はじめに
WindowsServer2022で構築したフェイルオーバクラスター化したHyper-Vホストマシンを管理するためにSCVMM2022を導入したのだが、情報が少なくてインストール及び初期設定で大分手間取ったのでメモしておく。
※SCVMM ⇒ System Center Virtual Machine Manager
(初期導入時のバグを放置するのやめてほしい・・・1年近く放置されてるぽい)
SCVMMの導入
システム要件
管理するだけだから~と思って
最初メモリ8GBのしょぼいPCに入れようとしたらダメだった。
- メモリ:16GB
- ディスク:200GB
Virtual Machine Manager のシステム要件 | Microsoft Learn
事前準備
WIndowsServer2022を構築し、ADに参加しておく
SQLServer2019インストール
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インストーラを起動し、「SQL Serverの新規スタンドアロンインストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加」のウィザードに従って操作していく。
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「インストールルール」でFWの警告が表示された場合下記を実施する
New-NetFirewallRule -DisplayName "SQLServer default instance" -Direction Inbound -LocalPort 1433 -Protocol TCP -Action Allow New-NetFirewallRule -DisplayName "SQLServer Browser service" -Direction Inbound -LocalPort 1434 -Protocol UDP -Action Allow
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「機能」の選択で「データベースエンジンサービス」のみを選択する
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インストールを実行する
WindowsADKインストール
- 以下のページから2種類のインストーラをダウンロードする
Windows ADK のダウンロードとインストール | Microsoft Learn
- それぞれインストールウィザードに従ってインストールする。
※余計な事しないように、使用状況データはMicrosoftに送らないように設定すること
SCVMMのインストール
以下変更操作が必要な部分
SCVMMへのホストマシン登録
SCVMMへの登録前に先にHyper-Vホスト側にSCVMMエージェントを登録しておく必要がある。
本来であればSCVMMからホストに対してインストールを実施する形になるのだが、
バグがあるらしく以下のようなエラーが表示されインストールできない。
※もちろんファイルは存在している。
エージェントのインストール
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エージェントの資材はSCVMMサーバにあるので、Hyper-Vホストマシンまでもっていく。
C:\Program Files\Microsoft System Center\Virtual Machine Manager\agents\amd64
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vcredist_x64.exeを実行する
※インストール済みの場合はスキップ
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Hyper-VホストマシンでvmmAgent.msiを実行する
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ウィザードに従ってそのまま進めるだけ。
※DMZ上にある場合は別途設定が必要らしいので注意
ホストマシン登録実施
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SCVMMの管理コンソールを開き、左メニュー⇒「ファブリック」を選択
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上部の「リソースの追加」⇒Hyper-Vホストとクラスターの追加
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「リソースの場所」で「信頼されたActive・・・」を選択
構成したクラスターやHyper-VホストマシンがADに参加しているので、AD上から検索する
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「資格情報」でADのユーザ情報を手動入力する
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「検出スコープ」でクラスター名orコンピュータ名を入力する
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検出されたコンピュータを選択しホストマシン登録を実施する
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ジョブが実行されてホストマシンが登録されます
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ホストマシンの再起動が促されるので、各ホストマシンの再起動を実施する
おわり
上記を実施することでSCVMMでHyper-Vホストの登録まで実施できます。
エージェントインストール時のエラーが解消できず、
インストールに問題があるのかと思ってSCVMMを再インストールしたりしましたが、結局バグのようでした。
初回設定時くらいすんなり通してほしいものです・・・