8
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

2023年リリースtrocco注目機能:アカウント特権管理者、組織ID、タイムゾーン設定、etc

Last updated at Posted at 2023-12-04

メリークリスマス!

こんにちは。trocco®のカスタマーサクセスを担当している池本と申します。
この記事は、trocco®アドベントカレンダー2023に参加しております。
読んでいただいているあなたは、trocco®ユーザーでしょうか?界隈でtroccerと呼ばれている強者でしょうか?それとも、まだtrocco®と出会っていないでしょうか?
本記事では、trocco®に興味がある皆さんに向けて、2023年のリリースを振り返っていきたいと思います!

一人のCSEとして…

私は2022年の2月からtrocco®のカスタマーサクセスエンジニアを担当しております。
ジョインした当初、trocco®ユーザー様からいただくご要望は、ETLツールとしての役割に期待されてのものが多かったように思います。

  • 〇〇というサービスのデータを転送できるようになってほしい!(コネクタ開発要望)
  • 転送設定作成の手間が多いので、GUIでわかりやすくしてほしい!(UI/UX改善要望)

しかし、今年1年を振り返って、いただくご要望の内容が変化してきたように感じます。

  • trocco®内の権限管理をもっと厳しくしてほしい!(セキュリティ要望)
  • 閉域のネットワークでデータ転送処理が完結するようにしてほしい!(これもセキュリティ要望)

セキュリティ関連のご要望やお問い合わせを多くいただく1年だったと思います。
trocco®のコネクタ類が、ユーザー様のご要望を満たす形で充実してきた一方、幅広いユーザー様にご利用いただくためには、各社様のポリシーを十全に満たしていく必要があると、trocco®チーム全体が再認識した年でした。

2023年リリースの注目機能

ここからは、実際にユーザー様からいただいたご要望のうち、リリースまで完了した注目機能についてご紹介します!
あらゆるデータをビジネスの力に変えるため、trocco®は、ETL以外の部分でもアップデートを続けていることを知っていただきたいです!

trocco®ユーザー権限「アカウント特権管理者」の追加

これまで

trocco®には、ユーザー権限として「管理者」「メンバー」の二つが存在していました。
しかし、網羅的にtrocco®アカウント(環境)を管理するための、いわゆる「super admin」的な存在は、設けておりませんでした。
加えて、転送設定や各種定義情報など(trocco®ではリソースと呼んでいます)は、有償オプションの「チーム機能」を使わなければ別ユーザーへ共有ができず、共有されていないリソースは野良設定と呼ばれ、管理が難しい状況にありました。

リリース後

アカウント特権管理者は、2023年12月現在、以下の権限を特権的に有しています。

  • trocco®アカウントに紐づくすべてのリソースを閲覧・操作する
  • trocco®アカウントに紐づくユーザーを削除する
  • trocco®アカウントに紐づくAPIキーを閲覧・操作する(trocco APIオプションご契約の場合)
  • trocco®アカウントに紐づくユーザーの2要素認証を解除する
  • アカウント特権管理者権限を別ユーザーに委譲する

アカウント特権管理者権限の追加に伴い、これまでできなかったtrocco®アカウントの網羅的な管理ができるようになってきています!
これからも、アカウント特権管理者にのみ許可される操作が増えるかもしれません。
ご要望があれば、お気軽にご連絡ください。

よくあるご質問

Q. アカウント特権管理者を、メーリングリストにしてもいいですか?

A. メーリングリストをIDとするユーザーということは、メーリングリストに所属する皆さんが共有で使うtrocco®ユーザーということですよね?
1つのtrocco®ユーザーで複数人がtrocco®にログインできることが、セキュリティポリシーとして問題なければ、そういった運用でも構いません。
しかし、アカウント特権管理者には強い権限が与えられておりますので、共有できるメンバーは慎重にご選定ください。
あまり幅広い皆さんが使えるtrocco®ユーザーにしてしまうと、セキュリティリスクになる可能性があります。

詳細はこちら

trocco®ヘルプページ:アカウント特権管理者について

ログイン時に必要な要素「組織ID」の追加

これまで

trocco®へのログインには、ユーザーのメールアドレスとパスワードのみが必要でした。
SAML認証によるSSOを使用している場合はこの限りではありませんが、基本的には一般的なID/PASSでの認証でした。
しかし、複数のtrocco®アカウントに同じメールアドレスを使ってユーザー登録をすることができず、一部のお客様で不便が生じておりました。

リリース後

「組織ID」は、trocco®アカウントごとに一意の値です。
ログイン時にこの値を使用することによって、複数のtrocco®アカウントに、同じメールアドレスを使ってユーザー登録していても、ログインするtrocco®アカウントを特定することができるようになりました。
ただし、SAML認証によるSSOを使用していない場合、ログインのたびに組織IDの入力が求められますので、trocco®アカウント発行時に通知された組織IDを紛失しないよう、大切に保管してください。

よくあるご質問

Q. 組織IDがわからなくなりました。教えてください。

A. 2023年12月現在、trocco®のログイン画面に設置されたリンク「※ 組織IDを忘れましたか?」より、自分のメールアドレスがユーザー登録されているtrocco®アカウントの一覧を取得することができるようになりました。
組織IDを紛失した場合は、ログイン画面より組織IDを確認してください。

詳細はこちら

trocco®ヘルプページ:2023/08/01 troccoへのログイン方法の変更について

trocco®アカウントに表示される日付時刻の「タイムゾーン設定」

これまで

trocco®の画面上に表示される日付時刻は、タイムゾーン表示がないものはすべて「Asia/Tokyo」のタイムゾーンでした。
そのため、日本で働いているユーザーにのみ直感的であり、海外のユーザーにはわかりづらいつくりになっておりました。

リリース後

trocco®ユーザーごとに、使用するタイムゾーンを選択できるようになりました。
海外で働くユーザー様にも、trocco®に表示される日付時刻がわかりやすくなりました。

各転送設定などのリソースについては、別途タイムゾーンの設定が必要です。
どの転送ジョブをどのタイムゾーンでスケジュールするか、等、運用に合わせて柔軟に設定できます。

よくあるご質問

Q. データソースから取得してきたデータを、trocco®ユーザーに設定されたタイムゾーンでプレビューしてくれるんですか?

A. 残念ながらそうではありません。
trocco®の裏側で動いているEmbulkというOSSは、Timestamp型のデータをUTCとして扱う仕様になっているため、trocco®に取り込むとすべてUTCになってしまいます。
ここには、ユーザー設定に紐づくタイムゾーンは適用されませんので、転送設定側で調整してください。

詳細はこちら

trocco®ヘルプページ:タイムゾーン設定について

とはいえETLツールとしてのtrocco®も絶賛拡充中!

ここまで、ETLというよりSaaSとしての機能拡充についてご紹介してきましたが、とはいえtrocco®はETLツール、接続できるサービスの拡充なども進んでいますよ!
ここでは、2023年に追加された転送元・転送先サービスについてご紹介します。

転送元(データソース)サービス

  • Google Analytics 4
  • Microsoft Advertising

転送先(ディスティネーション)サービス

  • Google Analytics 4 Measurement Protocol
  • LINE Conversion API
  • Twitter Ads Webコンバージョン
  • Yahoo!広告ディスプレイ広告コンバージョン計測API(β版)
  • Facebook カスタムオーディエンス(β版)

その他にも

各種転送元サービスで取得できるデータの種類が拡充されています!

詳細はこちら

trocco®リリースノート:リリースノート一覧

これからもtrocco®のアップデートにご期待ください!

2023年も怒涛の勢いで機能拡充してきたtrocco®ですが、2024年もさらに加速していくはずなので、よろしくお願いいたします!
ご要望やご質問は、お気軽にtrocco®担当者までご連絡ください!
Happy Data Engineering!

8
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
8
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?