53
46

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

第8章:Scalaのコレクション(Seq, Set, Map)入門

Posted at

まだまだ型だ!
今回は複数のインスタンスを束ねる コレクション型
アプリケーションを作るには重要な型だ!
コレクションも奥が深いから、今回は入門と言う形にするよ!

コレクション型

コレクションとは、複数のオブジェクトを一纏めにする箱のようなものだ。
Javaだと以下のインタフェースが有名だね。

  • List
  • Set
  • Map

List、Mapは使われることが多いけど、Set人気はいまいちだ。
Setは、非常にパワフルな武器なんだけどね。。。
まぁそれは置いておいて。

Scalaで代表的な型は以下だ。

  • Seq
  • Set
  • Map

Seqってなんでしょう?シーケンスです。順序を表す箱です。
Seqの実装クラスの1つにListがあったります。

ところでコレクションの全体像がどんな感じか気になりませんか?
そう思って調べたところ、絶句してしまった。

ここから[Content Hierarchy]をクリックして、クラス図的なモノを拡大してみましょう。
関係性がかなり複雑です。

今回は入門なので、1つずつを見ることはしないよ。

イミュータブル・ミュータブル

先程挙げた型の説明の前に、コレクションのイミュータブル・ミュータブルについて。
なんとコレクションにもイミュータブル・ミュータブルの型が存在している。

JavaだとArrayListやHashSetなんかを使うことが多いから、
イミュータブルなんて気にすることがないと思う。

Scalaでは特に何も気にしなければ、イミュータブルなコレクションを使うことになるんだ。

例えば、以下のソース。

scala> val numbers = Set(1, 2, 3)
numbers: scala.collection.immutable.Set[Int] = Set(1, 2, 3)

特に何もしていないので、イミュータブルなSetとなっている。

次に以下のソース。

scala> import scala.collection.mutable.Set
import scala.collection.mutable.Set

scala> var numbers = Set(1, 2, 3)
numbers: scala.collection.mutable.Set[Int] = Set(1, 2, 3)

これはミュータブルなSetだ。

ミュータブルなSetを使うには、明示が必要なんだ。
Map等でも同じだから、ミュータブルなコレクションを使うときには注意しよう!

ここからは代表的なSeq、Set、Mapを見てみよう。

Seq

さっきも説明したけど、Seqとは順序を表す箱だよ。
要素の順序を意識する必要がある場合に、使う箱だ。
ソート順を保持するする場合とかに使えるよ。

ここではSeqの一種となっているListを見てみることにしよう。
JavaのListとはちょっと違うよ。

List

早速Listを作ってみよう。

scala> val numbers = List(1, 2, 3)
numbers: List[Int] = List(1, 2, 3)

scala> val numbers = 1 :: 2 :: 3 :: Nil
numbers: List[Int] = List(1, 2, 3)

scala> val numbers = 1 :: (2 :: (3 :: Nil))
numbers: List[Int] = List(1, 2, 3)

3種類書いてみたけど、どれもList(1, 2, 3)を作っているんだ。
1番目はわかると思うけど、2番目・3番目の::Nilがわからないって?

Nil

空リストだよ。
Javaのライブラリ、Commons CollectionsのListUtils.EMPTY_LISTみたいなモノだね。

::(cons[コンス])

::はcons[コンス]って言うんだ。
a :: bは、先頭の要素がaでその後ろにリストbが続いているリストを表す。

ということは、
1 :: 2 :: 3 :: Nilは、以下のように分解できる。

  1. 先頭要素3で、後ろのリストがNilで構成されるリスト
  2. 先頭要素2で、後ろのリストが1で生成したリストで構成されるリスト
  3. 先頭要素1で、後ろのリストが2で生成したリストで構成されるリスト

となって、List(1, 2, 3)となるんだ。
これがわかれば、1 :: (2 :: (3 :: Nil))もわかるよね?

Listの操作

基本操作は以下の3つになるんだ。

  • head:先頭要素を返す
  • tail:先頭要素を除く後ろのリスト
  • isEmpty:リストが空ならtrueを返す

こんな感じで使えるんだ。

scala> val numbers = List(1, 2, 3)
numbers: List[Int] = List(1, 2, 3)

scala> numbers.tail.head
res5: Int = 2

scala> numbers.tail.tail.head
res6: Int = 3

scala> numbers.tail.tail.isEmpty
res7: Boolean = false

scala> numbers.tail.isEmpty
res8: Boolean = false

scala> numbers.tail.tail.tail.isEmpty
res9: Boolean = true

::の説明から追ってみてね!

Set

集合を現す箱。
要素の重複を許さない箱だ。
なので、要素の重複をなくしたり、存在判定をするときに使えるね。

Setを生成して、使ってみよう!

scala> val numbers = Set(1, 2, 3)
numbers: scala.collection.mutable.Set[Int] = Set(1, 2, 3)

scala> numbers.contains(1)
res15: Boolean = true

scala> numbers.contains(4)
res16: Boolean = false

ここでは、Setnumbersに数字が入っているか確認しているぞ。

Map

キーで値(要素)を特定することができる箱だ。
キーの重複はできないからね。

Mapを生成して、使ってみよう!

scala> val colors = Map(1 -> "red", 2 -> "blue", 3 -> "black")
colors: scala.collection.immutable.Map[Int,String] = Map(1 -> red, 2 -> blue, 3 -> black

scala> colors(1)
res13: String = red

scala> colors(3)
res14: String = black

ここでは、キーに該当する値を取得しているぞ。

まとめ

今回はコレクション入門として代表的な
Seq, Set, Mapについて語ってみたけどどうかな?

次回以降に、それぞれの型についてもっと詳細に語る予定だよ。

今回も
体で感じてくれたかな?

53
46
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
53
46

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?