挨拶
初めまして、日本システム開発株式会社の鈴木です。
技術者として更なる向上を目指すためQiitaアウトプットをする取り組みを行っています。
技術者としては経験が浅く発信内容はとにかく試したものの覚書になります。
今回は資格取得勉強中に苦戦したOracleデータベース管理機能について備忘録を書いていきます。
Oracle Universal Installer(OUI)
Oracle Universal Installer (OUI) は、オラクル社が提供するJavaベースのグラフィカルなインストールツールです。BronzeDBA試験では以下の機能について出題範囲となっています。
デフォルト値
Oracleユーザの環境変数は任意ですが設定することでOUIのデフォルト入力となります。対象になる環境変数はORACLE_BASE(ORACLEソフトウェアやデータファイルの起点となるディレクトリ)ORACLE_HOME(ORACLEソフトウェアの配置ディレクトリ)ORACLE_SID(ORACLEインスタンスの識別子)があります。
インベントリ管理
インストールされたOracle製品の情報(Oracleホーム、インストールディレクトリ、バージョンなど)をインベントリディレクトリに記録・管理します。これにより、システムにインストールされているOracle製品の情報を一元的に把握できます。「oraInventoryグループ名」はOracleインベントリグループであるOSグループ(通常oinstall)を指定する必要があります。
前提条件チェック
インストール前に、オペレーティングシステムのバージョン、必要なパッケージ、ディスク容量、メモリ要件など、インストールに必要な前提条件が満たされているかどうかを自動的にチェックします。
EM Express(Enterprise Manager Express)
EM Expressを使用すると、Webブラウザを通じて以下の主要な管理タスクをタブごとに実行できます。反面、DB自体の起動/停止、バックアップ/リカバリ機能はありません。
パフォーマンス監視
CPU使用率、メモリ使用量、I/O統計などのシステムパフォーマンス情報をリアルタイムに監視できます。
SQLチューニングアドバイザ・SQLパフォーマンスアナライザが選択できます。
過去のパフォーマンス情報をグラフで表示することも可能です。その場合は「パフォーマンスハブ」を用いて
記憶域管理
表領域の使用状況、データファイルや制御ファイルの情報などを確認できます。
表領域の拡張やデータファイルの追加などの基本的な管理操作もWebインタフェースから実行できます。
セキュリティ
データベースユーザーの作成、編集、削除などのユーザー管理操作を行えます。
ロールの作成や削除といった基本的なセキュリティ設定も可能です。
構成管理
データベースの初期化パラメータの編集が可能です。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control
Oracle Enterprise Manager Cloud Control(通常、Cloud ControlまたはOEMと呼ばれます)は、オラクルの包括的なエンタープライズ管理プラットフォームです。EM Expressが単一のデータベースインスタンスの管理に特化しているのに対し、Cloud Controlは、複数のデータベース、アプリケーションサーバー、ミドルウェア、ハードウェア、オペレーティングシステムなど、広範囲にわたるコンポーネントを一元的に管理することを目的としています。
表領域管理
EM Expressは表領域の管理を行えますが、CloudControlではスキーマの管理も行えます。また、インスタンスの起動/停止も行うことができます。
バックアップ
Cloud Controlではリカバリ/バックアップが可能です。