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さくらインターネットAdvent Calendar 2015

Day 9

主にビルドに使ってる node.js を v0.10系から v4系にしてみた感想

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これまで長らく、v0.10系だったところを、ember-cli が v4系に対応したので、これ幸いとバージョンアップしてみた。

変更してみて良かった・気になったのはざっくり以下の点。

  1. class つかえる
  2. let , const つかえる
  3. アロー関数もつかえる
  4. require するときのパスの指定がやや厳密になった

class つかえる

個人的にはコンストラクタと getter がうれしい。自前のモジュールはclassに書き換えてみた。

'use strict';
class Hoge {
  constructor(fuga) {
    this._fuga = fuga;
  }
  get fuga() {
    return this._fuga;
  }
}
module.exports = Hoge;

let, const つかえる

ブロックスコープになるのがうれしい。
ただ最初、勝手に const を定数だと思い込んでいてはまった。
実際には定数ではなく、読み取り専用(再代入の禁止)が正解なのでオブジェクトのプロパティは変更できる。

'use strict';
const x = 1;
x = 2; // これはできない

const o = { x: 1 };
o = { x: 2 }; // これはできない
o.x = 2; // これはできる!
o.y = 10; // これもできる!

以上を踏まえて、var, let, const の使い分けは、まだどうするのがベストか考えてないものの、
現時点では、以下のルールでお試し中。

  • require するとき: const
  • 定数的扱い: const
  • それ以外: let
  • var は使わない
'use strict';
const hoge = require('hoge');
const FUGA_VALUE = '定数';
let piyo = 'その他';

アロー関数

var self=this; とか .bind(this) がいらなくなっただけで満足。

requireのパス

プロジェクト内で require('package.json'); して、package.json内の値を参照していたのだが、その部分がコケてた。
調べてみるとrequire するときのパス指定の仕様が変わっていたせいだった。

具体的にパスを指定してファイルを読むときは、/ or ./ or ../ でパスをはじめる必要がある。package.json をよみこむなら、

'use strict';
const packageJson = require('./package.json');

としないといけない。

既存プロジェクトの利用するnodeのバージョンを変更するときは要注意。だが、一度直してしまえば、より厳密な指摘が出来ることになるので、よい気がする。

require.resolve

ちなみに、これを調べる中で知ったのが、 require.resolve()
require.resolve('hoge') とすると、 解決後のフルパスが取得できるので、参照がうまくいかない場合はこれで調べてみると早い。

おわり

ビルドのためだけに node.js を使っているような場合は、そんなに気にせずバージョンアップ可能だと思うので、余裕のあるときにためしてみるとメリットが見つかる…かもしれない。個人的にはメリットが多めだった。

その他の、v0.10系からv4系への変更については[yosuke_furukawa さんの記事]
(http://yosuke-furukawa.hatenablog.com/entry/2015/09/18/104452)がくわしいので、こちらをどうぞ。

また、node.js における、ES6対応状況もあわせて。

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