ご挨拶
どうもお久しぶりです。初めまして。えすです。
この度、新人研修をさせてもらえることになりまして、その時の話を書き留めておこうかと思いました。
対象
研修ネタに困っている方。チームビルディングのトライネタに困っている方。
本記事から、現場でうまく使える案にしてもらえれば幸いです。
研修の目的
私自身は、ふりかえりの習慣を刷り込むことと、チームビルディングを目的に置いていました。
自分が持っているIT系の知識は大半別のところで手に入れられるため、わざわざ研修で行う必要もないだろう、と考えていました。
で、実際に話したこと
システムアーキテクチャの話やら某ベストプラクティスやら、あとはプロジェクトの進め方やら、それと、本目的のふりかえりです。ぶっちゃけ、ふりかえりを通してメンバー間でのチームができるきっかけになればネタはなんでも良かったのですが、こちらのネタをいきなり相手やえらい人が認めてくれるかというと、それは難しそう、というのが印象だったので、他の喜びそうなネタを色々つけました。
私自身は、ふりかえりのきっかけ作りで「ふりかえりやろう」は難しいと感じていました。本当にプロジェクトに火がついてからでは価値のわからないことに手を出してはくれませんので。仮にふりかえりの場を持てたとしても、すでに前向きな気持ちでいられないことが多いです。それからでは、正直自分のファシリ性能では挽回できません。
そこで、新人研修でサブリミナルしよう、と思いついたわけです。
ワークショップの準備と失敗しづらいプロダクト選び
ふりかえりをネタに入れるとなると、ワークショップ形式の準備をしたくなるわけですが、リモートでやる以上、よくやるスクラムワークショップのネタを成果物にはしづらいです。そもそも、時間が全然違いますしね。。。そこで、いっそのことアジャイルもどき体験と銘打って、チームビルディングを成果物にしよう、と決めました。そうすれば一石二鳥だっ。自分の目的は果たされる。
チームビルディングとは言いつつも
まあまず自己開示がないとね。
とはいえ、それって普通なかなか難しいじゃん?実際「えすです。前職ではこれこれしてました。今はそれそれの勉強してます。血液型はマサカリ型です」とかそんな感じじゃないですか。というか、実際今の新人チームはそんな感じだったわけです。あ。自己開示。価値観の共有とかね。そういうのが・・・打ってつけのがありますね。便利なのが。Moving Motivators。
なんとかパーソナルマップをプロダクトに設定できないかと思ったのですが、
ワークショップの構成
他の講義の時間も含めると、せいぜい40分取れれば良い方かな、という見込みで構成を作りました。
- 各参加者がMoving Motivators からカードを一つ選び、自己紹介文を考える(3分)
- 発表(1分)
- ふりかえり(+/Δ)
- これを2回
これをする時に、気をつけていたのは「時間を意識させること」と「解釈は自由に」でした。そして、さりげに発表が終わったら拍手音をわざとマイク近くでやること。これで、達成感を多めに出せたら良いかな、と。
結果とか感想とか
1回目の時から時間意識をさせていたおかげか、1回目ふりかえりの時に「時間をもっとうまく使って発表する」ようなΔが出てきました。そのためか、2回目は全員他の参加者の発表のうまい仕方を取り入れつつ時間通りに終われる、良いアウトプットになっていたと思います。
2回目の発表の後のふりかえりは、1回目に比べてかなり品質(時間や内容そのもの)に触れた+/Δに目に見えて変わっていました。これが可視化できてメンバー間で共有できたので、プロダクト向上に繋がる手応えも感じてもらえたかと思います。
この後、講義全体の締めを「理由付き感謝」で駄目押ししたので、メンバー全員気分良く終われたようです。「どう言う理由で、何に『ありがとう』かを言って終わりにしましょう」と言うことで、何が良かったことだったか、何が学びになったか、を再認識もできました。しっかり理由が言えていたところからして、言いっ放しになっていないことが確認できたのは、私にとっても大変ありがたいことでした。
終わった今の私自身の感想ですが、ほぼほぼ失敗が無いプロダクトを設定できたので大変気が楽でした。ふりかえりを導入したいみなさま、お試しあれ。