きっかけ
AIというものがとても流行っているので、ちょっと使ってみたくなりました。手持ちのPCでも勉強はできますが、デジタルガジェット的なラズパイみたいにコンパクトでI/Oもついていて、強力なGPUを積んでいて、しかもお小遣いで買える値段!という素敵なものがNVIDIAから出ているということを聞きました。
Jetson Nano開発者キットです。
早速購入してみました。
Amazonでも売ってましたが、NVIDIAからリンクされていたパートナー菱洋エレクトロ株式会社が微妙に安かったのでここから購入しました。
USB電源で動くし、Jetson Nanoの入っていたNVIDIAの箱がNanoを置く台にもなるので、ちょっと使ってみる程度なら問題なかったのですが、使っているうちに結局、後から、5V-4Aの電源、ケース(ファン付き)、カメラは購入することになったので、最初からAmazonで一緒に買っておいたほうが二度手間にならなくてよかったかもしれません。ちなみに、電源を切り替えるためのジャンパは古いIDE HDDのMasterとかSlaveを設定していたアレを抜き取ってJ-48に挿して使いました。
SDカードイメージを拾ってくる
OSや各種のAI開発ツールをまとめたJetson Nano Developer Kit JetPack SDKをNVIDIAが提供してくれているということで、それを利用することにしました。とにかく簡単なほうがいい。
2020年6月時点ではJetPack Ver.4.3で、nv-jetson-nano-sd-card-image-r32.4.2.zipというファイルがダウンロードできました(JetPack Ver.4.4はまだ開発者プレビューのようです)。
ダウンロードしたら、Windowsで「すべて展開…」とすると「sd-blob-b01.img」というファイルになりました。
SDカードにイメージを書き込み
NVIDIAのガイドページに従ってカードイメージをSDカードに書き込んで、Jetson Nanoの起動用にします。
- SD Memory Card FormatterをSD Associationからダウンロードしてインストール。ダウンロードしたzipを「すべて展開」すると、インストーラー(exe)がでてくるので実行。
balenaのオープンソースツールのbalenaEtcherというツールをダウンロードしてインストール。
SDカードイメージはWindows10のマシンでダウンロードしたので、Download for Windows (x32|x64)というのを選択してダウンロード。難しくないほうがいいのでPortableではなくInstallerに。
ツールを起動すると、イメージの選択でうえでダウンロードしたisoを選択、次のインストール先でmicroSDカードを選択、そして実行、とするだけで起動SDカードができました。
Jetson nanoに挿して電源を入れると、ubuntuの初期設定画面が出て、言語、キーボードなどの設定。system言語は英語のほうがいいか?と、ちょっと悩みましたが結局、日本語としました。この辺りはごく普通のubuntuと同じですね。こんな小さなワンボードコンピュータで普通にubuntu desktopが動くとは、すごい時代になったものです。H8マイコンとか扱っていた世代としては、shutdownコマンドで電源が切れるというところですら衝撃的な体験です。ブラウザ(Chromiunが入っている)でネットサーフィン(死語)ができるとかホントに感動的ですらあります。これから、このJetson nanoで何をしようか、ワクワクが止まりません。