LoginSignup
0
0

MS PowerAutomate Desktopに触れてみた

Last updated at Posted at 2024-05-21

はじめに

この記事はMS PowerAutomate Desktopについての備忘録になります。
今後増えていく予定

MS PowerAutomate Desktopとは?

  • Microsoftが提供する、端末上で実行可能なRPAツール
  • ローカルアプリやWebアプリを自動実行することができる
  • 元はPower Automateの一機能。あちらはクラウド向け、こちらはデスクトップ向け
  • Power Automateはクラウド型ワークフロー自動化ツール
  • 利用にはMS Office 365が必要
  • 略称は「PAD」。以下、PADで記載

導入

PADの利用にはMicrosoftアカウントが必要
個人アカウントまたは職場アカウントを取得する必要がある

環境

  • Windows 11
  • Microsoft PowerAutomate Desktop(2.41)

「Power Automate Desktop」のインストール

以下にアクセスし、PADのインストーラーをダウンロード
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-automate/desktop-flows/install#install-power-automate-using-the-msi-installer
 
image.png
 
ダウンロードしたインストーラーを実行して、PADのインストールを行う
image.png
 
インストールすると、PADのアプリが追加されます。

画面イメージ

image.png

画面の真ん中が実行するフロー領域
左側のペインがアクションリストとなり、ツリーを展開すると各機能ごとのアクションが表示されます。

ファイルやWebページの操作など、ここからアクションを選択してフローに組み込んでいきます。

フローの作成

簡単に、Chromeを立ち上げてGoogleにアクセス、キーワードを検索して画面表示をしてみます。

1. 新規フローの作成

「+新しいフロー」をクリックして新規のフローを作成

新規フローのフロー名を入力して、「作成」をクリック
今回は「ブラウザの起動」という名前でフローを作成

新規フローを起こすと、フロー作成画面が表示されます。
 

2. ブラウザを起動する

Chromeを立ち上げるフローを追加します。
「アクション」の一覧から、ブラウザを起動するアクションを選択します。

ツリーから探すのは大変なので、検索機能を使ってアクションを探しましょう。
アクション内の検索用テキストボックスに、「ブラウザ」と入力します。
image.png

アクションの一覧に、ブラウザに関連するアクションだけが抽出されて表示されます。
ここから「新しい Chrome を起動する」をダブルクリックor真ん中のフロー領域にアクションをドラッグ&ドロップで放り込みます。

アクションの詳細を設定する画面が表示されるので、以下の通りに設定します。

オプション 説明
起動モード 新しいインスタンスを起動する
初期URL https://www.google.co.jp/
ウィンドウの状態 標準

このアクションの実行により、 変数「Browser」 が生成されます。
今後、フローでブラウザを操作する際はこの変数「Browser」を指定していきます。

3. 検索バーにキーワードを入力する

開いたChromeのブラウザから、キーワードを入力するアクションを設定しましょう。
アクションのリストから、「Web ページのテキスト フィールドに入力する」を選択します。
(「ブラウザ」で絞り込みした状態から選べます)

詳細の画面

Web ブラウザー インスタンスは、手前のフローで生成した 「Browser」 を指定。
(指定する場合は「%」で囲みます)

UI要素には、アクションを設定する項目を選択します。
「UI 要素の追加」をクリックして項目の選択画面を表示します。

UI要素ピッカー

立ち上げたブラウザと別に 「UI 要素ピッカー」 の画面が表示されます。
画面上に表示される赤枠はアクションの操作候補で、 「Ctrl+右クリック」 で選択するとUI要素に指定されます。

今回は検索バーを選択

検索キーワードは「qiita」を入力

4. 検索を実行する

検索キーワードまで入力しました。では検索しましょう。
…と思ったら検索用のボタンがありません。are-?
Edgeは虫眼鏡クリックしたら検索できるのに…

なので検索バーでエンターキーを押すアクションを追加しましょう。
アクションの検索で「キー」を入力して絞り込みます。

絞り込んだ中から 「キーの送信」 のアクションを選択します。

詳細画面では、次の通りにオプションを設定します。

オプション 説明
キーの送信先 ウィンドウのインスタンス/ハンドル
ウィンドウ インスタンス %Browser%
送信するテキスト {Return} (※)
キー入力の感覚の遅延 10

(※) 「{Return}」は特殊キーから選んだエンターキーの指定

image.png

実行

フローの一覧から再生ボタンをクリックしてフローを実行します。
※GIFなのでちょっと動きが早く見えますが、実際はもっとゆっくりです。

gif-output-Tue21May2024124320GMT.gif

画面右下に実行中のメッセージが表示され、フローが開始されます。
ブラウザが立ち上がり、検索キーワードを入れて検索画面まで遷移しました。

まとめ

業務で初めてPADを触りましたが、UIもわかりやすく使い勝手の良さを感じました。
他にもExcelファイルを開いて操作したり、接続文字列を指定してDBにSQLを直接実行などもの操作もできるようで、今後も色々といじくって発掘してみたいです。

参考

無償提供の Power Automate Desktop でフローを自動化しよう!
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/smb/column-power-automate-desktop

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0