点数を増やすことも可能です。
ライン型、スター型、リング型の接続が可能です。(光ファイバーはリング型のみ)

CC-Link IE Control

MELSECNET/HのEthernet仕様でありリンクの設定方法は似たような内容です
(LB,LW,LX,LYの割り付けと各局送信範囲の設定)
ローカル局間でもサイクリック通信でデータ送受信が可能です。
当初は光ファイバー仕様のみでしたがRJ71EN71でEthernetケーブル仕様も追加されました。
ライン型、スター型、リング型の接続が可能です。(光ファイバーはリング型のみ)

CC-Link IE Field

CC-LinkのEthernet仕様でありリンクの設定方法は似たような内容です
(RX,RWr,RY,RWwの割り付けと各局送信範囲の設定)
ライン型、スター型、リング型の接続が可能です。

ControlとFieldの違いは以下のように感じました
・Control PLC間接続しかできない。1ネットワークあたりの最大リンク点数が多い。ユニット価格高。
・Field 接続可能な機器が多い。1ネットワークあたりの最大リンク点数が少ない。ユニット価格安。

CC-Link IE Field Basic

汎用EthernetのUDPベースで作られており安価でネットワークが組めます。
良い規格ではあるのですが問題は対応製品が少ない事です。
対応製品が多いとCC-Link IE Fieldが売れないからという理由でしょうか。
残念ながらPLC同士の通信には使えません。
MELSEC iQ-RでもR120PCPUなどのプロセスCPUではCC-Link IE Field Basicのロゴがついてなく使用不可能です。

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