この記事は、Microsoft Power Automate Advent Calendar 2022 12月16日担当分の記事です。
今回は、2022年に Power Automate を触っていた際に「あーこれは失敗したな。。。」とやらかした事とその時どう対処したかを忘備録として紹介したいと思います
無限ループになっちゃいます事件
これ、何回か気がつかずぼーっとしててやっちゃいました。
原因
フローのトリガ=SharePointリストアイテムが更新された時
フロー内のステップで同じSharePointリストを更新する
すると、無限ループになってフローが繰り返し実行されてしまうってやつですね
作り始めてから結構長い間ぼーっとして作ってたのが原因です
対処方法
ですが、どうしてもトリガーで使ったSharePointリストをフロー内で更新する必要がある場合があります。
この時は、SharePointリストに一つ列を追加して、
トリガーが実行される際には対象の列がtrueの場合のみ
、フローが実行された後にはfalseに更新する
という設定を入れて無限ループが起こらないようにしました。
その他の対処方法としては、リストアイテムの特定の列(例えばステータスを保存しておく列)の値に応じてトリガー発動の条件を書いてあげると、無限ループは防ぐことができると思います。
他にも良き対処方法をご存じの方がいらっしゃいましたらぜひ教えていただきたいです。。。
この失敗、今年何回かやりました
フローを途中からソリューションに入れたら接続がおかしくなっちゃった事件
原因
作り始める段階では、クラウドフローはソリューションの中に入れていない状態。
途中の段階で「ソリューションに入れてまとめておいた方が後々管理がやりやすくなる」と思い、ソリューションにクラウドフローを追加。
すると、フローのフローチェッカーのところにこんな↓警告が出るようになります。
ソリューション内のフローは、各ステップの接続情報は接続参照を使う必要があります。
接続参照を追加するために接続を削除するをクリックすると、フロー内の接続設定がされている部分の設定が一旦全部削除されてしまいます。
ですので、再度すべての接続情報をその場で接続参照に変更するのですが、これ、ステップ数が多いと骨が折れます。そして変更をかけた個所の確認作業で思いのほか時間がかかってしまいました。
さらに、このフローを複数の人が編集・更新するケースの場合、途中で誰かひとりのアカウントの接続情報を使って接続参照を作成し、フローのステップ内でその接続参照を指定しても、接続情報を使用していないアカウントの人がフローの編集を行おうとするとなぜかエラーが発生してしまうという状態に。。。
最初からソリューションの内でクラウドフローを作り始めるとこういう事にはならないのに
ものすごくややこしくなりました。
対処方法
極力、最初からソリューションの中にフローを作成しましょう。
そして、ソリューションの中に必要な種類の接続参照をはじめに作りました。
フローを作り始めるときは、どんな形で運用するのかイメージしておかないとこのような事になります。
子フロー呼び出し事件
完全にポカミスだった事件。
原因
ほんとごめんなさい。
ソリューションの中に親のクラウドフローを作成しないと、子フローを呼び出せない事をただただ知らなかった
調べればわかることじゃないか!というセルフ突っ込みを入れたのですが、この時はもう一度ソリューション内にフローを作り直しました。前述の接続参照の事も考えて。
対処方法
こちらも、極力、最初からソリューションの中にフローを作成しましょう。
ソリューションに対する理解度が低いため起こった事件。
キャンバスアプリとクラウドフローの接続がおかしくなっちゃった事件
原因
キャンバスアプリとクラウドフローを連携させる場合、複数人で分担して開発する場合があります。
そして、キャンバスアプリとクラウドフローを複数人で編集する場合。
クラウドフローの作成者と違うユーザーがキャンバスアプリの編集を行う場合
アプリからクラウドフローを接続しようとすると、接続エラーが出てしまい接続ができない。。。
おお困った!
HTTP 送信要求の送信中にエラーが発生しました。
こんなエラーが出ちゃう。
対処方法
- キャンバス アプリに対しフローを接続するユーザーは、接続するフロー接続情報が自身のユーザー情報である必要がある。
- そして、フローの接続情報は基本的にフローを作成したユーザーの情報が登録される。
- なので、フローの作成を行ったユーザーがキャンバスアプリ側から接続を行う必要がある。
結局、クラウドフローを作成した人にキャンバスアプリの編集画面に入ってもらい、キャンバスアプリからフローへの接続を行いました。
接続についての知見が浅く、戸惑ってしまった出来事です。
まとめ
2022年は、ソリューションや接続、権限周りについて調べる事が多かった一年でした。
来年も Power Automate を触る機会が多いと思うのでさらに知見をためていきたいと思います!
ありがとうございました。