Windows で OpenSSL をビルドする
Windows版のビルド方法は、以下に記載されていました。
上記の情報を元にビルドしてみました。
必要なアプリケーション
- OpenSSL 3.0.x
- Visual Studio 2022 Community
- Strawberry Perl for Windows
- NASM (アセンブラも使ってビルドすときに必要)
アプリケーションのインストール
OpenSSL の ソースコードを以下からダウンロードします。
Visual Stuido 2022 Commnunity を以下からダウンロードとしてインストールします。
Strawberry Perl を以下からダウンロードしてインストールします。
アセンブラも使用してビルドする場合、NASMが必要です。
最新版の2.15.05 では、何故かビルド時にエラーが出て、OpenSSLのビルドに失敗したので、2.14.02を使います。
64bit版のOpenSSLを作成する場合、以下の64bit版 NASM をダウンロードし、インストールします。
https://www.nasm.us/pub/nasm/releasebuilds/2.14.02/win64/
32bit版のOpenSSLを作成する場合、以下の32bit版 NASM をダウンロードし、インストールします。
https://www.nasm.us/pub/nasm/releasebuilds/2.14.02/win32/
OpenSSLのビルド
Visual Studio用 コマンドプロンプトを 起動
64bit版のOpenSSLを作成する場合、x64 Native Tools Command Prompt for VS 2022 を管理者権限で実行します。32bit版のOpenSSLを作成する場合、x86 Native Tools Command Prompt for VS 2022 を管理者権限で実行します。
圧縮ファイルの展開
OpenSSLの圧縮ファイルを展開します。
>tar xvf openssl-3.0.2.tar.gz
cd
ビルド
64bit版 アセンブラを使用しないでコンパイル
> cd openssl-3.0.10
> perl Configure VC-WIN64A no-asm
> nmake
> nmake test
> nmake install
64bit版 アセンブラを使用してコンパイル
NASM.EXEのフォルダを環境変数 PATH に設定してからコンパイルを実施します。
> cd openssl-3.0.10
> set PATH=%PATH%;C:\Program Files\NASM
> perl Configure VC-WIN64A
> nmake
> nmake test
> nmake install
32bit版 アセンブラを使用しないでコンパイル
> cd openssl-3.0.2
> perl Configure VC-WIN32 no-asm
> nmake
> nmake test
> nmake install
32bit版 アセンブラを使用してコンパイル
NASM.EXEのフォルダを環境変数 PATH に設定してからコンパイルを実施します。
> cd openssl-3.0.2
> set PATH=%PATH%;C:\Program Files (x86)\NASM
> perl Configure VC-WIN32
> nmake
> nmake test
> nmake install
完成
作成されたOpenSSLは、64bit版は、以下に格納されます。
C:\Program Files\OpenSSL
32bit版は、以下に格納されます。
C:\Program Files (x86)\OpenSSL