認定スクラムマスター研修でいくつか面白いたとえ話があったのでメモ。
ハリボー:ストーリーポイント
ストーリーポイントは時間ではなく、くまのグミの個数で考える。
くまのグミ・・・グミベア。いわゆるハリボー。 デンマーク語で vingummibamser
時間単位で見積もってしまうと、余計な期待値がついてしまう。
たとえばあるタスクを「8時間」と見積もったとする。それは1日あれば終わるだろうか??
⇒答えはNO。実際はメールチェックや井戸端会議で30%~60%の時間がかかると言われているため
ストーリーポイントはチームのベロシティを測るのが目的。
バーンダウンチャートも「グミが何個残っているか?」で考える。
グミで例えているのは単に好きだからか。。
グミベアについては面白い記事がありました↓
ステーキ:完了の定義
レストランでステーキを注文するとき、焼き加減を聞かれますよね。
バックログアイテムも同じで、必ず焼き加減(=完了の定義)をチームですり合わせておく事。
基本的にはリリース可能な状態ですが、細かい完了の定義のレベル感を予め決めておくのも面白そうですね。
台風予報:プロダクトバックログ
画像:https://www.nhc.noaa.gov/aboutcone.shtml
台風の予報円は、直近は限りなく小さく、遠い未来になるにつれ円の範囲は大きくなっていきます。
これをプロダクトバックログに置き換えて考えると、
上にあるアイテムは詳細な見積や分割が十分にされた状態にしておき、
下にいくほどざっくりとした内容でOKということです。
すぐに着手しないアイテムは大まかに見積りしておけば将来の変化に対応しやすくなる、ということですね。
豚と鶏:POと開発者
鶏と豚が一緒に歩いていました。
🐔「今度レストランをオープンしようよ」
🐷「おお、その店の名前は何にするの?」
🐔「『ハム&エッグス』はどうかな?」
🐷「あかん、あんたは卵を産めばいいけど俺は切り刻まれる」
アメリカの寓話を用いたたとえ話です。
🐔がPOやステークホルダー、🐷が開発メンバーとして考えると、
POが開発メンバーの事情を考慮せずにプロダクトの決定をしている状況を表しています。
"The Chicken is involved, but the Pig is committed"
ちなみに鶏と豚の話はスクラムガイド初版に記載されていましたが、例えが的確でないという理由で
2011年版では削除されました。
豚と鶏以外の例え話もあるようです。↓
ボーイスカウトルール:リファクタリング
ボーイスカウトの精神のひとつに「キャンプ場は来た時よりキレイにして帰ろう」というものがあります。
スプリント開発を進める中、整理されていないコメントや見づらい分岐などは見つけたら即直す。
リファクタリングはこまめに行い、技術負債を次のスプリントに持ち越さないようにしましょう。
モブプロやペアプロで実施することで、技術の伝達や理解が深まります。
コーディングに限らず、ドキュメントやレビューのフローなど、整理されていない手順は少しづつカイゼン!
まさに「立つ鳥跡を濁さず」ですね。