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GCPでDockerを立てるときの流れ

Last updated at Posted at 2021-10-17

#目的
最近GCP(Google cloud Platform)にインスタンスを立てるのを失敗しまくっていて、何回もやり直しているので手順をまとめておきたい。初めてGCPをする人も追走しやすいように書く。
※ここではcontainer optimized OSは使用していない。理由はSSH接続のポート番号の変更の仕方がどうしてもわからないから(原因はOSログインをその時使っていたからかもしれない。いまだにOSログインの仕組みがよくわかっていない)。

なお、初めてなら以下の記事は参考になるのでチェックしてみてほしい。

#構造
1.GCPにインスタンスを立てたらまずすること
 -インスタンスの設定(すでに作っている人は省略可)
 -SSH鍵を作る
  -SSH接続するポート番号を変更
 -ファイアウォールの設定を変更する
2.Dockerを使えるようにする
 -Dockerをインストールする
-container optimizedを使用している場合
 -Docker利用のtips(GCEとは特に関係ない)

#GCPにインスタンスを立てたらまずすること
##インスタンスの設定(すでに作っている人は省略可)
GCPのGoogle Compute EngineにてVMインスタンスを作成する。
インスタンスの無料枠は2021年10月現在、E2-micro、30GB、リージョンは米国の一部となっている。この無料枠はお試し期間が終わってもAlways Freeで利用できる。

image.png

そんなわけで、インスタンスはE2-micro、30GB、リージョンは日本に一番近いらしいオレゴン、OSは標準で選択されていたDebianを使用する。

##SSH鍵を作る

SSH鍵を生成する。

$ ssh-keygen -t rsa 

このコマンドを実行した後に三回質問されることになる。一回目はユーザー名を何にするか、二回目は鍵のパスフレーズの設定、三回目は二回目で設定したパスフレーズの確認(二回目と三回目の入力内容が異なるともう一度尋ねられる)。全部Enterを押したらスキップできる。
鍵の名前は指定しなければ、id_rsaになる。
※すでにid_rsaが存在していた場合は上書きされるので注意。

鍵を生成するときにオプションで鍵の名前も付けていると、一回目の質問はない。

次に公開鍵を表示する。

$ cat ~/.ssh/id_rsa.pub

表示された公開鍵はCtr+Cでコピペしてインスタンスの編集画面から貼り付けておく(画面下部のほうに入力画面がある)。
※ターミナルで改行されている部分はそのまま改行されたままなので、貼り付けた後は改行をきちんと消しておこう。

最後に、秘密鍵を読み取り専用にする。

$ chmod 400 ~/.ssh/id_rsa

###SSH接続するポート番号を変更

標準の設定(ポート22)のままだと不正アタックの標的にされる。無料枠で使いたいならそれこそ番号の変更は必要。
以下のコマンドを実行して設定をバックアップする。

$ sudo cp -p /etc/ssh/sshd_config /etc/ssh/sshd_config.org

以下のコマンドを実行して、ポート番号を変更する。

$ sudo sed -i -e "s/#Port 22/Port 変更したいポート番号/g" /etc/ssh/sshd_config

あるいは以下の方法でもいい。

まずSSH設定ファイルにアクセスする。

$ sudo vi /etc/ssh/sshd_config
Port 任意のポート番号

標準ではおそらく、#Port 22 のような表記となっている。#はコメントアウトの意味なので、その下あたりに自分の作りたいポート番号を書いておくと分かりやすい。
ちなみに、ここではエディタの一種であるvimを使っている。そのため、初めてvimを見る人はvimの操作方法についてググるといい。

設定を読み込むためにSSHサービスを再起動する。

 $ sudo systemctl restart sshd.service

###ファイアウォールの設定を変更する

ポート番号を変えたら、ファイアウォールの設定を変えないとそのインスタンスに入れなくなる。
image.png

GCPメニューのVPCネットワークからファイアウォールを選択。それからファイアウォールの設定を新たに作るか、元々あるdefault-allow-sshの設定を変えて接続できるポート番号を変更する。

※ポート22の接続を拒否したい場合は、default-allow-sshからtcp:22を消すか、新たに設定を作って、ポート22を拒否するルールを作る。

####※Dockerのポート番号と連動させる

Dockerに設定としてポート番号が設定されている場合、ファイアウォールの設定をそのポート番号に合わせて追加しておく。デフォルトではdefault-allow-httpで80番が許可されている。

##Dockerを使えるようにする
###Dockerをインストールする
以下のコマンドを実行する。

dockerをインストール
$ sudo apt-get install docker
docker-composeをインストール
$ sudo apt-get install docker-compose

後は、任意のコンテナを立てたいディレクトリに移動してdocker-compose up -dする。

$ cd ディレクトリ名
$ docker-compose up -d

####container optimizedを使用している場合
container optimizedは最初からDockerがインストールされている。ただし、docker composeはインストールされていないので、コマンドを実行する必要がある。

$ docker run docker/compose:1.29.2 version

1.29.2は現在でのバージョン。最新版を手に入れるにはDockerのサイトからタグを入手する。

任意のディレクトリに移動して、Docker-composeを行う。docker-compose up -d は使うことができないのに注意する。

コンテナを立てたいディレクトリに移動
$ cd ディレクトリ名
DockerComposeを行うコマンド
$ docker run --rm \
    -v /var/run/docker.sock:/var/run/docker.sock \
    -v "$PWD:/rootfs/$PWD" \
    -w="/rootfs/$PWD" \
    docker/compose:1.29.2 up

こんなコマンドいちいち打つのは嫌だ。docker-compose up -dでやりたいよ、という人はこちらの記事を参考に設定してください。

##Docker利用のtips(GCEとは特に関係ない)

GCEとは特に関係ないが、覚えておくと便利なコマンドをまとめておく。

Dockerの中に入って作業を行うときのコマンド。このコマンドを使うことによって、中身のファイルを実行することができる状態になる。

$ docker exec -it コンテナ名 /bin/bash

コンテナ名を度忘れした場合は、

$ docker container ls

でコンテナの一覧を入手できる。

##参考資料
https://qiita.com/na59ri/items/c540d9d16a1fc1c5a9c4

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