ふりかえりの代表的フレームワークと言われるKPT
やりかたは知っているけど、なぜかうまくいかない。。

困ってること、知りたいこと
- KPTをとりあえずやってみたけど、あっているのか不安
- Tryがなかなか消化できない
- 毎回同じようなProblemが出てくる
- 実際みんなはどんな粒度のTryをあげてるの!?
よくあるKPTのブログ、肝心のふせん部分にモザイクがかかっている
⇒どんなTryが上がっているのか分からない、良いお手本がなかなか見つからない(泣)
そもそもなぜふりかえるのか?
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プロセスの「カイゼン」をするため
- トヨタ生産方式では作業の「ムリ・ムダ・ムラ」を排除し、効率的に価値を届けることを目指している
- 漢字の「改善」だと「悪い部分を良くする」というニュアンスが強い
- カタカナの「カイゼン」には「現状に満足せず、もっとよくする」という意味が込められている
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VUCAな時代にビジネスを対応させていくため
- 不確実で変化の速いビジネスに適応していくためには、
限られた時間で、チームのパフォーマンスを最大限発揮させる必要がある
⇒なんとなくうまくいっていること・うまくいっていないことを言語化する!
- 不確実で変化の速いビジネスに適応していくためには、
KPTとは
著書『カイゼンジャーニー』(市谷 聡啓・新井 剛, 2018)より
Keep
- 続けたいこと、やってみて良かったことを挙げる
- よかったこと(Good)から挙げて、続けるかどうかを判断する
- Keepが一つもない場合は、ふりかえりができていること自体をKeepとしてもOK!
Problem
- 問題点を挙げる
- モヤモヤしていることや、気にかかっていることも挙げる
- 断片的な感情(しんどかった等)ではなく、状態を具体的に書く
Try
- KeepとTryを洗い出したあとに次に試したいことを挙げる
- 実際に取り組むTryは緊急度や重要度を見定めて、数を絞る
二回目以降のふりかえり
- 前回のTryを見ることからスタートする
- 続けたいことはKeepに移動し、対応するProblemがカイゼンできているかをチェックする
KPTをやってみたけど
- いきなりKeepが出ず辛い
- Problemしか出ず、お通夜状態
- 「こんなくだらないことKeepに挙げていいのか?」と遠慮してしまう
KPTは実は難しい
- KPTはシンプルである一方、下記のプロセスが欠如しているため、
初心者にとっては思考がまとまり辛いフレームワークである可能性がありそう。
- Keep,Problemの前に、事実(Fact)を出すプロセス
- Keep,Problemの原因を検討する(掘り下げ)
Good,Badから考える
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KPTの派生版で、「GB⇒KPT」や、「お気持ちから始めるKPT」など、
KとPの前にワンクッションあるフレームワークがオススメ -
慣れてきたら、KPTにしてみる
ふりかえりをきわめたい
- とにかく繰り返す!
- 個人でやったふりかえりを持ち寄って参考にしたい(個人ふりかえりイベント)
- ふりかえりを通して自分自身とメンバーのことを理解するきっかけにしたい!