AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA-C02) の受験記録です。
なぜこの記事を残すのか
2022 年 3 月 28 日に受験し、スコア 788 点で合格しました。
ただ、今回は詰め込みの暗記と運に頼ってしまいました。
次回以降、もう少し計画的に進められるよう、やったことを残しておこうと思います。
試験勉強前の経験、知識レベル
インフラ構築・運用経験はこれまでありません。
AWS を使い始めたのは、今の業務(2019 年~)が初めてで、ECS を中心に AWS を使っています。試験範囲からすればほんの一部です。以下の Udemy のコースは、今の業務で AWS を使う前に受けたものですが、ネットワークなどの知識もない、初心者の私にとって、大変分かりやすく、助かりました。
💻 AWS:ゼロから実践する Amazon Web Services。手を動かしながらインフラの基礎を習得 (Udemy)
やったこと
使った教材などを紹介します。
2022 年 1 月
💁♂️ AWS 公式のトレーニング「Architecting on AWS (Japanese)」
2021 年 12 月に申し込んで、2022 年 1 月頭に受けました。
アーキテクトの基本的な考え方を 3 日間のオンラインのクラスで学ぶことができました。
2022 年 2 月末
受験日を約 1 か月後の 3 月 28 日に決めて、試験に申し込みました。
「受験日を先に決めるのが合格のコツですよ」← 完全にこれでした。
気力の出ない試験勉強も、受験日を決めると、いつもよりは集中できる、気がする。
2022 年 3 月
試験勉強にしっかり取り組んだのはこの 1 か月です。
3 月の土日の予定は通院以外全部キャンセルしました。
平日はあまり気力が残らないのであてにせず、土日に固めて勉強しました。
どうでもいいですが、タイムラプス勉強法をやってみたらとても捗りました。
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💻 AWS 認定資格 無料 WEB 問題集&徹底解説
(所要時間:一晩、反復:なし)
まずやってみたのは、こちらの無料 WEB 問題集です。問題が古かったりしますが、一問一答式でサクサクできます。誰でも書き込めるコメント欄が面白いのでやる気の出ないときにおすすめです。気になるところは最新の情報を自分で調べるなどする必要があります。 -
📖 AWS 認定資格試験テキスト AWS 認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト (SB Creative)
(所要時間:1 周目は下の図解テキストと合わせて 2 日くらい、反復:練習問題と模擬試験 2 周くらい)
試験勉強の最初に、どのような視点で、どういうサービスについて問われるのかを把握しておこうと思い、この本をかなりじっくり読みました。試験に出てくるサービスがサービスの種類ごとに説明されています。試験問題を解くにはこれらを組み合わせて考えないといけません。あと、ID フェデレーション周辺のことは載っていませんでした。 -
📖 図解即戦力 Amazon Web Services のしくみと技術がこれ 1 冊でしっかりわかる教科書 (技術評論社)
(上のテキストを読むために補助的に使用)
上の SB Creative のテキストを読みながら、こちらで説明のあるサービスについてはこちらも読みました。設定項目や料金の計算方法がまとまっていて便利です。ネットワークやクラウドなどの一般的な知識も必要に応じて易しく説明されていて助かりました。 -
📖 改訂新版 徹底攻略 AWS 認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト教科書 SAA-C02 対応 (インプレス)
(所要時間:2 日くらい、反復:練習問題 2 周くらい)
こちらは、Well-Architected フレームワークの柱ごとに、それぞれの観点でのサービスやユースケースが紹介されている構成になっています。SB Creative のテキストでサービスごとの説明を読んだ後にこちらをしっかり読んだのはよかったと思いました。 -
💻 【2022 年版】これだけで OK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座 (Udemy)
(所要時間:2 日くらい+模試でもう 1 日くらい、反復:2~3 周)
ハンズオンをやっている時間がなかったので、動画のない「小テスト」と「模擬試験」の ① と ② のみをやりました。「小テスト」は全問正解するまで繰り返しました。「模擬試験」は、解説をしっかり読んで、正解率が 90%を超えるまで繰り返しました。 -
📖 この1冊で合格! AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集 (KADOKAWA)
(所要時間:1 日くらい、反復:なし)
kindle の unlimited にあったので読みました。こちらも SB Creative のテキストと同じく、サービスごとに説明されています。ただ、模擬試験の問題がなんか違うなと思って、丸付けだけして復習してません。 -
💻 AWS WEB 問題集で学習しよう
(所要時間:1 時間くらい、反復:2 周ずつくらい)
無料で公開されている 7 問*3 回分だけやりました。問題の評判も良さそうなので、SAP の勉強の際は課金しようと思います。
試験前日~当日
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💻 【2022 年版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6 回分 390 問) (Udemy)
(所要時間:2 日くらい、反復:成績の悪かった上位 3 回分のみ再テスト)
前日からやるもんじゃないですね。すごく解説がしっかりしていて、図もあって分かりやすく、正解・不正解に納得できます。本番で聞かれることよりも難易度は高いかもしれませんが、本番はもっと日本語が読みにくいです。
まとめ
試験に向けてやったことをまとめると、以下の通りです。
- 公式の 3 日間のトレーニングを受け、基本的なアーキテクトの考え方を学ぶ。
- 受験する日の 1 か月前に試験を申し込み、気持ちを引き締める。(💡 この申込をもっと早めに!)
- 書籍で、サービスごとの特徴や機能をざっくりと知る。
- 書籍で、Well-Architected フレームワークの柱ごとの観点でユースケースをざっくりと知る。
- Udemy などの問題集を繰り返し、わからないところを随時調べ、細かい知識を埋めていく。
感想
試験勉強編
試験ではどのように設計するのがいいのかを問われますが、そのために何が使えるか、何ができるのかという「道具」と「道具の使い方」は覚えておかないといけないことを実感しました。「考え方」だけを試されるなら、暗記はそんなにいらないのかもしれませんが、この試験はそうではなく、かなり記憶力も試されると感じました。いろんなサービス、機能があって、道具の名前を覚えるのも大変でした。試験に出てくるたくさんのサービスを毎日触っていれば余裕なのかもしれませんが、そうもいかないので、どうしても、記憶の消えない期間にギュッと覚えるしかないところはあるかなと思いました。
本番編
とにかく本番の問題文の日本語は頭に入ってこないので、要注意です。問題文の原文(英語)のほうがわかりやすいので、日本語と英語を行き来して、問題を読み解いていくことになります。結果解き終えるのにとても時間がかかり、試験時間は結構ギリギリでした。
やっておけばよかったと思うこと
「受験日を決めて申し込む」を何よりもっと早くやっておけばよかったと思います。受験日まで余裕があれば以下のようなところまで試験勉強中に踏み込めたと思います。
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睡眠
Udemy の模試を全部解くなどに固執せず、もう少し睡眠に充てたほうが、試験勉強の集中力や、本番当日のパフォーマンスが上がったような気もします。難しいところ。 -
公式の模試(無料らしい)
本番の独特な日本語に慣れておくため、一度は受けてもよかったなと思います。本番同様に、問題ごとの回答はわからないそうなので、復習には使えないかもしれません。 -
クラウドサービス活用資料集の読み込み
問題の解説がわからないと思ったときに、もっとしっかり踏み込んで理解したかったと思いました。試験勉強でただの暗記になってしまっていたところは、改めて BlackBelt などの解説を見て、公式ドキュメントを読んで、手を動かして理解を深めていきたいと思います。 -
ハンズオン
理解を深めるために手を動かして実際に使ってみるのは必須だと思いました。実際に触ったことのある機能の理解度はそうでないものに比べてやはり高かったと思います。自分で試せるものはどんどん試しておけばよかったなと思います。
おまけ
おすすめのググり方です。
"AWS サービス名"は調べたいワードに置き換えてください。
- 「site:http://d1.awsstatic.com filetype:pdf AWS サービス名」で検索(こちらのツイートで知ったものです)
- 「AWS サービス名 よくある質問」で検索
今後
上記の反省を踏まえ、業務の中でも業務の外でも手を動かしながら理解を深めつつ、覚えたことを忘れないうちに SAP の勉強を進めたいです。近日公開の AWS 認定によると、早速 2022 年 8 月 30 日より SAA の試験問題のアップデートがあるみたいですね。3 年ごとに更新するのが大変そうで震えています。